2014.08.22

久しぶりのクールベ、ミレー!

Img     クールベの‘市から帰るフラジェの農民’(1850年)

Img_0004     ミレーの‘晩鐘’(1857~59年)

Img_0003     ルパージュの‘干草’(1877年)

Img_0001     カイユボットの‘床のかんなかけ’(1875年)

パリを毎年訪問し東博や国立新美へ行く感覚でオルセーやルーヴルに入館できたらこれほど幸せなことはないが、世の中そう思い通りにはいかない。だから、現地へ足を運ばす日本にいてオルセーの名画と対面できるのはとても有難い。

海外の美術館でオルセー美はアメリカのボストン美とともに所蔵作品が頻繁に公開される美術館。20年くらいのスパンでみたら、かりにパリに縁がなかったとしてもこの美術館にある名画はかなりの数が日本にいてみれる。ミレーや印象派、ポスト印象派のファンのなかには関連の展覧会に欠かさず出かけ名画を楽しんでいる人たちがいるにちがいない。

会場に入ってすぐびっくりする作品が目の前に現れた。クールベ(1819~1877)の大作‘市から帰るフラジェの農民たち’、ええー、これがやって来たの、という感じ。クールベは6年前、パリのプラン・パレで大回顧展を体験したので特別の思い入れがある。先頭を進む二頭の牛とその隣の豚をまたじっとみていた。

ミレー(1814~1875)の‘晩鐘’は西洋美術史における定番の絵画、ミレーといったら条件反射的に‘晩鐘’か‘落ち穂拾い’を思い浮かべる。そして、この‘晩鐘’はある音楽と強く結びついている。それはドヴォルザークの‘新世界・家路’、じっとみていたらあの牧歌的なメロデイーが聴こえてきた。

自然主義の画家、ルパージュ(1848~1884)の‘干草’は確か日本初登場。この絵が気になったのは2度目のオルセーのとき。足と手を前にのばして地べたに座る女の姿が目に焼き付いた。きつい仕事からちょっと解放され一休みしている様子が写実性豊かに表現されている。人物の素の感じがこの絵の魅力。

昨年ブリジストン美で回顧展があったカイユボット(1848~1894)、画業全般がおおよそわかったから再会した‘床のかんなかけ’にも目に力が入る。右の男の横にワインの瓶が置いてあるのがおもしろい。かんなかけを続けるのがしんどくなったら一杯やるのだろう。

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