2008.02.24

上野の森美術館の王子江展

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開幕を心待ちにしていた王子江(おうすこう)さんの回顧展(2/23~3/6)が昨日から上野の森美術館ではじまった。会期が2週間ちょっとと短いので、もし興味のある方はお見逃しなく。中国人画家、王子江さんのことはこれまで5回書いた(拙ブログ05/1/1005/11/2705/12/706/10/1407/10/12)ので、詳しい経歴などを知りたい方はこちらをお読みになっていただきたい。

今年は王さんが日本にやってきて20年の節目の年。で、はじめての回顧展が企画された。作品は全部で28点。会場1階に水墨画の大作9点、2階に墨彩画19点が展示してある。その大半は昨年制作された。

王さんが得意とするのは水墨画の大作。これまで茂原市美術館にある“雄原大地”のほか、国内では奈良の薬師寺にある“聖煌”(2×100m)などを描いている。これらは会場に飾ることが出来ないので、今後制作する大作についてはこれを常設する美術館の建設を今いろいろ検討されているようだ。今回の作品のなかで、茂原でみた“雄原大地”と同じように立ち尽くしてみたのが上の“黄山雄姿図”(2×20mの右半分)。

先の尖った奇岩群のなかを白い雲が天空を疾走する龍のように流れていき、山上は雲海の大パノラマ。岩からでる松の葉をみると、しっかりした筆使いで細かいところまで整然と描かれており、松の力強い生命力が伝わってくるようだ。毎年秋に行われる個展では江南の風景を描いた作品にいつも足がとまるが、目の前にある大作“江南清風図”をいい気持ちで眺めていた。

水面に帆舟の影が映る様子がえもいわれず美しく、静謐で詩情あふれる江南の水郷風景に酔いしれた。隣にある“南国清韻図”もいますぐにでもここへ飛んでいくたくなるような絵。ぐっとくるのは中国の風景だけではない。2階にある“初雪の木曾福島”がすばらしい。冬の景色を描いた風景画でこんなに感動したのは東山魁夷の“年暮る”以来。これは見てのお楽しみ!

王さんは学生の頃、市井の人たちをものすごく沢山描いたという。だから、人物画がもう上手すぎるくらい上手い。笑ったときの豊かな顔の表情、苦悩しもがく男の顔、長い人生を生きてきた老人の顔のしわや皮膚のたるみ、いずれも王さんが描く人物像は生き生きとし、心の動きや精神性が表情によく現れている。なかでも印象深いのが赤の地に上半身の老人を描いた“イスタンブールの肖像”と下の“天地萬物逆旅、光陰百代過客”。

“光陰百代過客”は縦2.4m、横20mの横長の大きな作品で、下は真ん中の部分。左半分にいる人たちは右のほうへ進み、右の人は左へ歩いている。中央部分は二人の男女はうしろ向きになり、ほかはファッションショーのモデルのような歩き方でこちらにやってくる。何人いるの数えていないが、日本人、東洋人、西洋人など色々な人種が入り混じり、若者、老人、おっさん風の人、着物の姿の女性、子供らが自分のペースで歩く様子が隙間なくびっちり描き込まれている。

人々が歩いている地面に目をやると、黒地に白で日の丸や渦巻き模様などが描かれた幅広の帯のようなものが尾形光琳の“紅白梅図”の真ん中にある水流みたいに横に流れている。これは“今”を生きる人々を生の感覚でとらえた現代アート的な香りのする作品。王さんはクリムトのような絵も描いたりするから、そのセンスがこの作品に表れているのかもしれない。満足度200%の展覧会だった。王さんの絵をこれからも追っかけていきたい。

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2007.10.12

王子江絵画展

10銀座のギャラリーで“王子江絵画展”(10/7~10/20)をみてきた。

日本在住の中国人画家、王子江(おうすこう)さんの個展をみるのも今年で3回目。

会場の“ギャラリー青羅”(TEL:03-
3542-3473)は松屋とITOーYAの間にあるマロニエ通りを築地の方へ向かっていくと、4つ目の交差点の右角にある。ここへもすっと行けるようになった。展示の時間はAM11:00~PM6:30(10/20は5:00まで)。王子江さんは会期中おられ、来場者の応対をされている。

昨年の作品については、拙ブログ06/10/14に書いた。過去取り上げた王子江さんの記事にとべるようになっているから、王子江さんのことを詳しくお知りになりたい方は拙文を参考になさっていただきたい。

2年前からお聞きしていた回顧展の日程が決定したようなので、まずそのことから。“王子江絵画芸術展”は上野の森美術館で08/2/23~3/6に開催される。王子江さんが得意とする大作が中心の展覧会になるとのこと。王子江さんの描く大作をみたときの感動は半端じゃないから、今から開幕が楽しみである。

