2016.11.17

待望の映画‘インフェルノ’!

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Img_0002     フィレンツェ ヴェッキオ宮殿の‘五百人広間’

Img_0003     ボッテイチェリの‘地獄の見取り図’

Img_0001      イスタンブール アヤソフィアの‘エンリコ・ダンドロの墓’

先月末から上映されている‘インフェルノ’をみてきた。あのダン・ブラウンのラングドン・シリーズが映画化されるのは3本目、最初の‘ダ・ヴィンチ・コード’と次の‘天使と悪魔’をみているからこの‘インフェルノ’も楽しみにしていた。

小説を読んだのは刊行されてすぐの2013年の12月、それから3年経つのでどんなストーリーだったか思い出すため、午前中に上下2冊をざっとおさらいしておいた。だから、登場する人物のイメージが映画でどうなるかが興味の的。

主人公の宗教象徴学者ロバート・ラングドンはいつものトム・ハンクスが演じている。今年はトム・ハンクスに縁がある。‘ハドソン川の奇跡’で機長役をみて、今度はラングドン。上手い俳優はどんな役でも最高の演技をみせてくれる。

上映時間は2時間とちょうどいい長さ、前2作同様、話はテンポよく進んで行くのでスクリーンに釘づけになる。どんなストーリーか書きたいところだが、これから出かける人の気分を害してもいけないのでふれない。でも、問題ない範囲でガイダンス的な情報を少しばかり。

この映画では人気の観光地が3つでてくる。イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、そしてトルコのイスタンブール、かつて訪問した所なのでひとつ々のシーンにすっと入っていける。そしてその場所の懐かしい思い出もくっついてよみがえってくる。こういう映画が強く印象づけられるのは寅さんシリーズのようにストーリーだけでなくロケーションでも楽しませてくれるから。

小説と映画がまったく同じではないことはみんな知っている。原作とは違う脚本になっていることが3つくらいあるが、映画の魅力を高めるための工夫がなかなかよくできているな、というのが率直な感想。とくに最後の終わり方は映画のほうが断然いい。みてのお楽しみ!

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2016.09.28

映画‘ハドソン川の奇跡’!

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先週の24日(土)から上映がはじまった‘ハドソン川の奇跡’をみてきた。2009年1月15日、NYのハドソン川に旅客機が不時着して乗客、乗務員全員が助かったというニュースがはいってきたときはまったくスゴイことが起きたなと思った。そして、漠然とではあるがこの奇跡のドラマはいずれ映画化されるだろうと想像した。

それが今年ようやく実現した。メガホンをとったのはいまや巨匠とよばれているクリント・イーストウッド、英雄となったサイレンバーガー機長を演じるのはトム・ハンクス、このビッグネームのコンビにより映画が製作されたことは今月放送されたBSプレミアムの番組‘アナザーストーリー’で知った。

映画の宣伝用チラシでは機長の下に‘155人の命を救い、容疑者になった男’というキャッチコピーが張り付けられている。‘容疑者になった男’ってどういうこと?番組では事故の原因、機長がとった選択のいきさつ、そして民間フェリーの船長らによる乗客たちの救出劇がドキュメンタリータッチで詳しく語られた。聞けば聞くほどこの奇跡の物語は心を打つ。

機長が長いパイロット経験に裏付けられた高い操縦技術をもち現実的な楽観主義者であることはよくわかった。でも、番組には機長と副操縦士が国家運輸安全委員会による事故原因調査のために長い期間にわたって聞き取りされたことはまったくでてこない。

映画ではこのヒアリングのやりとりに大半の時間が割かれ、ハドソン川に着水するという方法は本当に一番いい選択だったのかどうか安全委員会の調査官から斬りこまれる。メデイアや世間では機長は英雄扱いされるのに、安全委員会では機長のとった不時着という判断は彼らが行う機械的な飛行シミュレーションなどにより疑問符がつけられる。このヒアリングは18カ月も続いた。

機長がこんな目にあっていたとは思ってもみなかった。トム・ハンクスはやはり名優、機長の心のうちを見事に演じていた。劇場で映画をみるのは久しぶりだったが、足を運んだのは正解だった。

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2010.02.14

大入り満員の映画‘カラヴァッジョ 天才画家の光と影’!

