2019.11.17

サンリツ服部美 初公開‘佐竹本三十六歌仙絵 中務’!

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     ‘佐竹本三十六歌仙絵 中務’(重文 鎌倉時代 13世紀)

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     ‘佐竹本三十六歌仙絵 大中臣能宣’

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  光悦・宗達の‘鹿下絵新古今集和歌巻断簡’(17世紀)

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  光悦・宗達の‘四季草花下絵新古今集和歌色紙帖’(17世紀)

みどりがめさんと上野東京ラインさんに教えてもらった‘佐竹本三十六歌仙
絵 中務’の展示(初公開)が11/15からはじまったので昨日諏訪湖まで
クルマを走らせてきた。天気が良かったからか行楽にでかける人も多く
高速が結構渋滞し、サンリツ服部美に到着するのに4時間半もかかってしま
った。

今ここで開かれているのは‘やまとうた 三十一文字で綴る和の情景’。
10/12にスタートし、後期(11/15~12/15)は別の作品が登場
する。その目玉が‘佐竹本三十六歌仙絵 中務’。これは初めて公開されると
のこと。過去2度訪問したが、そのときは現在京博の‘佐竹本三十六歌仙絵展’
(10/12~11/24)に飾られている‘大中臣能宣’(通期展示)について
は確認していた。だから、この‘中務’が初公開というのが合点がいかなかっ
たが、美術館の人に話を聞くと最近ここにおさまったらしい。それで今回
はじめてお披露目するのだという。佐竹本を2点も所蔵するのだからたいし
たものである。

5点しかない女流歌人の歌仙絵なので‘中務’との対面は楽しみだった。
絵柄は‘小大君’とよく似ている。装束の色がとても綺麗で赤、薄青が目に心地
よい。そして、波打つように描かれている黒髪。髪の占める面積が小大君よ
り少ないので自然な感じがする。そして、魅了されるのが顔の表情。小大君
の目線が下向きなのに対し、こちらは上の方を眺めている。この姿がとても
可愛い。伊勢はまだお目にかかってないが、斎宮女御、小大君よりいい。
これは参った!

この一枚をみるのが目的なのでほかは光悦と宗達がコラボした‘鹿下絵新古今
集和歌巻断簡’、‘四季草花下絵古今集和歌色紙帖’などをサラッとみて館をあと
にした。しばらく‘中務’の余韻に浸れそう。ミューズに感謝!

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2019.10.18

佐竹本歌仙絵のプラスαに名品が結集!

Img_0001_20191018221001     国宝‘三十六人家集 躬恒集’(平安時代 12世紀 本願寺)

 

Img_20191018221001     ‘紫式部日記絵巻断簡’(重文 鎌倉時代 13世紀 東博)

 

Img_0004_20191018221001     ‘西行物語絵巻’(重文 鎌倉時代 13世紀 文化庁)

 

Img_0002_20191018221001     鈴木其一の‘三十六歌仙図屏風’(部分 江戸時代 19世紀)

 

メインディッシュの佐竹本歌仙絵をたっぷりみたあとはこの感動をぎゅ
っと体に包み込んでおきたいので、ほかの作品はさらっとみるつもりだった。
でも、スゴイものがところどころに並んでいるのでビッグなオマケも有り難
く拝見した。驚くべき名品は本願寺が所蔵する国宝の‘三十六人家集’、会期中
に躬恒集、素性集、重之集、興風集が分けて飾られる。

金銀切箔などのきらびやかな装飾が施された料紙に能書家による和歌が書か
れたこの私家集は白河上皇の60歳を祝うためにつくられたもの。とびっきり
の名品なのでみる機会が少ない。だから、ええー、これが出ているの!まる
で目の前に宝物が現れたよう。また、躬恒と興風がみれたのは幸運だった。

東博にある‘紫式部日記絵巻断簡’をみるのは久しぶり。昨年白内障の手術を
して視力が1.5に回復したので単眼鏡を使わなくても鮮やかな赤やこげ茶
の輝きが心地よく目の中に入ってくる。これをみてしまうと秋によく展示さ
れる五島美の紫式部日記絵巻(国宝)が俄然みたくなった。