例年ギャラリーに飾ってある作品はあまり大きくない絵。今回も20点くらい。右はお気に入りの京都の街を舞妓さんが歩いているところを描いた作品。うしろ姿の舞妓さんに左から日が当たり、その影が右の家の戸口までのびている。木造の家の質感がほんとうによくでている。日本人の琴線に響く、心安まる絵である。

王さんは光の表現が実に上手い!お国の水郷地帯の情景でも、ヴェニスの運河でも、アラスカやイスタンブールの海上でも、光のあたる水面を墨線と色彩でやわらかく表現している。そして、画面構成が巧み。水郷の絵では遠景のさらっと描かれたうすい墨のところと手前にみられる部分的な濃い墨により、画面は奥行きのある空間になっており、じっとみていると小舟に乗って水郷を移動しているような錯覚にとらわれる。

今年も満ち足りた気分でギャラリーを後にした。

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2007.02.14

梁楷の寒山拾得図

700MOAで光琳の“紅白梅図屏風”が展示されるときは入館者が多いので、ほかの作品も目一杯いいのが出てくる。

常時展示してあるのは野々村仁清の“色絵藤花文茶壺”(国宝)とその重量感のある丸い形に惹きつけられる“青磁大壺”、そしてモネの絵2点とレンブラントの自画像。

こうした定番に加え、例年中国、日本の青銅器、陶磁器が必ず陳列される。絵画では昨日取り上げた風俗画や浮世絵も沢山出る。そして、ここは琳派の作品で有名だから、“紅白梅図”だけでなく、当然光悦、宗達、乾山、抱一らの名品もあわせて展示される。今年は本阿弥光悦の“樵夫蒔絵硯箱”(重文)と“竹蒔絵硯箱”だった。“竹蒔絵硯箱”ははじめてみたが、質感のよくでた竹の描写に感じ入った。

屏風や掛け軸ではよく中国の山水・花鳥画や日本の海北友松の山水屏風が飾られる。今回は日本の長次郎の“黒楽茶碗 銘あやめ”、“信楽茶碗 銘初時雨”などが飾られているコーナーの背景に掛け軸の名品が3点あった。構図が素晴らしい相阿弥の“山水図”、右の梁楷(りょうかい)の“寒山捨得図”、牧谿(もっけい)の“蓮に鶺鴒・葦に翡翠図”。

ここにある牧谿のもうひとつの作品“叭々鳥図”は一度観たことがあるが、この鶺鴒(せきれい)、翡翠(かわせみ)は初見。蓮や葦は淡墨で描き、口ばしや尾っぽを濃墨で引く軽妙な筆使いが心に沁みる。梁楷の“寒山拾得図”はとても愛着を覚える絵。こちら向きと横向きのどちらが寒山か拾得か判然としないが、二人の笑った顔がなんともいい。今、森美術館の開催中の“日本美術が笑う”にこの絵を加えていればもっと趣向が増すこと請け合いである。

梁楷は南宋(12~13世紀)の宮廷画家で、牧谿(禅僧)よりは半世紀くらい前に活躍した。酒を愛し、常軌を逸する行動で変人呼ばわりされた画家だった。画風は筆数をできるだけ少なくして描く“減筆体”で飄逸に人物表現をするのが特徴。ぼさぼさの髪や衣文を淡い幅広の筆線で描き、笑った目や大きく開いた口の端の部分は濃墨を用い画面を引き締めている。

東博東洋館の中国絵画の部屋に同じ減筆体で描かれた“李白吟行図”(重文)が2年に一回のペースで展示される。最初は簡略的に描かれているようにみえてたのが、だんだん梁楷はさらさらと筆を動かしたのではなく、李白の動きや内面までを感じさせるように丁寧に描いていることがわかってきた。しっかりみると中国の水墨人物画も奥が深い。

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2006.11.29

東博平常展の名品

567東近美同様、東博の平常展を観るのが家のまわりの散歩のような感覚になっているが、今回みた作品のなかに他館の特別展でみた作品と共振するものがあり、いつもより倍楽しかった。

観る順番は決まっている。本館2Fの国宝室からスタートし、仏教、宮廷の美術、水墨画、屏風と襖絵、江戸絵画、浮世絵と見たあと、1Fに降り、近代美術のところへ行く。そして、最後に東洋館の2Fの中国絵画をみる。

今回観たのは展示替えのあった国宝室から水墨画コーナーにある作品と近代美術、中国絵画。はじめはさほど目に力の入る絵に出くわさなかったが、近代美術と中国絵画ではテンションが上がった。

