国宝 ‘三十三間堂’!
わが家で大事にしている美術本のひとつが‘週刊朝日百科 日本の国宝’
(1998年朝日新聞から毎週日曜日に発行された。値段は560円)。
立派な美術書と違い、分厚くなく良く撮れた写真と情報がコンパクトにつまっ
ており、日本美術と気軽につきあえるのが楽しく、全部揃えた。そして、これ
が以後、国宝追っかけの必須アイテムになった。
修学旅行を含め3回出かけた三十三間堂は内陣に入った瞬間から、テンションが一気に上がる。118mの広大な空間のなかに黄金に輝く、千一体の‘千手観音立像’がどどっと並んでいる。この光景は生涯の思い出となった。中央に湛慶によってつくられた本尊の‘千手観音坐像’と1体の立像があり、左右に500体ずつ立像が配置されている。
前方に並ぶのが眷属の‘二十八部衆’。大弁功徳天、四天王、迦楼羅などがいるがお気に入りは‘婆藪仙人(ばすせんにん)’。痩せた老躯で歩いている姿をとらえた動的描写が見事。一度見たら忘れられない。
二十八部衆の列の端にいるのが‘雷神像’と‘風神像’。現存する風神・雷神の彫像としてはこの像は最も古いものである。髪を逆立てた雷神は体が朱塗りされた赤鬼像で、いくつもの太鼓を背負っているので雷鳴のイメージが増幅される。風神は緑青で彩色された青鬼像。重たそうな風袋を力強く持ち、さあー、風を吹きまくるぞ、という感じ。

































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