2024.03.01

麻布台ヒルズ ‘オラファー・エリアソン展’!

Img_0004_20240301223701    

麻布台ヒルズ

Img_20240301223701  エリアソンの‘相互に繋がりあう瞬間が協和する周期’(2023年)

Img_0001_20240301223801    ‘蛍の生物圏(マグマの流星)’(2023年)

Img_0002_20240301223801    ‘瞬間の家’(2010年)

Img_0003_20240301223801   

奈良美智のパブリックアート‘東京の森の子’(2023年)

昨年11月にオープンした麻布台ヒルズへでかけ、麻布台ヒルズギャラリーで
開催中の‘オラファー・エリアソン展’(~3/31)や現在日本で最も高い森JPタワーのオフィスビルに設置されたパブリックアートなどを楽しんできた。東京のど真ん中に今話題の街が出現したというので、平日なのに大勢の人であふれかえっていた。予想通り外国人が非常に目につく。昼食時とかさなったため、ガーデンプラザA、B、Dにあるフードショップには長い列ができていた。タイ料理の店をみて東京ミッドタウンに出店しているベトナム料理がすぐ思い浮かんだ。また、森JPタワーの入口横には‘将軍ハンバーガー’あった。アメリカにはこんなハンバーガー店があったの、西海岸、ハワイ?

オラファー・エリアソン(1967~)の序章は昨年7~10月にかけて行
われた‘テート美術展’(国立新美)だった。はじめてお目にかかった‘星くず
の素粒子’によって関心に火がつき、年末には麻布台ヒルズで新作が登場する
という流れになった。ガーデンプラザAにできた麻布台ヒルズギャラリーで
作品がお目見え。2000円の入館料を払って展示会場のイメージがつか
めないまま足を進めた。まず現れたのは国立新美でみたのと同じタイプの
オブジェ‘蛍の生物圏(マグマの流星)’。つかみは上々。そのあとぐっと気分
がハイになったのは水を使った大型インスタレーション‘瞬間の家’。暗闇の
空間にストロボの光がとびかい作品が自在に動き回るよう映るように演出している。みてのお楽しみ!作品の数は全部で8点くらい、部屋は3つだから20分もあれば十分。いつものように図録(2750円)を購入して、次の作品パブリックアートへ向かった。

作品があるのは麻布台ヒルズの象徴である森JPタワーのオフィスロビー。高い天井から吊り下げられているのが‘相互に繋がりあう瞬間が協和する周期’。上をみあげてすぐ連想したのがDNAの二重らせん模型。エリアソンの作品には‘素粒子’、‘マグマ’、、など量子力学、地球科学、生命科学に関連するフレーズがいろいろでてくる。アートとサイエンスの次元をこえた絡みによって超ミクロから宇宙空間へと世界が大きく広がっていく。

パブリップアートにビッグなオマケがあった。それは人気の作家、奈良美智の‘東京の森の子’、後ろにいた女性が‘ここに奈良智があるんだ!’と喜んでいた。‘同じ気分です!’と言いそうになったが、それはやめといた。土日は大混雑しているにちがいない。お楽しみスポットがまたひとつ増えた。

| | コメント (0)

2024.01.23

ミヤケマイ個展 ‘ものがたりがはじまる’!

Img_20240123222301
   ‘全てのものには時がある’(2023年)

Img_0001_20240123222301
   ‘知っていること’(2023年)

先週の土曜日(20日)、GINZASIXの蔦屋書店にあるアートスペースで
開催中の‘ミヤケマイ個展 ものがたりがはじまる’(12/28~1/24)
をみてきた。‘美術で最高の瞬間’シリーズでとりあげた女性美術家ミヤケマイ
さんの個展に足を運ぶのは2011年、Bunkamura Galleryでみた‘膜迷路’
以来のことで3度目。鑑賞の間隔が随分空き作風の変化をみてきてないため、
作品のイメージがだいぶ違っていた。

飾ってあった作品は28点、すべて2023年に描かれた最新作である。
ぐるっとみていて、これまでみたミヤケマイさんの作品とは色彩や造形が
大きく変わっていた。そして、これと似ているほかの画家の絵があるか思い
めぐらしてみたが、すぐには作風が重ならなかった。やはり進化したミヤケ
マイさんの個性なのだ。すごくインパクトがあり、1点々足がとまる。

