2005.03.16

佐渡の能楽

31佐渡は能楽が盛んな所。島内には33の能舞台があり、演能月間となっている6月には毎日能が演じられるという。どうして能が盛んになったかというと、佐渡の初代奉行、大久保石見長安が能楽師の出身で能楽を保護したためという。もっと遡れば、能を完成させた世阿弥が佐渡に流されたことも、少なからず影響してるかもしれない。

両津港からクルマで10分くらいのところに、気楽に能楽を楽しめる道の駅
がある。能舞台があり、人と見紛う人形(ロボット)によるミニ薪能“道成寺”
を上演している(右の写真)。本物の薪能というものを観賞したことがないので、
仕掛けはロボットでも、シテ(主人公)やワキの踊りやしぐさに見入ってしまった。

能面や能装束を展覧会でみることが多く、能の世界にだんだん近くなって
きたので、そろそろ面や鮮やかな衣装をつけたシテの演技を観てみようと思う。
一体、能楽堂は近い所でどこにあるのか?MOA,鎌倉、新国立劇場、料金は
高い?横浜にもあったような気がするが。

能に関していつも不思議に思うことがある。能役者はどうしてみんな
二重顎なの?面の下の顎、首まわりの太いこと。シテは普通サイズの顔では
ダメなのか。太目の役者は幽玄な世界に欠かせない?本格的に能のことを
レヴューしてみたくなった。

この能楽の里では、普段は見られない楽屋で能装束をつけるときの着付けと
しきたりを映像で再現してくれる。前田青邨の絵に舞台にでる前の能役者の
姿を描いた“出を待つ”(拙ブログ1/31)というのがあるが、この映像をみて、この
絵の理解が深まった。佐渡が能楽事始のきっかけになりそう。

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