まず、度肝を抜かれたのは近代美術のところに飾ってあったものすごく大きな孔雀の絵。描いたのは花鳥画を得意とした明治時代の画家、今尾景年(京都生まれ、竹内栖鳳より10歳年上)。奈良で応挙の孔雀図を見たばかりなので、羽根の描き方に目がすぐ反応する。首のまわりの緑に短いゴールド線を丁寧に引き紋様をつくっているところや青のグラデーションは応挙風である。この絵の場合、細部の描写より、大きな画面に描かれている二羽の孔雀の存在そのものに圧倒される。こういう規格外の大きさをもつ絵も刺激があっていい。

この絵以上に感激したのが隣にある吉川霊華の“離騒”。明治神宮の“小堀鞆音展”にでてた仏画の模写作品に見とれたばかりなのに、再度美しい描線に200%魅了された。“離騒”は中国戦国時代、楚の屈原のつくった長詩で、憂き目にあうという意味。楚の朝廷から逐われた失意の屈原が河神に会う場面が描かれている。水の流れやうずまきの動きのある表現、神々しいほどのオーラを放つ2匹の龍に息を呑んだ。はじめてみるこの絵は吉川の代表作と解説があったが、即納得である。仏画の模写がこの傑作に遭遇する前兆であったのか。ここの平常展ではときどき大収穫がある。

ほかは2年以内に見たことのある大観の“五柳先生”、古径の“出湯”、青邨の“燕山之巻”。この中では“出湯”がお気に入り。洋画では、前々から観たかった安井曽太郎の肖像画、“深井英五氏像”があった。また、鈴木長吉の“岩上双虎置物”(鋳造)も目を楽しませてくれる。これらの作品の展示は12/17まで。

東洋館で追っかけていた絵に2点出会った。右の清朝時代の画家が描いた“墨竹図屏風”と“離合山水図”(重文、明時代)。奈良県美に出ていた応挙の長谷川等伯作“松林図”を連想させる“雨竹風竹図屏風”(重文)と“墨竹図屏風”は画風がよく似ている。応挙の絵は林立する竹を墨の濃淡で描き分け、奥行きのある空間をつくっているのに対し、“墨竹図”のほうは竹に近づき、笹を濃い墨を使い勢いのある筆致で描き、竹のもっている強い力をしっかり表現している。尚、この“明清画展”(後期)は12/27まで。

パスポートの有効期限が切れる前に無料でいい絵をいくつもみた。上機嫌で館をあとした。

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2006.11.02

夏珪・牧谿の山水画

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定期的に通っている畠山記念館に待望の中国山水画が登場した。10/3からはじまった“中国宋元画の精華展”(12/10まで)は展示期間が作品によって異なるので、観たい絵の展示がうまく重なる日をみつけて日程を調整しなくてはいけない。一番都合のいい10/31、満を持して出かけた。

首を長くして待っていた牧谿(もっけい)が描いた瀟湘八景(しょうしょう)のひとつ、下の国宝“煙寺晩鐘図”が展示されるのは10/31~11/12。わずか2週間しか飾られないのはこの絵の描かれたのが700年くらい前なので、コンデションの維持に神経をつかっているから。この絵と同様、鑑賞を待ち望んでいた夏珪(かけい)作、上の“山水図”(重文)の展示期間は開幕日から11/5まで。

04年、根津美術館で開かれた“南宋絵画展”には国内にある代表的な南宋画がほとんど集結したのに、この美術館が所蔵する“煙寺晩鐘図”はでてこなかった。これまで縁にめぐまれなかったがやっとお目にかかれた。ここで煙はけむりではなく、霧や霞のこと。掛軸に描かれているのは二つの横にのびる光の帯の間に浮かび上がる寺の屋根と木々、そして霞だけ。画面のほとんどはうすい墨が塗られているだけなので、ガラスケースからすこし離れると何が描いてあるかわからなくなる。

根津美が所蔵する“漁村夕照図”(国宝)も自然界の大気や光の変化を表現している点では同じだが、山々を背にした漁村の夕暮れのひとときがもうすこしはっきりと描かれていた。これと較べると、この“煙寺晩鐘”は対象を少なく描いて大気の微妙な変化を感じさせ、鐘の音まで聴き取らせようとするのだから、観る者は心を鎮め、感性を真空状態にしてないと絵の真髄には迫れない。この絵をもっと感じるため、洞庭湖の南にあるという瀟湘か、あるいは似たような景勝地を訪ねてみたくなった。