そのなかで長くみていたのが西洋の宗教画を連想させる‘全てのものには時が
ある’。鴉?を手に止まらせている聖母はううーん?、これだけは誰かの絵に
似ている。そう、有元利夫(1946~1985)の描く女性。ミヤケマイ
と有元がコラボするとは。これはおもしろい。下に並んだとてもきれいな花
々がいい感じだから、書斎に飾りたくなる。

もう一点‘知っていること’も気になる絵である。頭を横に傾けた梟が蛇を足
で押さえつけている。ともに存在感のある生き物だが、この勝負は梟の勝ち。
梟も蛇も水墨画の描き方や琳派のたらし込みを思わせる表現が使われており、
激しいバトルの様子をリアルに伝えている。そして、飛び散る墨の線や染み
がみられる背景の演出が冴えている。ミヤケマイさんがまた好きになった。

| | コメント (0)

2022.05.19

前澤氏所蔵のバスキア 110億で落札!

Img_20220519214901
  バスキアの‘無題’(1982年)

Img_0001_20220519214901
  ‘イタリアにて’(1983年 NYガゴーシア・ギャラリー)

Img_0002_20220519214901
  ‘無題’(1983年 NYガゴーシア・ギャラリー)

千葉県出身の企業家、前澤氏が5/19にツイッターで所蔵するバスキア
(1960~1988)の‘無題’がオークションで約8630万ドル
約110億円で落札されたと報告した。猿の頭蓋骨を連想させるこの絵
は2019年、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開かれた
‘バスキア展’でお目にかかったから敏感に反応した。

前澤氏が2016年に絵を手に入れたときは62億円だったので、48
億円も儲かったことになる。普通の一般市民はこういうお金の話ばかり
目をむきがちだが、うなるほどの資産をお持ちの前澤氏が絵画で儲け
てニコニコ顔ということはなかろう。現代アートのコレクターになるのか
なと思っていたから、あっさり手放したのは意外だった。でも、本人に
とっては予定の行動かもしれない。購入の動機が多くの美術ファンに現代
アートで人気の高いバスキアを見てもらうためと表明されていて、それ
が回顧展への出品などで達成されたのだから。お陰でなかなかみれない
大きなバスキアを見ることができた。前澤氏に乾杯!

ストリートアートの旗手、バスキアとの縁が深くはない。これまでみた
美術館蔵のバスキアはパリのポンピドー、NYのホイットニー、グッゲ
ンハイムと限られていた。MoMA、メトロポリタン、ワシントンナシ
ョナルギャラリーではみたという実感がなく、鑑賞メモにも名前が出て
こない。9年くらい前、TVの美術番組でNYのチェリシー地区に集結
しているギャラリーのひとつ、ガゴーシアギャラリーが紹介され、
バスキアがたくさん飾られていた。いつかここを訪問し、1983年に描
かれた‘イタリアにて’や‘無題’をみてみたい。ただし、まだ売却されてな
かったらのお楽しみ。もうないかもしれない。

| | コメント (0)

2022.05.10

ウォーホルのマリリン・モンロー250億円で落札!

Img_20220510222401
 ‘ショット セージ ブルー マリリン’(1964年)

Img_0001_20220510222401
 ‘三人のマリリン’(1962年 アンディ・ウォーホル美)

Img_0002_20220510222401
    ‘自画像’(1963年)

今日は美術関連の興味深いニュースが入ってきた。NYで9日開かれたオー
クションでウォーホル(1928~1987)の‘ショット セージ ブルー
マリリン’が1億9500万ドル、日本円で250億円で落札された。大変な
高額でオークションにでた20世紀の絵画としては史上最高額という。
ポップアートの大スターの人気は衰えを知らずどんどん上がっていく。
今年の秋、京都市京セラ美で行われる‘アンディ・ウォーホル・キョウト’
(9/17~2/12)に出かけようと思っているので、この話に敏感に
反応した。

だれだれの作品が○○億の高額で落札された!とか、幻の作品が発見された!
というニュースは美術ファンにとっては仲間とすぐ共有したい情報である。
だから、昔から新聞を切り抜きファイルしている。ウォーホルについては
2011年5月11日、NYのクリスティーズのオークションにかけられた
最初の自画像が3840万ドル(約31億円)で落札されている。そして、
もう一つの情報は2013年11月13日のオークションで‘銀色の車の事故
(二重の災禍)’に1億545万ドル(約105億円)の値がついている。

京都にはウォーホルが生まれたピッツバーグにあるアンデイ・ウォーホル美
から200点がやってくる。その目玉の作品は‘三人のマリリン’、これが仮
に市場にでたとするとどのくらいの高値がつくだろうか。

| | コメント (0)

2019.10.26

森アーツセンターギャラリーの‘バスキア展’!