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1233_4   ‘ユディットとホロフェルネス’(バルベリーニ宮国立古代美)

1234_3   ‘洗礼者ヨハネの斬首’(マルタ・ヴァレッタ、サン・ジョヴァンニ聖堂)

映画‘カラヴァッジョ 天才の光と影’を公開初日の昨日(13時)、銀座テアトルシネマで観た。この映画への関心は予想以上に高く、その回の席は全部売り切れになっていた。5日前の8日にわざわざここへ出向きチケットを事前に購入していたのが正解だった。

07年につくられたこの映画が2年遅れで上映されることになったのは、今年がカラヴァッジョの没後400年にあたるから。ローマのスクデリア・デル・クイリナーレ美ではこれを記念して大規模な‘カラヴァッジョ展’が2/18からはじまった(6/13まで)。これから
4ヶ月間、ローマの街はカラヴァッジョの回顧展の話題で持ちきりになることだろう。

2/1からアップしている‘ビバ!イタリア’でローマにおける美術めぐりは一番最後。もうしばらくお待ちいただきたいが、重点鑑賞画家のいの一番にしているカラヴァッジョの映画をみたので、映画の内容と絡めてカラヴァッジョ作品にすこしふれてみたい。

イタリアにおけるカラヴァッジョ追っかけは2度目。4年前はミラノのブレタとアンブロジアーナ、ローマのボルゲーゼや教会で目いっぱいカラヴァッジョ作品を楽しんだ。今回ローマで見る予定にしていたのは4館7点。が、思いの丈をとげられたのは4点。パーフェクト賞はもらえなかった。どれをみれたかは先で書くとして、残念無念だった絵をここでとりあげておきたい。

それは映画のなかでその制作現場がでてくる‘ユディットとホロフェルネス’。前回バルベリーニではこれが展示されてなく残念な思いをしたから、なんとしてもリカバリーしようと意気込んで入館した。が、なんとまたふられてしまった!再度貸し出し中の案内。ガックリ。ここへ足を運んだのはこの絵1点をみるためだったのに、、、

ユディットのモデルをつとめたのはシエナ出身の高級娼婦、フィリデ。ユディットは短めの剣でホロフェルネスの首を切り落とそうとしている。‘血ってこんなに吹き出るものかしら!?お婆さん、もうちょっとで終わるから、すぐくるんでもっていってちょうだいね’とでも言っているのだろうか。

血の滴りが鮮烈に目に焼き付けられる絵がもう一枚ある。殺人罪で追われる身になったカラヴァッジョが逃亡先のマルタ島で描いた‘洗礼者ヨハネの斬首’。この絵にはまだ縁がないが、教会のなかにある絵だからここを訪問しない限り永遠にみれない。なんとかしたい絵である。カラヴァッジョ全作品のなかで最も大きく、縦3.62m、横5.2m。いつか見てみたい。

さて、映画のことである。カラヴァッジョの真の姿が映画のままであるということはないだろう。作品のすばらしさとは別にそれを描いたカラヴァッジョという男はかくも無頼漢で荒くれ野郎だったにちがいない。が、その反面自然にたいしてとても素直な感情を持ち、キリストや聖人や生身の人間に対しても真摯に向かい合い、宗教や自分の人生を深く考え、それを卓越した技量で表現した。そんなことを感じさせてくれる映画だった。カラヴァッジョがお好きな方は是非!

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2009.05.26

待望の映画「天使と悪魔」に満足々!