想定外の収穫が‘西行物語絵巻’。出家後の西行(1118~1190)が吉野、紀伊、熊野をめぐる旅の場面を描いたこの絵巻との遭遇を長いこと願っていたがようやく実現した。1993年に東博で行われた‘やまと絵展’にこれが出品されたが、当時しかとみた記憶がない。それは展示替えだったのか見れど見ず状態だったのか。図録をみながらそのうちリカバリーできるだろうと思っていたら、その後まったく縁がなかった。京都で西行に出会うとは。

鈴木其一(1796~1858)の‘三十六歌仙図屏風’はプロ野球のオールス
ターが全部載ったポスターみたいなもの。其一は掛幅でも描いておりいずれ
も尾形光琳の屏風を手本にしている。

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2019.10.17

待望の‘佐竹本三十六歌仙絵’展!

Img_20191017221001    ‘佐竹本三十六歌仙絵 小野小町’(重文 鎌倉時代 13世紀)

 

Img_0001_20191017221001      ‘大中臣能宣’(サンリツ服部美)

 

Img_0004_20191017221101      ‘藤原兼輔’

 

Img_0002_20191017221101      ‘藤原高光’(逸翁美)

 

京博ではじまった’佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美’(10/12~11/24)
をみてきた。この秋に開かれる日本美術関連の展覧会ではもっとも関心の高
かったのがこの特別展。もとは絵巻物だったものが36歌仙一人ずつに分割
された歌仙絵を複数以上みる機会がこれまで5回あったが、今回はその数を
大きく上回る究極の佐竹本歌仙絵展。37点のうち31点登場するのだから
これはもうひとつの‘事件’といっていい。

はじめてお目にかかったのは13点。ひとつ々目をこらして座っている歌仙
の姿をみた。どんな歌を詠んだかは後でみることにして、鑑賞エネルギーの
大半を使ったのが個性がそのままでている顔の特徴や衣装の色合い、柄。
表袴のあられ文が印象的なのが‘藤原高光’。6年前サントリー美でみたが、
すっかり忘れ初見のように長くみていた。

諏訪湖のほとりにあるサンリツ服部美が所蔵する‘大中臣能宣’(おおなかとみ
のよしのぶ)と遭遇したのは大きな収穫。この美術館へは2度でかけたが、
縁がなくやっと対面が叶った。薄緑の直衣がとてもソフトな感じで歌仙のイ
メージに相応しい。

ふっくらした顔つきが記憶に残る‘藤原兼輔’は個人コレクターの所蔵。今回
出品された個人蔵は全部で10点。佐竹本は美術愛好家の誰もが手に入れた
かったものだけに今も多くが個人の手元にある。それらがこうして結集した
のだからコレクターでない普通の美術好きにとっては特別な鑑賞機会である。

5点ある女流歌人のうち出品されたのは顔をみせない‘小野小町’(10/12
~11/4)と‘小大君’(11/6~11/24)。もっとも人気の高い‘斎宮女
御’は残念なことにでてこない。これまで2度みたのでまあいいか、となるが
31点も集結して‘斎宮女御’が無いというのは画竜点晴を欠く。どうしてダメ
だったのだろう。

これで佐竹本は31点みたことになる。なんだか大仕事したような気分。
残り6点との出会いはもうないように思うが、これだけみれれば十分。
ミューズに感謝。そして京博に乾杯!

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2015.08.22

岩佐又兵衛の‘小栗判官絵巻’!