Img_20191026222101
      ‘無題’(1982年)

Img_0003_20191026222101
      ‘シー’(1985年 世田谷区美)

Img_0002_20191026222101
      ‘オニオンガム’(1983年)

Img_0001_20191026222101
      ‘自画像’(1984年)

六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている‘バスキア展’
(9/21~11/17)をみてきた。画風がフランスのデュビュッフェ
(1901~1985)に似ているバスキア(1960~1988)は
その名前はインプットされてはいるものの本物の作品をみたのは両手に
満たない。少ない鑑賞体験に比例して作品の印象が薄いかというとその逆で
人物のむき出しの歯や頭蓋骨が目に強く焼きついている。

関心の高い回顧展だったので楽しみにしていたが、チケット売り場で
2100円という入館料の高さに気分がそがれた。現代アートの展覧会では
入館料が高いことや図録にべらぼうな値段がついているのはいつものこと。
この調子だと図録は5000円くらいとふんでいたが、これはいいほうに外
れ許容範囲の3100円。すぐ購入した。

会場に飾られていた絵画やオブジェ、ドローイングは予想を大きく上回って
いた。絵画は全部で130点。こんなにでているとは思わなかった。進んで
いくうちに子どものお絵かきのようなモチーフの平板な表現に目が慣れ、
言葉ありコラージュありの奔放な画面構成に強く惹かれていった。

ほじめのコーナーにどこかでみた作品がでてきた。2年前ニュースにもなっ
たZOZOの前社長前澤氏が手に入れた‘無題’。目の覚める青の背景に浮かび上
がる骸骨のような頭。ふつうなら重いイメージを産む黒の太い輪郭線、これ
が青との対比により暗さが消えものの存在感を強くアピールする力に変わっ
ている。

ほかでは世田谷美蔵の‘シー’と‘自画像’を長くみていた。28年しか生きられ
なかったバスキアの写真をみて思い浮かんだのが2日前開幕したNBAに
新人デビューした八村選手。二人が似ていることでバスキアへの親近感が増
してきた。さらに、バスキアが日本のことを絵の題材にしているのが興味を
そそる。

‘オニオンガム’はおもしろい作品。メイドインジャパンとあるのは玉ねぎ
風味のガムが日本製であることをいってるが、バスキアは日本で実際にこん
なガムに出会ったのだろうか。それとも遊びなのか。日本の話がいろいろで
てくる、なぜか100YEN、、、500YEN、、、6000YENとYENという
文字だけが並んでいる絵、おりがみのコラージュ、バスキアが日本と深くか
かわっていたことは知らなかった。

| | コメント (0)

2019.08.23

写真とライトでいっぱいの‘ボルタンスキー展’!

Img_0002_20190823220501
    ‘合間に’(2010年)

Img_0003_20190823220501
    ‘モニュメント’(1986年)

Img_0001_20190823220601
     ‘発言する’(2005年)

Img_20190823220601
    ‘保存室’(1988年)

フランスの現代ア―ティスト、クリスチャン・ボルタンスキー
(1944~)の作品はパリのポンピドーでみたというしっかりしたイメ
ージが残っていない。MoMAの展覧会が日本であったとき1点、女の子の
顔写真を前からライトで照らしているインスタレーションンにお目にかか
った。この作品を唯一の手がかりにして今、国立新美で開催中の‘ボルタ
ンスキー展’(6/12~9/2)に侵入した。

全体を見終わったときの印象を先走っていってしまうと、照明を暗くした
部屋でみた白黒の顔写真と豆電球と電気の配線が頭のなかにいっぱいつめ
こまれたという感じ。2番目の画像のように子どものや女性の写真を小さ
な缶のようなもので積み重なったところに置きを電灯で浮かび上がらせる
作品をボルタンスキーは‘モニュメント’と名づけている。この連作が12点
でている。

‘合間に’は縦に細かく切断されたカーテンにボルタンスキーの7歳から65
歳までの顔が映しだされている。みたあとはこのカーテンを開けて次の
部屋に進む。瞬間的にポンピドーの一階ホールの上の部分に飾ってあった
‘ポンピドー大統領の顔’(今もある?)を思い出した。蛇腹の素材が動くと
顔の白黒の濃淡が変わるこのヴァサレリーの作品から刺激を受けたのかも
しれない。

今回収穫だったのが‘アニタス(白)’というタイトルのついた映像の前に
4,5点立たされていた人間のオブジェ。これは‘発言する’という作品。
映像をみているとどこかで誰かがしゃべっている。きょろきょろしたが、
しゃべっているのはこのオブジェだった。3か国語?でしゃべっており、
日本語も流れる。‘びっくりした?’なんて言ってくる。この発想はすごく
おもしろい。参りました!