上の夏珪の“山水図”は雪舟が“山水長巻”(国宝)を描くとき、手本にした絵。また、狩野探幽もこの絵を模写している(大倉集古館蔵の“探幽縮図”)。夏珪は南宋末から元時代初期に絵を描いた牧谿よりはすこし前の南宋の中頃(1194~1224)、活躍した宮廷画家。長らく追っかけていた“山水図”は予想以上の名品だった。真ん中に屋根のある橋を描き、左右に木々と切り立った岩を配する安定感のある構図がしみじみいい。そして、家屋の屋根から掲げられた酒旗が風になびく様、松や柳の枝の細かい描写に魅了される。

念願だった中国山水画の名品に会えて、天にも昇る気持ち。出展数は少ないが大きな満足が得られた中国絵画展だった。

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2006.10.14

王子江絵画展

504昨年の拙ブログで3回(1/1011/2712/7)とりあげた中国人画家、王子江(おうすこう)さんの個展を銀座にあるギャラリーでみてきた。

会期は10/21まで。時間はAM10:30~PM6:30(21日は5:00まで)。王さんは会場にいて、来場者と応対されている。作品が展示されてるのは“ギャラリー青羅”(TEL:03.3542.3473、松屋デパートとITO-YAの間にあるマロニエ通りを築地のほうに向かって進むと、4つ目の交差点の右向こう側角にある)。

王子江さんは水墨画の教室も開かれているので、生徒さんらしき方々がひっきりなしに来られる。NHKの放送もあって、日本での知名度が上がり、また中国では最年少で水墨画協会の会員になるなど、画家としては大きな存在になっているのに、愛想よく丁寧に応対される。絵の才能がすごいだけでなく、あたたかい心をもった素晴らしい人である。

展示してあるのは王さんが現地で写生した墨と色つきの風景画を中心に20点あまり。そのなかに、5点くらいチベットを訪問した際、寺にあった仏像や古い壁画に描かれた仏を写生したのがある。いずれも、肉感的で官能っぽいチベットの仏さんの特徴がよくでている。風景画は優品ぞろい。京都の寺や庭を描いた作品に魅了された。

今回のお気に入りは右の“灕江煙雨”。絵葉書だと本物の雰囲気が100%伝わらないが、実際に絵の前に立つとその素晴らしさが実感されると思う。水上に浮かぶ舟で焚かれたかがり火を表す赤い点の輝きに吸い込まれそうになる。左の2隻の舟と右中景の舟の間隔がちょうどよく、ここに簡略に墨線で描かれた鳥の群れが低空で斜め左の方向へ飛んでいく。舟の火のまわりや水面の一部が光っているの対し、遠くの山々はけむるよう空のなかでぼやっとかすんでいる。まだ訪問したことはないが、水墨画や映像によって頭の中につくられている中国江南地方のイメージそのままである。

昨年教えてもらった回顧展は予定通り、08年2月、上野の森美術館で開催されるとのこと。新しい動きとしては、長野県に王さんの大壁画を常時鑑賞できる、美術館を建設するという計画があるそうだ。これまで100mの大壁画を4作仕上げたので、5作目をここに飾りたいとおっしゃっていた。ワクワクするような話しで、楽しみがまたひとつ増えた。

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2005.12.07

王子江個展

23611/27の拙ブログ“王子江水墨画展”にコメントをして頂いたじゅんさんから王子江(おうすこう)さんの個展に関する有難い情報を教えてもらったので、12/2と本日、2回会場に足を運んだ。

個展が行われているのは銀座3丁目美術会館1F、ギャラリー青羅(Tel:03-3542-3473)。王子江さんは毎日、ずっとおられて来場者と応対されている(会期は10日まで)。

NHKの番組でも感じたが、実際にお会いし、話をしてみても、この中国人画家
は人間として本当に素晴らしい人だった。初対面なのに、いろいろ絵のことをし
ゃべって頂いた。その言葉の端々に豊かな人間性がでている。なぜ、2度も
でかけたかというと、先頃丸善で買った王さんの画集2冊にサインをしてもらうた
めと、隣の方にも新作を見せたかったから。

千客万来なので、王さんからそんなに長くはお話しを聞けなかったが、いく
つか貴重な情報を入手した。その一つは水墨画の大作、“雄原大地”(2m×
100m)が公開されてる茂原市立美術館(12/18まで)に王さんは16日
行くことになっているらしい。なんでも“雄原大地”をみるツアーが組まれており、
大勢の人が参加するようで、その関係で茂原を訪れるとのこと。時間は分から
ないが、会場で王さんが絵の説明をするのかもしれない。→詳しいことは美術
館で(Tel:0475-26-2131)