Img     岩佐又兵衛の‘小栗判官絵巻’(第七巻 17世紀 三の丸尚蔵館)

Img_0001     ‘小栗判官絵巻’(第十三巻)

Img_0002     ‘小栗判官絵巻’(第十五巻)

Img_0003     ‘彦火々出見尊絵巻’(17世紀 三の丸尚蔵館)

迎賓館で七宝を楽しんだあと向かったのは皇室つながりで三の丸尚蔵館、現在ここで‘絵巻を愉しむーをくり絵巻を中心に’(7/4~8/30)が開かれている。

三の丸尚蔵館へ来るのは久しぶり、前回何をみたのかすぐには思い出せない。定点観測しているHPに岩佐又兵衛(1578~1650)の‘小栗判官絵巻’が登場するとあったので出かけようという気になった。この‘小栗判官絵巻’は全15巻もある長い長い絵巻、じっくりみるのは2004年、千葉市美であった‘岩佐又兵衛展’以来。

絵巻は展示期間の前期後期で巻を替えており、後期の今は第七、十三、十五巻がでている。十三、十五巻は一度みたが、七巻ははじめてお目にかかった。小栗が乗りこなす馬が大きいこと!圧倒的な存在感で階段を駆け登り、傾斜のある建物の屋根を平気で進んでいく。あっけにとられてみていた。

十三巻のこの段は餓鬼姿で熊野をめざす小栗を照手姫が後ろから押している場面、ここは瀬田の唐橋。十五巻は小栗の死後の世界。絵巻の最後の見どころで多くの仏菩薩に供養される場面が描かれている。

展示されている絵巻はほかに祈祷の中で御酸をする姫君の身を案じて主人公が屋根から覗くところがおもしろい‘彦火々出見尊絵巻’、‘住吉物語絵巻’、‘酒呑童子絵巻’などがあった。絵巻は日本美術の華だからいずれも目に力をいれてみた。

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2015.08.12

国宝‘一遍聖絵’、今秋 藤沢・遊行寺で全12巻公開!

Img     国宝‘一遍聖絵’(巻第十二 部分)

昨日の朝日新聞に嬉しい展覧会情報が載っていた。藤沢市にある遊行寺では今秋、国宝の‘一遍聖絵’(1299年)を12巻すべて公開するという。場所はリニューアルされた宝物館で展示期間は10/10~11/16

この展示はこのあとパート2がある。11月の後半からは宝物館、神奈川県立歴史博物館(横浜市桜木町)、そして金沢文庫で4巻づつ公開される(12月半ばまで)、そして東博でも所蔵している‘巻第七’(原本)がこれとコラボして11/3から展示される。

鑑賞のオプションは2つ、頑張って藤沢まで足をのばし遊行寺で12巻をしっかり楽しむ、藤沢は遠いという人は金沢文庫か県立歴博まで出かけ4巻をみ、そして東博のオリジナルの‘巻第七’をプラスワンとする。遊行寺、時宗総本山・清浄寺はまだ訪問したことがないが、HPをみるとJR藤沢駅北口から徒歩15分で着くらしい。

この絵巻は時宗の祖となった念仏聖・一遍上人(1239~1289)の生涯を描いたもの。2002年京博で保存修理の完成を記念した特別展があり、当時住んでいた広島から全12巻をみるため新幹線に乗り込んだ。絵巻は鎌倉時代の人々の生活や風景が描き込まれているから、信仰の尊さを表現しているだけでなく当時の風俗を知る貴重な資料としての役目もはたしている。

風俗画をみるのはとても楽しい。遊行寺を訪問することを決めた。

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2015.05.21

再度足を運んだ‘鳥獣戯画展’!

Img_0001     国宝‘鳥獣戯画 甲巻’(12世紀)

Img_0002     国宝‘鳥獣戯画 乙巻’(12世紀)

Img_0003     国宝‘華厳宗祖師絵伝 元暁絵 巻一’(13世紀)

Img        ‘元暁絵 巻二’(13世紀)

上野の東博で行われている‘鳥獣戯画展’は後期(5/19~6/7)に入ったので、再度足を運んだ。10時に平成館の前に着いたが、すでに大勢の人、この時点で入館するのに50分、さらに‘鳥獣戯画’で人気度抜群の甲巻の後半部分をみるのにさらに120分。