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待望の映画‘天使と悪魔’を楽しんだ。原作(上)(下)を間をおかず2日で一気に読んだのは5年前のことだから、どんなストーリーだったかは断片的にしか覚えてない。確か秘密結社イルミナティとか‘反物質’、そして、ベルニーニの彫刻がよくでてきたはずだが、、

小説が映画化されると元の話は登場人物を含めていろいろ変わる。この映画の脚本は3割くらい変えてる感じ。公開がはじまったばかりだから、勿論ネタばらしはしない。

最近は映画をほとんど見ないから、俳優で知っているのは主役のハーヴァード大の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授を演じるトム・ハンクスのみ。相手役の女性生物物理学者に扮するアイェレット・ゾラー(イスラエル人)とは初対面だが、なかなか美形。

物語のなかで冒頭のシーンから結末まで時間は半日しか進まない。この話はタイムリミットサスペンスで、何者かに盗まれた‘反物質’(難しい理論は横に置いて、核の数十倍のエネルギーをもった物質と思っておく)が時限爆弾みたいに残り何時間で大爆発するという設定。だから、緊張感に満ちたシーンが連続し、場面が目まぐるしく変わっていく。

舞台はローマ。観光の名所が次々でてくる。サン・ピエトロ大聖堂と広場、システィナ礼拝堂、パンテオン、ナヴォーナ広場、カステル・サンタンジェロ(聖天使の城)、ベルニーニの見事な彫刻があるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会やサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会。

反物質の隠された場所、予告された枢機卿4人が殺されるところは一体何処なのか?ラングドンは女性学者の助けを借りながら、図像学や宗教美術の豊富な知識をフル動員して解き明かしていく。

焼き印を胸に押されて殺されるというのは戦慄が走る。その図柄は‘土’、
‘空気’、‘火’、‘水’。宗教上の約束事などあまり知らないからといって心配することはない。ちゃんと字幕を読んでいれば、おおよそのみこめる。

最も嬉しいのはミケランジェロと同じく200%惚れこんでいるベルニーニの傑作彫刻が登場し、その造形やアトリビュート(目印)にヒントが隠されていること。‘ハバクスと天使’、‘聖女テレジアの法悦’(拙ブログ05/5/22)、‘四大河の噴水’。

教皇選挙‘コンクラーベ’で未決定のとき、システィナ礼拝堂の煙突から黒い煙が立ちのぼり、新教皇が決まったときは白い煙が流れるというのは知っていたが、なぜそうなるのか?だったが、今回その理由がわかった。未決定時は投票用紙を燃やすから(そのシーンがでてくる)黒い煙になり、決まると特殊な薬品を使って白い煙にするのだそうだ。

この映画は最後にどんでん返しがある!さて、どんな?

ダン・ブラウンの第3作がこの秋に出版されるらしい。日本語訳もすぐでるだろうから、また読破したい。そして、2,3年後の映画化に期待しよう。

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2009.05.14

映画「レッドクリフ PartⅡ ー未来への最終決戦ー」

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映画「レッドクリフ PartⅡ」を見た。前編(拙ブログ08/12/9)が予想を上回るいい出来だったので、お目当ての‘赤壁の戦い’(208年)にむかってストーリーが展開するこの後編が公開されるのを首を長くして待っていた。

三国志の本を読んだり中国が製作したTV映画などを見ているから、赤壁の戦いで孫権・劉備の連合軍(5万)がどんな策略をめぐらし、曹操軍(80万)の2000隻の軍艦を火攻めで滅ぼしたかはおおよそわかっている。で、興味の的はジョン・ウー監督がこれをどういう風に描き直すのか?冒頭に監督のメッセージがでてくる。

‘私たちが暮らしている今は、過去に生きた人々の勇気ある行動が積み重なってできてきました。世界的不況・不信の時代だからこそ、一人一人の決断で今を変えて新しい未来を作りましょう。みなさんがそれぞれの「奇跡」を起こす時です。未来に勇気を。Imagine Future.’