もう一つは、08年は王さんが日本に来て20年の節目の年なので、上野の
森美術館で回顧展をやることが決まっているとのこと。これは一番望んでいた
ことで、今から開幕が待ち遠しい。

この個展では20点くらいの絵が値段つきで飾られている。ギャラリー青羅でこ
の時期、もう10年開催してるそうだ。墨絵のものと墨彩絵がある。風景画が多い
が、日本の祭り、中国の屋外食堂の様子、トルコの繁華街など人物を描いた
ものもある。右はお気に入りの一つ、“水郷印象”。既に買い手がついている。
江南地方の水郷地帯だろうが、巧みな構図と印象派の絵を思わせる光の表現が
素晴らしい。ロマンティックな趣のする水郷風景である。まだこの地方を訪問
したことがないが、きっとこの絵の通り、深い情趣を味わえるところなのだろう。

来年から、桂林や蘇州など水墨画の世界を楽しもうと計画しているが、王さんの
風景画の傑作に接してますますその気になってきた。

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2005.11.27

王子江水墨画展

2271月10日の拙ブログで取り上げた中国人画家、王子江(おうすこう)が日本で最初に描いた水墨画の大作、“雄原大地”が今、茂原市立美術館で公開されている(11/23~12/18)。入場は無料。

NHKの番組で王子江の高い画技に200%仰天したので、その後、美術館の所在地を確認したり、この大作の展示時期を美術館に問い合わせたりし、公開のときを今か々と待っていた。

初日に出かけ、その願いが叶えられた。100mもある障壁画に体が熱くなるくら
い感動した。横山大観の“生々流転”を長さでも幅でも大きく上回っている。幅は
2mある。長方形の展示室に入って左から“雄原大地”ははじまる。最初は岩が
切り立つ山の高い峰々を白い雲が風に吹かれて漂う場面が続く。垂直に伸びる岩
の先端には松が力強く根を張っている。黄山の松もこんな感じ。松の葉っぱは
長谷川等伯の“松林図”のように荒々しく針のように尖っている。等伯も王子江も
筆さばきが速かったのであろう。

山を下るにつれ、河が現れ、所々に滝が見える。左右何段かをへて水が河に流れ
落ちる音が聞こえてくるようである。河に白い帆舟が浮かび、水面はわずかに
波打ち、細長い水流が幾重にもできている。この水墨画に人は出てこないが、
川辺や周りを岩や松の木に囲まれた高台には家々が見える。右は全体のなかで
一番気に行った場面。構図が素晴らしい。手前の山と対峙している山には滝があり、
白雲は龍が動くように帆舟が停泊している河のほうへ降りてきている。また、松の
配置が巧み。これほど上手に山水を表現した水墨画は日本画でもそうお目にか
かれない。

“雄原大地”の最後の場面は、壮大で運気ただよう世界になってくる。滝もはじめ
出てきた滝とはスケールが違い、幅が広く、三段になり水が激しく落下している。
そして、山は白い雲がびっちり重なりあってできた雲海に覆われ、見えなくなる。
まさに黄山の大雲海。

王子江はこの障壁画で自分の進むべき道は大作であることがわかったという。
99年には第2作目の奈良薬師寺の“聖煌”(しょうこう)を完成させている。他にも
秋田県の千畑町や姫路市中央保険センターなどのために障壁画を制作している。
これらの作品も追っかけてみたくなった。王子江にぞっこん惚れ込んでしまった。
この人はいずれ世界中から注目される画家になるのではないだろうか。

そんな凄い才能を持った画家の出発点が千葉の茂原市だった。絵の腕だけでなく
人間性も素晴らしい中国人画家を心優しい茂原の人たちが支えたのだろう。いい話
である。なお、茂原市立美術館は茂原公園の中にある。TEL:0475.26.2131

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2005.11.15

名古屋ボストン美術館の花鳥画展

215名古屋ボストン美術館をはじめて訪問した。昔、仕事で3年弱、名古屋に住んでいたので、土地勘はあり、金山駅のすぐ前にある美術館へは楽にたどりつけた。

今年はここにルノワールの名品が出てたので、もっと前に来るつもりだったが、日程があわず、徳川美術館の源氏物語絵巻展とのはしごになった。今、“花鳥画の煌き展”が開催されている(10/22~06/5/21)。

HPをみて、是非見たいと思った目玉の作品は右の徽宗作、“五色鸚鵡図”。これ
は東洋美術では世界一級のコレクションと評価の高いボストン美術館が誇る国宝級
の一品と紹介されている。過去、日本であったボストン美術館の日本画展には
光琳、雪舟など質の高い名画が展示されたのをよく覚えているので、中国画もレベ
ルが高そうとふんでいた。以前拙ブログ(5/29)で書いた徽宗の“桃鳩図”(国宝)
をまだ、見れずにいるので、この絵は見逃すわけにはいかない。

