ご機嫌MAXの‘松山智一展’!
‘We Met Thru Match.com’(2016年)
‘Keep Fishin' For Twilight’(2017年)
‘Mother Other’(2023年)
5/11まで行われている現代美術家・松山智一(1976~)の個展を
滑り込みセーフをみてきた。場所は2023年末にオープンした麻布台ヒルズ
の一角につくられたギャラリー。開館を記念したオラファー・エリアソン展に
足を運んだから、展示空間はインプットされており、それから推測される作品
の数は見当がつく。
今年49歳になる松山智一の存在を知ったのはTVの美術番組。2013年アー
トもやっている木梨憲武がNYのMoMAやギャラリーを訪問する番組があり、
ブルックリンに住んで制作活動をしている松山が登場し、作品の一部が紹介さ
れた。そのなかに今回出品されている千羽鶴をモチーフにして表現された‘Keep
Fishin' For Twilight’とよく似たものがあった。このことを覚えていたので、
個展の情報が入ったときすぐ出かけることを決めた。昨年が京都で村上隆展、
そして今年はこれまた世界的に評価の高い松山智一、現代アートの楽しさがだ
いぶ沁みついてきた感じである。
果たして、期待通りのすばらしい作品が飾られていた。思わず足がとまったの
が琳派の酒井抱一や鈴木其一の作品が頭をよぎる‘We Met Thru Match.com’。
木梨との対談で日本画にも関心が深いことを語っていたから、すぐこの傑作に
魅了された。そして、もう一点日本画を思い浮かばせる色鮮やかな絵が現れた。田中一村の代表作‘アダンの海辺’をとりこんだ‘Call The Days Heaven’。これで一気に200%‘松山智一,スゴイじゃないか!’モードに突入。
チラシに大きく使われているのがボッティチェリの‘受胎告知’を意識した‘Passage Immortalitas’、現代アートとルネサンスのコラボ、あるいは西洋と東洋の美術の融合が色彩の力と精緻な細密描写によって誰も観たことのない室内空間を生み出している。これから西洋古典絵画の傑作がモチーフにどんどん入ってきそうな予感がする。
展示室に入ってすぐ目にとまるオブジェ‘Mother Other’や鋭角的な形のパーツが灰色で強く印象付けられる‘Dancer’も周りをぐるぐる動いて長くみていた。松山智一に乾杯! 現代アートの楽しみがまたひとつ増えた。

































![中村 元: バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514wv3dXo3L._SL75_.jpg)











![ダン アリエリー: 予想どおりに不合理[増補版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q-TKsPGOL._SL75_.jpg)






















































最近のコメント