様々な衣服がどどっと吊り下げられている‘保存室’をみていると同じフラ
ンスの女性ア―ティスト、アネット・メサジュがつくったぬいぐるみの
人形などを数多く集め壁にピンでとめた作品が目の前をよぎった。似た
ようなアイデアが無意識にでてくることはよくある。

| | コメント (0)

2019.08.22

すっきりアート ‘ジュリアン・オピー展’!

Img_0001_20190822222201
   ‘ニューヨークで歩く人たち’(2019年)

Img_0004_20190822222201
   ‘動画 歩く人たち’(2018年)

Img_0002_20190822222201
    ‘テレフォン’(2018年)

Img_20190822222201
    ‘川3’(2019年)

新宿の初台へ出かけ‘ジュリアン・オピー展’(7/10~9/23)をみてき
た。この個展が開かれているのは東京オペラシティにあるアート
・ギャラリー。ここへは2回くらい来た覚えがあるが、かなり前のことだ
から‘初台駅’がてっきり京王線にあるものだと勘違いしてしまった。その
ため長く歩くことになりようやく京王新線のホームに移動。駅に着きガイ
ダンスに従って進んでいると見覚えのある東京オペラシティがみえてきた。

アート・ギャラリーには11時の開館の2分前に着いた。てっきり10時の
開館だと思っていたが、どういうわけかここは11時開館。2つ目の間違
いだが、こっちのほうはタイミングからいうと好都合のミスだった。さて、
気になるジュリアン・オピー(1958~)、今年60歳だそうだ。名前
は知っているが作品をみたのは1点しかない。かなり前にあったMoMA展で
お目にかかったような気がする。色がスッキリしていたような記憶が残
っているが、どんな作品だったかまったく忘れている。

展示室に入るといきなり大画面が現れた。描かれているのは街を歩く人
たち。真横から見た体の輪郭は黒の太い線でとられ、衣服はすっきりした
色合いが横に並んでいる。顔には目も口もなく、手の指も靴もないが、皆
リズミカルに進んでいる感じ。そのシンプルさとすっきり感によって生み
出されたリアリズムがとても新鮮に映る。いっぺんに嵌った!

多くの作品は歩く人たち。画面の断面を横に立ってみると色彩の積み重ね
がレリーフ状になっている。浮世絵の多色摺りをキャンパス上でやってい
るようなもの。絵画のほかに動画にも通行人は現れる。スピードがあり
映画をみているようで、いろんな個性をもった人たちが目の前を動いて
いく。さらに、青銅の板で作られた‘テレフォン’にも足がとまる。近づい
てみると足や手、顔、そしてバッグ、アイフォンは中がくり抜かれている。
ただの穴の開いたオブジェなのだが、離れてみると命が吹きこまれ生き生
きしてくる。それは背後にある部屋の壁の色が腕や足につくから。これは
おもしろい!

3点あった風景画にも吸いこまれた。例えば‘川3’、これほどスキッとした
風景画は見たことがない。もうひとつの風景では空の鳥が画面に穴を開け
たり鳥の形をした小さな作り物をぺたっと張ることによって表現されて
いる。ほかの作品をもっとみたくなった。

ジュリアン・オピー、やるじゃない!これからつきあっていくことにした。

| | コメント (0)

2018.12.09

マルセル・デュシャンと日本美術!

Img_0002     ‘デュムシェル博士の肖像’(1910年 フィラデルフィア美)

Img_0001   ‘階段を降りる裸体No.2’(1912年 フィラデルフィア美)

Img ‘彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも’(1915~23/1980年 東京ヴァージョン)
Img_0003     ‘泉’(1917/1950年 レプリカ フィラデルフィア美)

東博では今日まで‘マルセル・デュシャンと日本美術’が開かれていた。10/2から2ヶ月の会期だったこの展覧会は東博とフィラデルフィア美による交流の一環として企画されたもの。チラシの入手が遅れたのでデュシャンと日本美術がどういう風にコラボするのかイメージできなかったが、そのことにこだわらずデュシャン(1887~1968)にだけ専念してまわった。