期待通りの名画であった。宮殿内の庭園にある満開の杏の枝に鸚鵡が止まった
瞬間を描いている。杏の枝ぶりが美しく、右斜めに伸びた長い枝に鸚鵡が横向きで
止まる構図が秀逸。羽の色は落ちているが、頭から胸にかけての赤と花の白が
鮮やかで、うまく溶け合っている。叙情的な自然の風景をこれほど気品のある花鳥
画に変えてしまうのだから徽宗の技量は一級。この一点でもここへ足を運んだ
価値があった。

全く予想もしなかったのに喜ばしてくれる作品があった。それは保存状態のいい
浮世絵、広重の“水葵に鴛鴦”、“四切花鳥図”、北斎の“芍薬カナリア”、“鵤白粉
花”(いかるおしろいばな)、歌麿の“百千鳥狂歌合”。ここにある北斎の花鳥画
は現在、東博の北斎展にでている同名の作品(東博所蔵)より色が良く出ている。
びっくりすると同時にすごく得をした気分になった。日本画展でみた記憶のある
鈴木其一作、“菊図屏風”や狩野雅楽之助の“花鳥図屏風”も優品。絵画に比べ、
陶磁器は数が少なく物足りないが、質は高いのが出ている。

出品数はもっと多いと想定していたのに、65点しかなかった。ボストン美術館本家
から沢山はもってこれないのだろう。料金は1200円だが、1000円がいいところと
思うのだが。トータルの評価としては、徽宗の“五色鸚鵡図”と北斎、広重の絶品
に会えたので○

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2005.10.12

東博の中国絵画名品展

18610、11月は中国絵画を鑑賞する絶好の場所がある。それは東博・東洋館で、毎年この時期、所蔵品、寄託品のなかから優品を展示してくれる。

日本の水墨画、やまと絵に影響を与えた中国絵画に接することの出来るいい機会なので、見逃さないようにしている。一回にでてくるのは20点あまりと少ないが、作品の質が高いので、いつも大きな満足が得られる。

今年は前期(宋時代)、後期(元・明・清時代)に分けられ、前期では国宝が5点
でている。昨年、根津美術館で開催された大規模な南宋絵画展のエキスをぎゅっと
集めたような感じである。中国絵画では宋時代に傑作が多い。その中心は水墨
風景画であるが、右の“紅白芙蓉図”(国宝)のような花鳥画や猿や昆虫を描いた
もの、人物画といろいろある。感動した作品は“紅白芙蓉図”、“夏景山水図”(国宝)、
“瀟湘臥遊図巻”(しょうしょうがゆうずかん、国宝)、“寒江独釣図”(重文)、“五龍
図巻”(重文)。

“紅白芙蓉図”はこれで3度目の対面だが、毎回いい気持ちになる。白の芙蓉より、
こちらの赤のほうに魅せられる。一番驚くのが花の色がよくでていて、生き生き
してるのと、無背景なのに、手前にある満開の花と奥の開きかけで赤が多い花が
立体的にみえるところ。“夏景山水図”の見所は左側から吹く強風で横に流される
文人高士の衣服や髪。はじめてこの絵をみたとき、画面全体に表現された山や
川に吹き荒れる風で、こちらまで吹き飛ばされるような錯覚を覚えた。日本の風景画
でこんなに自然の気を感ずる絵は無い。これはMy中国画に入れてるお気に入り
の一品。

東博自慢の“瀟湘臥遊図巻”も水墨風景画の傑作。山が海に接するところをじっくり
見ると、海上に漁師と舟がすごく小さく描き込まれている。ぼやっとみていると見
落とすくらい小さい。このような点景を味わうのも中国絵画の楽しみ方のひとつ。
日本画にも龍を描いた絵は沢山あるが、“五龍図巻”にでてくる龍のポーズはちょ
っとユニーク。普通、龍は横の動きで描かれることが多いが、ここの龍は画面の
中央に集められ、真正面を向いてる。見る側に向かってくる感じなので、射すくめ
られる。

ここの中国絵画にもはだいぶ目が慣れてきた。あと一回くらいで、済みになりそう。
展示は11/27まで。

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2005.08.02

明代絵画と雪舟展その3

133迷宮美術館の日本美術特集に、雪舟の解説者として登場した美術史家の島尾新氏が、根津美術館で開かれている“明代絵画と雪舟”を紹介していた。

この展覧会、会期は1ヶ月ちょっとなのに会場の広さの関係で、作品は3回に分けて展示される。図録をみると、3期(8/14まで)の作品もなかなか良さそうなので、また出かけた。

