サンリツ服部美 初公開‘佐竹本三十六歌仙絵 中務’!
みどりがめさんと上野東京ラインさんに教えてもらった‘佐竹本三十六歌仙
絵 中務’の展示(初公開)が11/15からはじまったので昨日諏訪湖まで
クルマを走らせてきた。天気が良かったからか行楽にでかける人も多く
高速が結構渋滞し、サンリツ服部美に到着するのに4時間半もかかってしま
った。
今ここで開かれているのは‘やまとうた 三十一文字で綴る和の情景’。
10/12にスタートし、後期(11/15~12/15)は別の作品が登場
する。その目玉が‘佐竹本三十六歌仙絵 中務’。これは初めて公開されると
のこと。過去2度訪問したが、そのときは現在京博の‘佐竹本三十六歌仙絵展’
(10/12~11/24)に飾られている‘大中臣能宣’(通期展示)について
は確認していた。だから、この‘中務’が初公開というのが合点がいかなかっ
たが、美術館の人に話を聞くと最近ここにおさまったらしい。それで今回
はじめてお披露目するのだという。佐竹本を2点も所蔵するのだからたいし
たものである。
5点しかない女流歌人の歌仙絵なので‘中務’との対面は楽しみだった。
絵柄は‘小大君’とよく似ている。装束の色がとても綺麗で赤、薄青が目に心地
よい。そして、波打つように描かれている黒髪。髪の占める面積が小大君よ
り少ないので自然な感じがする。そして、魅了されるのが顔の表情。小大君
の目線が下向きなのに対し、こちらは上の方を眺めている。この姿がとても
可愛い。伊勢はまだお目にかかってないが、斎宮女御、小大君よりいい。
これは参った!
この一枚をみるのが目的なのでほかは光悦と宗達がコラボした‘鹿下絵新古今
集和歌巻断簡’、‘四季草花下絵古今集和歌色紙帖’などをサラッとみて館をあと
にした。しばらく‘中務’の余韻に浸れそう。ミューズに感謝!
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