デュシャンの聖地ともいえるフィラデルフィア美へは2度足を運んだので、デュシャンへの思い入れは相当強い。最初に訪れた2013年は展示室が改築中だったため、数点しかみれず肩透かしを食った。そのコレクションの全貌に接したのは2015年のとき。あの‘与えられたとせよ:(1)落ちる水(2)照明用ガス’もしっかり目に焼きつけた。

今回そのときみたものがほとんどやって来ている。これは太っ腹。ただ、‘与えられたとせよ’と有名な‘彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)’はなく、‘大ガラス’については1980年に制作された東京ヴァージョン(東京大学博物館)が代役をつとめていた。

初期の‘デュムシェル博士の肖像’はぱっとみるとシャガールの画風と似ている。隣に飾ってある‘芸術家の父親の肖像’は以前あったフィラデルフィア美展に登場した。横浜美のデュシャン展(2005年)にも出品された‘階段を降りる裸体N0.2’は明らかにイタリアの未来派を意識している。初登場の‘急速な裸体たちに囲まれるキングとクイーン’も同じタイプの作品。未来派にのめりこんでいるので反応はとてもいい。

絵画以外の作品は‘大ガラス’をはじめとしてよく目にするものがずらっと展示されている。歴史的な作品‘泉’、‘自転車の車輪’、‘瓶乾燥機’、‘櫛’、目がまわりそうになる‘ロトレリーフ(光学円盤)’、、、

まわりに若い外国人がたくさんいた。欧米ではデュシャンの人気は群を抜いて高いことを再認識した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.07.26

やっとホックニーに会えた!

Img_0004     シスレーの‘卓上のぶどうとクルミ’(1876年)

Img     オキーフの‘グレーの上のカラ・リリー’(1928年)

Img_0002     ホックニーの‘ギャロビー・ヒル’(1998年)

Img_0001     村上隆の‘作品’(2002年)

ボストン美が所蔵する絵画作品ですぐ思い浮かべるのはミレーと印象派、そしてゴッホとゴーギャン。今回ミレーはもちろん含まれており、印象派はブーダン、ピサロ、シスレー、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌがラインナップ、さらに目玉のゴッホを揃える。お休み組はマネ、ロートレック、ゴーギャン。

シスレー(1839~1899)はお馴染みのワンパターン的な風景画とぶどうとクルミを描いたもの。足が止まったのは久しぶりに会った静物画。シスレーが手がけた静物画は5点あり、その一枚がボストンにおさまっている。隣にあったセザンヌのアベレージの静物画よりこちらのほうが断然いい。

2015年にボストン美を訪れたときは新館に飾られているサージェントやホーマーなどアメリカ絵画をみるのに多くの時間をさいたので、現代アートの部屋には寄れなかった。オキーフ(1887~1986)は現代アートのところではなくアメリカ絵画のほうに展示されており、出品されている‘グレーの上のカラ・リリー’はみかけなかったから収穫のプラスα。

この展覧会で想定外だったのが、たぶん現代アートのところに飾ってあったはずのホックニー(1962~)の‘ギャロビー・ヒル’。ひょいと現れた。ええー。これが来ていたの!嬉しくなった。2008年、2回目のボストンのとき手にとった美術館案内に使われていたのがこの絵。

明るい色使いで田園風景を現代アート風に構成した作風にぐっと惹きこまれた。ところが、このイギリスアート界のビッグネームがどういうわけか見当たらない。当時、新館の建築でいくつかの部屋が閉鎖されていたので対面が叶わなかったのである。そして3年前はお目当てのホーマーをみるためパス。この絵が日本でみれるとは思ってもいなかった。ミューズに感謝!

最後の展示コーナーにもう一点、こんな絵をボストンは購入していたの?というのがあった。村上隆(1962~)が2002年に制作した作品。森アーツセンターであった‘五百羅漢図展’の活気がよみがえってきた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.19

期待の‘カッサンドル・ポスター展’!