まだ見てない方もおられるだろうから、ネタばらしになるようなことはやめて、おもしろかったところを断片的にふれてみたい。ジョン・ウー監督は周瑜(トニー・レオン)や孔明(金城武)や曹操(チャン・フォンイー)らの心の動きや勇気あふれる言動、立ち振る舞いに観客の目をむけさせるだけでなく、尚香(孫権の妹、ヴィッキー・チャオ)と小喬(周瑜の妻、リン・チーリン)を連合軍の勝利のために命を賭して行動する気丈な女性として描いている。この構成は三国志の現代的な読み方として共感できるし、今を生きるわれわれが求めているエンターテイメント感覚にも合っている。

興味深々だったのが孫権軍の老将黄蓋(こうがい)が曹操を信用させるため、わざと周瑜から罰せられ鞭打たれるところ。だが、これはまったく違っていた!曹操を信じ込ませるためにおこなった策略、‘敵を欺くにはまず味方から’は別の形で仕組まれていた。これが後で功を奏することになる。監督、なかなかやるね!もう一つ注目していたのは孔明が道術を行い、東南の風を呼ぶところ。さて、孔明はどんな動きをしたか?見てのお楽しみ。

真ん中は孔明が周瑜に約束した10万本の矢を一日で調達する場面。これは本の通り。後編の一番の見どころは何と言っても曹操軍の大船団を連合軍が火攻めで焼くつくすところ(下)。迫力満点で一級のスペクタクル戦闘映像になっている。そして、最後の孔明と周瑜が別れるシーンがとてもいい。友情を大切にして生きるといいことがあるかな。

アジア人俳優で知っているのはトニー・レオン、チャン・フォンイー、ヴィッキー・チャオのみだったが、この映画で金城武やリン・チーリンを見れたのは大収穫。二人とも魅力一杯!アジアでトップクラスの男優や女優を出演させ、ジョン・ウー監督はこんなすばらしい映画をつくった。拍手々!

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2008.12.09

映画「レッドクリフ PartⅠ」

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映画「レッドクリフ」を楽しんだ。英語のレッドクリフでいわれると、すぐイメージできないかもしれないが、あの‘三国志’で最も有名な‘赤壁の戦い’(上の画像は曹操軍)を映画化したものである。前編と後編の二部構成で来年4月に後編が上映される。

ネタばらしをして、これからこの映画を見に行こうと計画されている方の楽しみを奪ってもいけないので、内容について細かく感想をのべるのはやめて、監督や俳優のことに少しふれてみたい。

この映画は今年の北京五輪に合わせて製作費100億円を投入してつくられた。上映がはじまって、まだ1か月くらいしかたってないのに300万人が見たというからすごい人気である。監督はジョン・ウー。1946年の生まれだから今年62歳。

過去、この監督が指揮した映画は見たことがない。チョウ・ユンファ主演の‘男たちの挽歌’(86年香港)は名前だけはインプットされているが、この監督の映画だということはプロフィルで知った。ハリウッドでも2000年に公開された‘M:1-2’などいくつもヒット作をつくっているから、アジア人の監督としてはトップクラスに位置する巨匠と言っていいのだろう。確かに‘レッドクリフ’を見ると、監督の高い才能があますところなく発揮されている。

日本映画が幼い頃から大好きだったようで、黒澤明、深作欣二がお気に入りとのこと。映画のパンフレットによると‘黒澤監督のような人情味溢れる武侠映画を撮りたい’と黒澤ファンには泣かせることを言ってくれる。

208年に起こった‘赤壁の戦い’は強者、曹操軍(80万)とこれに対抗する弱者、孫権・劉備連合軍(5万)との戦い。ところが蓋を開けてみると、曹操軍の大敗に終わった。どういう作戦で連合軍が勝利したかは、来年の4月まで待たないとわからない。連合軍の主たる戦力は孫権軍の水軍で、これを指揮したのが周瑜(しゅうゆ、真ん中の画像)。