雪舟の絵では、目玉の国宝“慧可断臂図”(えかだんぴず)がでている。
この絵は確か昨年、重文から国宝になった。慧可が自分の左腕を切って、
岩窟の壁に向かって座禅をする達磨に入門を懇願する場面が描かれている。
絵を通して歴史や宗教物語を知ることがあるが、この絵はそのいい例。だが、
この画題はショッキング。慧可の血のついてる左腕はあまり長くはみれない。

達磨も慧可も着ている衣装は太い輪郭線を墨で一気にざあーっと描いて
いるが、顔の眉毛、顎、口ひげは丁寧に筆を走らせて、眼光鋭い僧侶
にしている。洞窟の中は岩が重なるように描かれてるので、奥行き感がある。
そこで厳しい禅の修業を続ける達磨と入門を願う慧可。この絵に会うのは
3回目だが、今回も絵の中に入り込めなかった。通期で出ている“四季山水
図巻”は別の場面に替わっている。

3期で期待してたのは嬰児を描いた作品。“売貨郎図”が3点と“嬰戯図”
がある。貨郎(かろう)とは日用雑貨や鳥や婦人用の装身具などを積んで荷
を担ぎ、売り歩く行商人のこと。売貨郎図には色鮮やかに描かれた雑貨や
かごの中にいる鳥などを売る貨郎と、集まってきた可愛い嬰児が描かれて
いる。嬰児は鳥や飾り物を興味深そうに眺めている。子孫繁栄を象徴する
嬰児図は吉祥画として、中国では早くから流行した。明代に描かれたこの
絵では4人の子供が2人でペアになり、遊びに興じてる。衣装の赤や青、緑
がよく残っている。

日本画でこうした中国風の嬰児を描いた絵を一度見たことがある。それは
02年、山口県立美術館であった“雪村展”にでた“蓮に唐子”。雪村は明代
の絵を見たのか、宮廷の女官と嬰児が登場する絵も描いている。これまで
中国の絵画を見る機会がなかったが、今回、魅力的な明代の絵を沢山見た。
中国絵画は奥が深い。大局的な構図や波の描き方、配色はこれから日本
画を見るときの参考になりそう。

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2005.05.30

中国の猫図

82日曜夜11時から放映されるBS2の迷宮美術館を毎週見ている。この番組の売りはひとつのテーマにそって内外の画家が描いた絵を紹介すること。いままで気がつかなかった視点で日本画、浮世絵、洋画の共通項を見せてくれるのが面白い。

昨日のテーマは猫。マネやルノワールが描いた猫や浮世絵師歌川国芳の猫好きを取り上げていた。たしかに、国芳の浮世絵には猫がよく出てくる。

猫の絵には三つくらいタイプがある。一つは狂画。猫にいろいろな動作
をさせてふぐという文字を書かせたり、猫の姿態が影絵で別の形に
見えたりするものなど。二つ目が猫の擬人化。鳥獣戯画の江戸版。
猫のすゞみ、猫の踊り、おぼろ月猫の盛、五十三疋の猫を東海道五十
三次にひっかけて描いたもの。最後は動物画として登場する猫。

日本画に描かれる動物で猫はあまりみない。よく見るのは子犬。
俵屋宗達、尾形光琳の琳派絵師が可愛い犬を描いているし、円山応挙
や長沢芦雪の絵にも子犬がでてくる。江戸時代初期の風俗画のなか
の動物を仔細に追っかけたことがないので、断定的なことはいえないが、
猫がでてきた記憶がない。元来日本にいつごろから猫がいるのか?

中国に猫の絵でいいのがある。右の“蜀葵遊猫図”。描いたのは南宋の
画家、毛益(もうえき)。現在、奈良の大和文華館の所蔵で重要文化財
になっている。根津美術館の南宋絵画展でこの絵をはじめて見たとき
は感動した。右のほうに白い親猫と2匹の子猫、左側にはじゃれあってる
2匹の子猫がいる。親猫の白、上の蜀葵の緑の葉と白、赤の花が実に
鮮やか。

いままで見た猫の絵で印象深いのはこの“蜀葵遊猫図”と藤田嗣治の猫。
来年3月、東京国立近代美術館で藤田嗣治の大規模な回顧展があると
いうから、猫の傑作が沢山みられるかもしれない。

