夏の風物詩 蝉の声!
このところ散歩をしていると鳴り響く蝉の声で体がとりかこまれている感じ。とくに大きく鳴いているのがミンミンゼミ、‘ミーンミンミン、、、ミーンミンミン’がずっと聞こえている。アブラゼミも負けじと鳴いているが‘ジージー’と一本調子だから、耳へのインパクトは弱い。
8月の後半になるとにぎやかなツクツクボウシが登場、この蝉のリズミカルな鳴き声は小さいころから心を奪われてきた。ところで、蝉の声がうるさくてイライラしてくるという人がどのくらいいるだろうか。10人に3人くらい?
もし夏に蝉の鳴き声が消えたとしたらどんなことになるか、たぶん、猛暑に体も精神も相当まいるにちがいない。ときおりミンミンゼミの声が聞こえてくるから暑さから気がまぎれる。だから、蝉はありがたい存在なのだと思う。
円山応挙でも速水御舟(1894~1935)でも写生の達人は家のまわりでみかけるアブラゼミをじつに上手く描く。二人のスケッチブックにはいろんな角度からとらえた蝉の姿がいくつも載っている。
歌川国芳(1797~1861)も河鍋暁斎(1831~1889)も同じような構図で蝉を採るようすを描いている。子どもが網でとろうとしているアブラゼミを今日手で素早くつかまえた。アブラゼミはのんびりしているから手がとどくくらいの木の高さにとまっていれば楽にとれる。コツは時間をかけずさっと手をのばすこと。
布袋さんが大きな腹をつきだして蝉採りに挑戦。これはたぶん失敗に終わる。跳び上がったとしても逃げられてしまいそう。このユーモラスな絵を三菱一号館美で現在開催中の‘河鍋暁斎展’(~9/6)でニヤニヤしながらみていた。
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