5/1のときは外での待ち時間はだいたい同じだったが、中は倍待たなければみれない。この調子だと月末から最後の週はトータル4時間待ちになりそう。とにかく、兎や猿や蛙の人気は絶大!8年前サントリー美で鳥獣戯画展があったときとは大違い、あのときはこんなに並ばなかった。

後期の目的は‘華厳宗祖師絵伝 元暁絵’(全3巻)をみることだから、最初から甲巻の蛙が兎を投げ飛ばす場面はパス。館のなかにはいると‘元暁絵’へ急いだ。この絵巻は一度、東博の平常展示でお目にかかったが展示されたのは一部のみ。今回は物語の最初から最後まででているので目に気合を入れてみた。

冒頭の場面は元暁(がんぎょう)と義湘(ぎしょう)が新羅の山中で大雨に遭遇したため、やむなく墓とわかった塚に泊まるところ。手前の明恵みたいな顔をしたのが元暁で夢枕に赤鬼が立っている。鬼にうなされ夢から覚めた元暁はすべては心のもちようであると悟り、入唐を断念する。

この絵巻の最もおもしろいところは龍宮へ向かう使者たちが海にできたブラックホールのような穴へ吸い込まれる場面、海面がぐらぐら揺れまわりには摩竭魚(まかつぎょ)が元気よく飛び跳ねている。この高僧伝に惹きつけられるのは人物や風景が比較的大きく描かれているため。波の動きが細かい線描でリアルに表現され海の薄青が目にとても心地いい。

思いの丈が存分に叶えられたのであとは‘鳥獣戯画’の乙、丙、丁巻を列の流れるままにみた。足がとまったのは乙巻で獅子が息をふきかける先に描かれた蝶。どうして獅子と蝶の組み合わせなの?こういう意表をつくモチーフの登場は強く心に残る。3巻をみおわって甲巻の列をみるとさらにのびなんと140分になっていた。この状況では並ぼうかという気持ちは完全に消えた。

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2015.05.14

人気沸騰の‘鳥獣戯画展’!

Img     国宝‘鳥獣戯画 甲巻 弓で的を射る兎’(13世紀)

Img_0001     国宝‘鳥獣戯画 丙巻 首引き’(13世紀)

Img_0003     国宝‘華厳宗祖師絵伝 義湘絵’(13世紀)

Img_0002     国宝‘仏眼仏母像’(12~13世紀)

現在東博で開催されている‘鳥獣戯画展’(4/28~6/7)は開幕以来連日大勢の人を集めているようだ。猿や兎や蛙がでてくる鳥獣戯画は美術の教科書で一度は目にしたことのある絵巻であり、漫画の原点みたいなものだから特別親しみを覚える。だから、長い行列ができてもこの絵だけはみておこうという気になる。

GWの前に足を運んだが、甲巻の前にたどり着くのに2時間かかった。この絵巻が修復によりきれいによみがえったことを日曜美術館で詳しく取り上げていたから、以前より目に力が入る。もっともひきつけられるのはやはり甲巻。兎と蛙が弓で的を射るのを競う場面をしっかり楽しんだ。勝負ごとはどの種目でもそれをやっている者は神経をピリピリさせるもの、兎と蛙の動きにはそれがよく現れている。

人物が登場する丙巻は風俗画の魅力が満ち々ている。思わず口元がゆるむのが若い僧と年とった尼が行っている首引き、綱引きなら小さいころ学校の運動会でやったが、こういう首にひもをひっかけてやるものはいつごろまで行われていたのだろうか、

今回会場で展示を知ったのが‘華厳宗祖師絵伝 義湘絵’、4巻が全部でているのだからびっくりした。これは数ある絵巻のなかでもMyお気に入りのベスト3に入れているもの。これまで3回お目にかかったが、最初から最後までみたのははじめて。すばらしい!