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2005.05.29

徽宗の桃鳩図

81北宋時代(960~1127年)最後の皇帝、徽宗は風流皇帝として名高く、自ら筆をとり絵を描いている。その名画が日本にある。

室町時代、3代将軍足利義満は1404年に日明貿易が始まると、禅宗画だけでなく、馬遠や徽宗などの絵も集めた。足利将軍家コレクションのおかげで日本で徽宗の名品に接することができるのである。

右の“桃鳩図”は国宝に指定されている。昨年4月、根津美術館で開催
された南宋絵画展に出品された。この展覧会には前期、後期に2回足を運
んだのだが、桃鳩図は展示期間が1週間くらいと短く、残念ながら見れな
かった。これから先いつ出てくるやら、気長に待つしかない。

この絵は図録でみてても心揺さぶられる。桃の木にとまっている鳩が実に
リアルにかかれている。頭の下の胸あたりがぷくっと膨れて、鳩の特徴が
よくでている。緑色をした鳩がいるのか?それとも装飾的に鳩を描いたのか
分からないが、この鳩には魅せられる。白い花を咲かせた桃の枝がまた
いい。

徽宗は花鳥画のほかに山水画も描いている。また、この風流皇帝は珍しい
もの好きで珍獣、面白い花、木などを全国から集め、写生したという。芸術
を奨励し、皇帝画院の画家を採用するときは画題をもうけて絵を描かせ、
その出来栄えで決めていた。

現在、徽宗の絵が何枚あるか知らないが、江戸時代の狩野派絵師が模写
した徽宗の猫、鳩、鷹の絵が残っている。鷹の絵には面白いはなしが伝
わっている。江戸の頃、大名は徽宗の鷹の絵を持ってないと幅がきかぬよう
に思い、どの大名も偽の鷹の絵を所蔵していたという。一度、東京国立
博物館で狩野常信が模写した徽宗の鷹図をみたことがある。これよりは桃鳩
図のほうが断然いい。ちなみに桃鳩図は個人の所蔵。東京となってるが、
どんな人が持ってるのだろうか?

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2005.05.28

中国の奇石と山水画

80今週のNHK番組、探検ロマン・世界遺産に蘇州がでてきた。中国の都市では北京、西安は訪問したが、蘇州はまだである。町の歴史や文化遺産がこの番組であらかた頭に入った。ここは町中に水路が張り巡らされ、東洋のヴェニスといわれている。

興味深く見たのがいくつもある古典庭園と太湖石の話。ここにある庭園は北京などにある皇帝庭園とは違い、富裕な商人たちが自分の屋敷の中に
作ったもの。家には丸窓をいくつも設け、庭園を含む外の風景画が様々に見れる
よう工夫している。小さな丸窓を通して広い宇宙をみようというのである。現在
でも、ある画家の家には立派な庭園があり、小さな舞台では京劇が演じられて
いた。昔の堺で町衆たちが茶を楽しむのと似ている。

太湖石のことは、中国画のことをレビューしてるとき出てきた。商人の庭園に置か
れている奇石は太湖石。太湖という湖には孔の空いた面白い形をした石があり、
唐時代から注目されたという。以来、奇石愛好の伝統が続いている。奇石愛好の
最たる者が北宋の徽宗皇帝。徽宗は自分でも絵を描く、パトロン気分の皇帝で、
多くの人民を使って太湖石を都開封に運ばせた。

奇石だけでなく、珍しい花や鳥も集め、艮嶽(こんがく)と呼ばれる徽宗用の庭園
を造営した。これが北宋衰弱の一因といわれている。小説“水滸伝”はこの人民
徴用に対する反乱を扱ったもの。このとき、あまり大きくて都へ運べなかった奇石
が今でも蘇州にある。

奇石趣味は山水画にもある。右の絵は明末の画家、呉彬(ごひん)が描いた
“懸崖飛瀑図”(台北、故宮博物館)。ごつごつした、自然界には無いような山が
奇石、怪石から想を得て表現されている。呉彬は変わった風景をさがして、中国
全土を歩きまわったという。蘇州では今も、奇石を愛する風が根強く残っている。
いつかここを訪れ、庭園内にある太湖石をみてみたい。

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2005.01.10

中国人画家 王子江

8日(土)の夜、NHK教育で日本に住む中国人画家、王子江(おうすこう)が
描いた100mの水墨画を特集していた。

王子江は現在46歳。1988年に来日し、日本で水墨画を描いている。この
画家が昨年10月、中国の北京にある国立中国美術館で開いた個展には多数
の美術愛好家が押し寄せ、21点の水墨画、延べ100mの大作は現地で話題
になり、各メディアにも大きくとり上げられたという。また、高名な美術評論家
からはその芸術性の高さを絶賛されている。

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