映画の主役はこの周瑜で、香港の人気俳優トニー・レオンが演じている。周瑜は美男で、笛を吹いたり、琴を弾いたりする風流人。だから、同い年である孫策(孫権の兄)とともに大喬・小喬の美人姉妹を娶った。トニー・レオンは名作、‘非情城市’(89年台湾、ホウ・シャオシュン監督)に出演していたので、知っている。このときは耳が聞こえず、言葉も不自由な難しい役を好演していた。

周瑜の妻、小喬は映画初出演のリン・チーリン。台北出身のファッションモデルで、日本に留学経験があるので、日本語が流暢にしゃべれるそうだ。好感度の高い、とても綺麗な女性。これから人気が出てくることは間違いない。‘天下三分の計’を構想し、魯粛(ろしゅく)とともに孫権・劉備連合軍の結成に奔走した孔明を演じているのが金城武。

この俳優には前々から注目していたが、あの孔明になって登場した。こんな超イケ面でさわやか流だったのか!という感じ。母親は台湾人で台北出身だから100%の日本人ではないが、そのカッコイイ演技をみるとなんだか誇らしい気持になる。日本人俳優がもう一人でている。周瑜の部下、甘興役の中村獅童。この歌舞伎役者はあの鋭い目つきが魅力。強面で堂々とした立ち振る舞いが役柄にぴったり。

前編の合戦シーンのハイライトは孔明の策、‘九官八卦の陣’(下の画像)で連合軍が曹操軍を打ち破るところ。‘八卦の陣’はジョン・ウー監督がはじめて映像化した。見てのお楽しみ!歴史好きなので、こういう映画は見逃せない。このアジア版‘トロイ’、‘グラディエーター’を存分にエンジョイした。

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2008.07.25

アメリカ映画協会が選ぶ“勇気と感動ベスト100!”

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昨日、BS2で夜9時から放送されたアメリカ映画協会(AFI)が選ぶ“勇気と感動ベスト
100!”を楽しく見た。この番組はAFIの設立100周年を記念するイベントとして06年に制作された。

100位から各映画のシーンを数分流し、その映画の魅力や何に感動するのかなどを俳優、監督、脚本家、スポーツ選手、TVキャスターらが思い〃に熱く語るといった形で人気の高い映画へと進んでいく。ベスト20に入った映画は次のようになっている。

1  素晴らしい哉、人生!(1945)
2  アラバマ物語 (1962)
3  シンドラーのリスト (1993、上の写真)
4  ロッキー (1976)
5  スミス都へ行く (1939)
6  E.T (1982、 真ん中)
7  怒りの葡萄 (1940)
8  ヤング・ゼネレーション (1979)
9  三十四丁目の奇跡 (1947)
10 プライベート・ライアン( 1998)

11 我等の生涯の最良の年 (1946)
12 アポロ13 (1995)
13 勝利への旅立ち (1986)
14 戦場にかける橋 (1957)
15 奇跡の人 (1962)
16 ノーマ・レイ(1979)
17 カッコーの巣の上で (1975)
18 アンネの日記 (1959)
19 ライトスタッフ (1983)
20 フィラデルフィア (1993) 

“私の好きな映画が20位に入ってない。一体どのあたりにランクされているのかしら?”という声が沢山聞こえてくるので、21~100までを日本人がよく知っている映画を中心にピックアップしてみた。

21 夜の大捜査線(1967)
23 ショーシャンクの空に (1994)
26 オズの魔法使 (1939、下)
28 フィールド・オブ・ドリームス (1989)
29 ガンジー (1982)
30 アラビアのロレンス (1962)
31 グローリー (1989)
32 カサブランカ (1942)
33 街の灯 (1931)
37 フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994)

39 スター・ウォーズ (1977)
41 サウンド・オブ・ミュージック (1965)
42 十二人の怒れる男 (1957)
43 風と共に去りぬ (1939)
44 スパルタカス (1960)
47 2001年宇宙の旅 (1968)
51 カラー・パープル (1985)
53 シェーン (1953)
56 ベンハー (1959)
58 未知との遭遇 (1977)

