柴田是真の‘鬼女図額面’と対面!
先週の金曜日(24日)、みどりがめさんから教えてもらった王子稲荷神社の凧市をみてきた。以前から関心を寄せていた柴田是真(1807~1891)の‘鬼女図額面’がみれるというので喜び勇んでJR王子駅をめざした。この駅で下車したのははじめてなので、王子稲荷神社の方向がすっと頭に入ってこず、交番のお巡りさんや地元の人に3人くらい聞いた。
駅から10分くらいで到着した。大きな神社を想像していたが、拍子抜けするくらいこじんまりした神社だった。最初の凧市のときは屋台の前まで続く長い列ができたとのことだがすぐイメージできた。ちょうど横の舞台では凧市のイベントとして女の子や男の子の踊りが行われていた。写真は3人の男の子が勇ましく剣を構える踊り、何度も練習したのだろう、上手く演じていた。
この舞台の前が史料館。ここに社宝である是真の‘鬼女図額面’が飾られている。この鬼女をいつかみたいと長いこと思っていたが、やっと実現した。その気になって王子稲荷へ足を運べばいつでもみれると気軽に考えていたが、これが大間違い。神社の大切なお宝だから、公開されるのは正月と2月の牛の日だけ。24日を案内して下さったみどりがめさんに心からお礼を申し上げたい。ありがとうございました。
是真がこの鬼女を描いたのは1840年で33歳のとき。それから177年も経っているので板の上の墨や岩絵の具がだいぶ剥落している。でも、スピード感のある鬼女の姿がぐっと目に迫ってくるから、じっとみていると体がフリーズしてくる。見終わるとなにか大仕事をしたみたいな気分になった。そして、この絵の横にあった谷文晁(1763~1840)の龍の絵もしばらく楽しんだ。
この日は寒かったので参拝客はあまりいなかったが、そのため効率よく念願の絵を見れたのは幸運だった。途中甘酒で体をあたためてまた上野に戻った。
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