待望のムンク展!
パソコンの想定外の故障により1ヵ月もお休みしてしまいました。本日から再開しますのでまたおつきあい下さい。
東京都美で開催中の‘ムンク展’(10/27~1/20)は予想以上の人気でおおいに盛り上がっていた。わが家は今年はムンクイヤーなので期待の回顧展。2007年にも西洋美で公開されたオスロ市にあるムンク美のコレクション、今回は真打の‘叫び’が含まれているのでぐぐっと前のめりになる。
5月オスロに行ったとき、オプションでムンク美鑑賞に参加した人たちの話を聞くと‘叫び’はみられなかったとのこと。これは意外でこの絵は常時展示しているわけではないらしい。だから、日本でお目にかかれるのは特別の出来事かもしれない。
オスロ国立美にいつも飾ってある‘叫び’が描かれたのは1893年、このときムンク(1863~1944)は30歳、それから17年後に再度描かれたのが今回登場した‘叫び’、国立美にあるものと較べて一番目立つ違いは人物の顔の描き方。この人物には目ん玉がなく目のまわりが緑でまるく輪郭されているため幽霊のイメージがより強くなっている。
2つの‘叫び’を同じ年にみれたのは大きな喜び。ミューズに感謝!念願の絵との対面が果たせたのであとは気軽にみれるかなと思っていたら、チコちゃんではないが‘ボーっとはみてられない’作品が続々現れてテンションは上がったまま。西洋美にも出品された‘生命のダンス’や‘絶望’、‘赤と白’が‘叫び’と一緒に展示されているのだから予想を大きく上回る豪華なラインナップであることはまちがいない。
しかも、はじめてみる作品で思わず足がとまるものが多い。こんないい絵があったのという感じ。とくに目を奪われるのがムンクの画業人生の後半に描かれたもの。色彩が明るくなりまるでマティスのフォービスムやドイツ表現主義のイメージ。
お気に入りは‘青いエプロンをつけた二人の少女’と‘庭のリンゴの樹’、そして‘自画像、時計とベッドの間’。こうした絵をみるとムンクの色彩には力があるなとつくづく思う。心をこめてムンクに乾杯!
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
最近のコメント