日本にまだやって来てないアンリ・ルソー!
絵画鑑賞を長続きさせるコツはこだわりの画家をもつこと。その画家が描いた作品を全部みようとすると半端じゃない時間がかかる。すると、長生きせねばと思う。
アンリ・ルソー(1844~1910)は画集に載っている作品をコンプリートしようと夢見ている画家のひとり。日本にもルソー好きが大勢いるにちがいない。ファンの皆が望むのは日本でルソー展が開かれること。でも、これは大変難しい。
21世紀に入ってからは2回大きな回顧展が開かれた。2006年に20年ぶりにパリのグラン・パレで行われ、2010年にはスイス・バーゼルにあるバイエラ―財団美でもあり、ともに大盛況だったと報じられている。それから8年経ったのでまたどこかの美術館で企画されているかもしれない。
ルソーの人気が世界的に上昇しているのにあわせて日本にもこれまでけっこういい作品がやって来ている。ざっと上げてみると、
★‘蛇使いの女’、‘戦争’ (オルセー美)
★‘眠るボヘミアン’、‘夢’ (MoMA)
★‘詩人に霊感を与えるミューズ’ (プーシキン美)
★‘ピエール・ロティの肖像’ (チューリヒ美)
★‘こどものお祝い’ (ヴィンタートゥール美)
★‘入市税関’ (コートールド美)
★‘ライオンの食事’ (メトロポリタン美)
★‘虎と水牛の戦い’ (クリーブランド美)
★‘陽気なおどけものたち’ (フィラデルフィア美)
★‘虎に襲われる兵士’、‘熱帯の森を散歩する女‘ (バーンズコレクション)
★‘砲兵たち’ (グッゲンハイム美)
★‘花瓶の花’ (オルブライト=ノックス美)
★‘ノートル・ダム’ (フィリップス・コレクション)
これだけ多くの絵が登場していると、ついまた期待したくなる。昨年、プラハからミュシャの‘スラブ叙事詩’がやって来た。プラハの美術館とは深い絆ができた。となると、次はルソーの‘私自身、肖像=風景’も、となる。この絵がまたみれたら最高。
バーゼル美展を強く望んでいるが、なかなか実現しない。この美術館自慢のひとつが‘豹に襲われる黒人’、図版で目に焼きつけているがいつか本物と対面したい。
ルソーを7点も所蔵しているパリのオランジュリー美、‘ジュ二エ爺さんの馬車’を貸し出してくれたら嬉しいんのだが、どうだろうか。
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