丸紅コレクションの友禅染!
‘薄浅葱綾地楓幔幕大太鼓模様振袖’(19世紀前半 国立歴史民俗博)
先月京近美でみた友禅展の余韻にまだひたっており、図録をながめいい気持
になっているが、9月のはじめ頃、丸紅ギャラリー(大手町の丸紅ビル3階)
で丸紅が所蔵する友禅染を披露する特別展が開催されていることを新聞で知
った。これは嬉しい友禅コラボ、見逃すわけにはいかない。有名なボッティ
チェリの‘美しきシモネッタ’が展示されたとき、新しくできた丸紅ギャラリー
に足を運ぶ機会があったのになんとなく見逃してしまった。それもあって、
12日の美術館巡りのなかに組み込んだ。
‘華麗にして繊細 友禅染の真髄ー丸紅コレクションの友禅染ー’(8/5~
9/25)は9/1から後期に入っており、図録に前期にでたものを含めると
全部で36点。このうち5点はほかの美術館からの出品。通期ででているも
のがあるので、9/25までにでかけると23点が楽しめる。
予想以上に魅了されるものがずらっと並んでいる。流石、丸紅である。思わ
ず足がとまる絵柄がいくつもある。琳派狂いだからすぐ反応するのが流水、
筏、桜を綺麗に見せる小袖。源頼朝が富士裾野で行った巻狩りは歌川国芳の
浮世絵で強く記憶されているが、この巻狩りが振袖の模様に使われている
とは。猪や鹿が捕獲されるところをじっくりみた。そして、国立歴史民俗博
から出品された華やかな楓、幔幕、大太鼓が描かれた振袖にも魅了される。
大きな収穫だったのは金沢でつくられた友禅染掛幅。これは本紙にあたる
部分だけでなく、表具にあたる部分まですべて友禅染で表されている。牡丹
と金鶏をモチーフにしたものがとてもいい。明治以降に活躍した金沢生まれ
の友禅染作家、木村雨山(人間国宝)の作品3点も絵画のような色彩の強さ
があり、つい長くみてしまう。

































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