最大の見どころは義湘に恋した善妙が海に身を投じて龍になり義湘の乗った船を支えて新羅まで行くところ、見事な線描と明るい彩色により表現された海原をダイナミックに進む龍の姿と波のうねりが心を強く打つ。後期(5/19~6/7)には‘元暁絵’がこれまた全部展示される。こちらも見逃せないので再度足を運ぶことにしている。

もうひとつ仏画の傑作がでている。‘仏眼仏母象’(前期4/28~5/17)、とにかくこの展覧会は高山寺の至宝があそこにもここにもあるという感じ。鳥獣戯画だけみておわりではもったいない。甲巻だけで体は疲れるだろうが、これをみたあと少し休憩をとりほかの作品にも目をむけてみると楽しみがさらに増す。

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2014.11.29

国宝 ‘過去現在絵因果経’の全場面展示!

Img_0003     国宝‘過去現在絵因果経’(奈良時代 8世紀)

Img_0002     国宝‘訶梨帝母像’(鎌倉時代 13世紀)

Img_0001     ‘不動明王像’(重文 平安時代 10世紀)

Img     俵屋宗達の‘舞楽図屏風’(重文江戸時代 17世紀)

京都の醍醐寺へは2度足を運んだことがある。お楽しみは五重塔をみることと霊宝館に展示されている国宝などとの対面。出かけるときはHPで公開されている国宝を事前にチェックする。これで5年くらい前は狙っていた‘文殊渡海図’をようやく目にすることができた。

ところが、もうひとつ追っかけている‘過去現在絵因果経’は2回ともでてこなかった。3つある国宝の‘絵因果経’、2つは運よく見たがここにあるものとはなかなか縁がむすばれない。ところが、ようやく鑑賞の機会が巡ってきた。京都ではなくて、東京で。

久しぶりに出かけた渋谷の松濤美、ここで11/24まで‘醍醐寺展’が開催され、念願の‘過去現在絵因果経’が全場面公開されていた。15メートルもあるこの日本最古の絵巻を夢中になってみた。小さいころ遊んでいた紙芝居と同じような心持で釈迦のお話に感情移入していく。

クライマックスは魔王が大勢の怪物を引き連れて釈迦の修業を妨害するところ、まったく動じない釈迦。こういう風に悟りをひらくまでの道のりが絵でインプットされるとイメージしやすい。思わぬところでこの国宝がみれたのは本当に幸運だった。

今回作品の展示が前期と後期に分けてあったが、後期は国宝の‘訶梨帝母像’がでていた。これは西洋画でいうと聖母子のような絵。自然と心が和む。‘不動明王像’は目に特徴がある。なぜかバセドー病のように目がとび出ている。だから、よく記憶されている。

これもきていたのか、と思わずニンマリだったのが宗達の‘舞楽図屏風’。この屏風でいつも視線が向かうのが左隻の右上の羅陵王。その鋭いまなざしに釘付けになる。やっぱり宗達はいい、いい、と心のなかで呟きながら館を後にした。

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2013.05.31

追っかけ‘佐竹本三十六歌仙絵’!

Img_0001_2  ‘佐竹本三十六歌仙絵 藤原仲文’(重文 鎌倉時代 13世紀 京都・北村美)

Img_0002_2     ‘小大君’(重文 奈良・大和文華館)

Img_0003_2     ‘紀友則’(重文 京都・野村美)

Img_0004_2     ‘藤原敏行’(重文)

‘佐竹本三十六歌仙絵’には特別の思い入れがあり、一点でも多くみたいと願っている。でも、この絵の追っかけはとても完成しない。サントリー美の展覧会であらたに一点が姿をみせてくれ、これまでみたものは37点のうち17点になった。

過去に‘佐竹本’を少しまとまった形でみる機会がいくつかあった。
★‘日本と東洋の美’(東博 1992年)  ‘平兼盛’など5点
★‘歌仙の饗宴’(出光美 2006年)   ‘小大君’‘紀友則’など9点
★‘特集陳列 佐竹本三十六歌仙絵’(東博 2006年)  ‘小野小町’など4点
★‘森川如春庵コレクション’(三井記念美 2007年)  ‘藤原敏行’
★‘もののあはれ展’(2013年 サントリー美)   ‘藤原高光’‘源順’