Img_0002     ‘エトワール・デュ・ノール’(1927年)

Img_0003     ‘ラントランジジャン’(1925年)

Img     ‘ノルマンディー’(1935年)

Img_0004     ‘デュボ・デュボン・デュボネ’(1932年)

国立新美の‘ミュシャ展’へ出かけるとミュシャがつくった人気絶大のポスターがたくさんみれるが、もしポスターに興味がある人はJR京浜東北線の北浦和駅から歩いてすぐの所にある埼玉県近美へも足をのばすと楽しいことがあるかもしれない。

ここではパリで活躍したグラフィックデザイナー、カッサンドル(1901~1968)の刺激的なポスターがずらっと並んでいる。この‘カッサンドル・ポスター展’の会期は残り少なく来週の26日(日)まで。カッサンドルを知ったのは2010年に放送された‘パリのポスター’に焦点をあてた日曜美術館。このときでてきた‘エトワール・デュ・ノール’に200%KOされた。

これはフランスの鉄道会社が運営するパリとアムステルダムをを結ぶ寝台列車‘北極星号’のためにつくられたポスター。でも、通常の旅行のポスターとちがい、描かれているのは列車ではなく、レールだけ。その軌道を6本の直線と曲線を組み合わして表現し、高い位置の地平線の消失点までのばしている。この斬新な発想に大きな衝撃を受けた。

これまでみたカッサンドルのポスターは数点しかないので、展示されたものがどれも刺激的でいちいち足がとまる。そして、‘こりゃ、天才だわ’と思う。ドキッとしたのが夕刊紙のポスター‘ラントランジジャン’、会社からテーマは‘情報’と言われたカッサンドルはこのテーマがすぐイメージできるよう耳に直線が何本も集まるデザインを思いついた。そして‘ラントランジジャン’の文字が一部切れているのもポイント、これで情報の命であるスピード感をだしている。

圧倒的な存在感を放つのが豪華客船の‘ノルマンディー号’、真正面の姿を下から仰ぎ見るとこの客船は船に乗り込むのにどれだけ時間がかかるのかと思ってしまうほど巨大に見えてくる。船底にほうには白いカモメが飛んでおり、旅のロマンをいやがおうにも掻き立てる。

今回大きな収穫だったのが食前酒‘デュボネ’のポスター、3つが連動し、男性の酔い心地にあわせて左から文字がだんだん染まっていく。これがおもしろい。最初が‘美しい’、次が‘おいしい’、そして‘デュボネ’。じつに上手くできたポスター。

子どものころTVにトリスウイスキーのおもしろいCMがよく流れていた。男の顔がだんだん赤くなっていくものだが、このアイデアは食前酒のポスターをまねたものにちがいない。この作品もカッサンドルがつくったというのも驚き、硬いものもユーモラスなキャラクターも生みだせるのだからカッサンドルはグラフィックを自在にものにできるほどの豊かな才能をもちあわせている。

ずっと気になっていたデザイナーの代表作がいくつもみれて満ち足りた気分、ミューズに感謝!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

Anytime アート・パラダイス! やまと絵 アメリカ絵画 アートに乾杯! アール・デコ アール・ヌーヴォー イギリス絵画 ウィーン世紀末 エコール・ド・パリ オペラ オリンピック キュビスム ギリシャ・ローマ史 クラシック音楽 サッカー シュルレアリスム ジャズ スペイン絵画 スポーツ ズームアップ 名画の響き合い! ダダ テニス ナビ派 ニュース バルビゾン派 バロック ファッション フォーヴィスム マニエリスム マラソン ミュージカル ミューズにとどけ追っかけ絵画! ミューズに願いを! ラファエロ前派 ルネサンス ロココ絵画 ロマン派 中国絵画 仏画 個人コレクション 夢の傑作選! 円山四条派 写実派 北方絵画 印象派 古代遺跡 夢の‘日本美術里帰り展’! 夢の展覧会 奇想派 学問・資格 工芸 建築 抽象絵画 文人画 文化・芸術 新古典派 旅行・地域 日本の歌 日本の歴史 日本の洋画 日本の美術館 日本の美! 日本映画 日記・コラム・つぶやき 映画・テレビ 書籍・雑誌 未来派 東洋・日本彫刻 民画 水墨画 洋風画 浮世絵 海外の美術館 海外の音楽 海外映画 満足のキメ手はリファレンス作品! 狩野派 現代アート 琳派 癒しのアートにつつまれて! 相撲 素朴派 絵巻 美術で‘最高の瞬間’! 美術に魅せられて! 美術館に乾杯! 芸能・アイドル 行動経済学 街角ウォッチング 表現主義 西洋彫刻 西洋画・日本画比較シリーズ 象徴派 近代日本画(古典・歴史画) 近代日本画(女性画) 近代日本画(花鳥画) 近代日本画(風景画) 近代日本美術の煌き! 近代西洋絵画 野球 陶磁器 音楽が誘う絵画の世界! 風俗画 食べ物