テニスン ‘シャロット姫’!

ウォーターハウスの‘シャロットの女’(1888年 テートブリテン)

ウォーターハウスの‘シャロットの女’(1915年 オンタリオ美)

ウォーターハウスの‘シャロットの女’(1894年 リーズ美)
今年はロンドンのテート・ブリテンが所蔵するラファエロ前派やブレイクら
の名画との密着度がぐんと増している。きっかけは今年の2月からみている
BSプレミアムの‘シャーロック・ホームズの冒険’(水曜9時)。このTV
映画にはよく知っている絵画がたびたびでてくる。たとえば、ラファエロ
の‘小椅子の聖母’、ブレイク、つい最近はロンドンのナショナルギャラリー
に飾ってあるベリーニの‘ヴェネツィア総督レオナルド・ロレダン’やクリム
トの女性の肖像画をそっくり真似たものが登場した。
41話あるシリーズ全体のうちまだ24話残っているから、またまたびっく
りする絵に遭遇するのではないかと期待している。この美術の演出は監督の
趣味なのか美術担当の好みかわからないが、イギリスの映画だから、テイト
・ブリテン所蔵のグレイクをだすのだったら、ロセッティやミレイ、そして
ラファエロ前派の影響をうけたウォーターハウスがみれるのではとつい思っ
てしまう。
ウォーターハウス(1849~1917)の代表作‘シャロットの女’はテー
ト・ブリテンでお目にかかった。テートのコレクションは何度も日本で披露
されているが、この絵は残念なことに一度も姿をみせてくれない。理由は
ウォーターハウスが日本であまり知られてないから、あるいは美術館側が
貸し出したくないお宝絵画だから。たぶん後者。何点もあるロセッティや
バーン=ジョーンズ、ミレイと違ってウォーターハウスは数が少ない。しか
も、‘シャロットの女’のほかにみた2点は出来映えがいまいち。落差があり
すぎて正直言ってウォーターハウスの評価がぶれるほど戸惑った。
イギリス・ヴィクトリア朝の詩人、テニスン(1809~1892)の詩集
に入っている‘シャロット姫’(1842年)を題材にして描かれた‘シャロッ
トの女’はミレイの‘オフィーリア’とイメージが重なるところがある。オフィ
ーリアが気がふれて溺死するのに対し、シャロット姫は禁を破って円卓の
騎士、ランスロット卿の姿をみたため呪いをかけられ死ぬ運命に。小舟の
舳先の近くにある3本のローソクうち2本は火が消えている。死が近いこと
を暗示している。この絵のヴァージョン‘影の世界にはもううんざり、と
シャロットの女は言う’(1915年)と‘ランスロットを見つめるシャロッ
トの女’(1894年)と遭遇することを夢見ている。

































![中村 元: バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514wv3dXo3L._SL75_.jpg)











![ダン アリエリー: 予想どおりに不合理[増補版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q-TKsPGOL._SL75_.jpg)

















































最近のコメント