‘徒然なるままに’さんが06年ご自身のブログで‘佐竹本’37点がどこの美術館あるいは個人に所有されているかをまとめられた。大変有難い情報で追っかけに利用させてもらおうと思っている。その貴重なリストによると個人の所蔵が多く16点を数える。このなかでお目にかかったのは画像に載せている‘藤原敏行’、‘藤原興風’、‘小野小町’、‘壬生忠見’の4点だけ。残りは大‘佐竹本三十六歌仙絵展’でもないかぎりみれそうにない。

対面の可能性があるのは美術館にあるもの。日本画の場合、常時展示されていないので美術館へでかけてもみれるという保証はないのだが、アバウトに狙いを定めている美術館は、

★京都・北村美 ‘藤原仲文’
★京都・湯木美 ‘在原業平’
★京都・泉屋博古館 ‘源信明’
★諏訪湖・サンリツ服部美 ‘大中臣能宣’
★広島・耕三寺博物館 ‘紀貫之’

まずは旅行計画のたてやすい京都の3つの美術館。ぼちぼち進んでいきたい。

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2013.05.24

国宝‘大神社展’に‘北野天神縁起絵巻’が登場!

Img_0003_2     国宝‘北野天神縁起絵巻’(鎌倉時代 13世紀 京都・北野天満宮)

Img_0001_2     狩野内膳の‘豊国祭礼図屏風’(重文 左隻部分 17世紀 京都・豊国神社)

Img_0007_2     国宝‘彩絵檜扇’(平安時代 12世紀 広島・厳島神社)

Img_0005_2     ‘狩衣 紺地白鷺葦模様’(安土桃山時代 16世紀 岐阜・春日神社)

二度目の‘大神社展’(4/9~6/2)のお目当ては後期展示(5/8~6/2)の国宝‘北野天神縁起絵巻’。この絵巻は展示される機会が滅多にないから心待ちにしていた。東博に展示されるのは‘巻第八’で僧日蔵が六道めぐりをする場面、東京展のあと巡回する九博では‘巻第六’の清涼殿に落雷し雷神が現れる場面が展示される。

長年待っている雷神の絵が東博で展示されないのは残念だが、東京でこの絵巻をみれるなんて幸運このうえないことなので‘巻第八・天道’を2回並んでみた。ほかの絵巻とちがって天地が50㎝もあるので、一人々の人物が大きく描かれているのが特徴、だから勢いのある動きや表情豊かな顔を夢中になってみてしまう。赤ん坊をかかえて走っている女や正面向きの男の円い顔、優雅に空を飛ぶ天女、年老いたことを嘆き悲しむ老婆、、、

‘豊国祭礼図’のみどころはなんといっても二つの風流踊りの輪。最近は洛中洛外図のような画面にびっしり描き込まれ当世風俗をじっくり追っかけることがしんどくなっているのだが、久しぶりの‘豊国祭礼図’、単眼鏡のピントを合わせてこのエネルギッシュな踊りをのぞいてみる価値はある。傘を被った女たちは体を大きく曲げリズミカルに踊っている。このスピード感、イタリアの未来派がみたら裸足で逃げるにちがいない。これは世界に誇れる一級の風俗画。

入ってすぐの部屋には前期春日大社や熊野速玉大社の古神宝がどどっと飾られていたが、後期は広島の厳島神社や鎌倉の鶴岡八幡宮のお宝づくし。その一つ‘彩絵檜扇’を長くみていた。薄い檜の板に雲母を蒔き野原の風景を楽しむ直衣や狩衣を着た人物がじつに繊細に描かれている。こんな装飾性豊かな扇を一度でいいから手にしてみたい。

刺繍であらわされた白鷺が幾羽も飛び交う紺地の狩衣にも足がとまった。能衣装をみる機会がこれまで数回あったが、この模様は強く印象に残る。

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