59 ダンス・ウィズ・ウルブズ (1990)
60 キリング・フィールド (1984)
62 ブレイブハート (1995)
63 レインマン (1988)
68 愛と青春の旅だち (1982)
75 評決 (1982)
77 ドライビングMissデイジー (1989)
79 十戒 (1956)
82 屋根の上のバイオリン弾き (1971)
84 セルピコ (1973)
90 ホテル・ルワンダ (2004)
93 ビューティフル・マインド (2001)

今はあまり映画は見ないが、ある時期レンタルビデオで毎週かなりの本数を見ていた。これまで見た日本映画、海外映画は約600本。映画狂ではないが、好きな映画は数限りなくある。上の21~100位にあげたなかでは90位のホテル・ルワンダは見てないが、残りは全部みている。どれも心に残る名作。

ベスト20の作品はこういう映画がアメリカ人は最も好きなのか!という感じ。1、5、8、9、11、13、16はまったく知らない。今回選ばれた100作のなかで、今でも感動がよみがえってくるMyベスト20(順位なし)は

★シンドラーのリスト
★E.T
★夜の大捜査線
★ショーシャンクの空に
★オズの魔法使
★ガンジー
★アラビアのロレンス
★街の日
★サウンド・オブ・ミュージック
★十二人の怒れる男

★風と共に去りぬ
★シェーン
★カラー・パープル
★ベンハー
★キリング・フィールド
★レインマン
★愛と青春の旅だち
★十戒
★セルピコ
★ビューティフル・マインド

さて、皆さんの感動の映画はどうなっているでしょうか?

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2007.10.02

映画「永遠のマリア・カラス」

1055昨日、BS2で放送された映画「永遠のマリア・カラス」は期待の作品。

いつも購入している“TV太郎”でこれをみつけたとき、ちょっと胸が高まった。

マリア・カラス(1923~1977)が20世紀最高のオペラ歌手ということはオペラファンだから一応知っているが、彼女のCDとか出演したオペラのビデオなどは手元のないから、これまでは伝説の歌姫だった。

で、これはマリア・カラスの伝記映画だろうから、やっとマリア・カラスの歌声がまとまった形で聴けるだろうとわくわくしながら観た。

期待通り、名アリア(拙ブログ05/1/2)を数曲歌っていた。が、マリア・カラスの実際の姿は全然でてこない。また、ストーリーもフィクション。でも、マリア・カラスの晩年はこんな風だったのだろうなと思わせるなかなかいい映画だった。製作されたのは02年で、監督はカラスと同年生まれのフランコ・ゼフィレッリ(イタリア・フィレンツェ出身)。あの大ヒット作“ロミオとジュリエット”(1968)を撮った監督である。

物語は長年カラスと親しかったゼフィレッリが空想と思い出を織り交ぜて創作したもの。人生の最終章をむかえつつある79歳のゼフィレッリは、声が出なくなり舞台から姿を消した50代のマリア・カラスを身近でみているだけに、この映画には説得力がある。ストーりーのディテールは省くが、カラスのかつての仕事仲間だったプロモーター、ラリー(ジェレミー・アイアンズ)の提案で、カラスの声が全盛期だったころの録音を使い、カラス主演のオペラ映画を製作するという話。

で、最新テクノロジーを使って、過去の録音と現在の映像を重ね合わせた“ごまかし(=フェイク)”の映画の第一作に選ばれたのがカラスが舞台で唯一演じることがなかった“カルメン”。劇中劇なのに舞台セットは本物のオペラと変わらぬ贅沢なつくり。カラス役のフランスの大物女優、ファニー・アルダンが演じる美しく妖艶なカルメンに釘付けになる。

周りのスタッフは“カルメン”の出来の良さに味をしめ、次は“トスカ”、“椿姫”、とプロジェクトは進んでいきかける。が、カラスはやはり心変わりし、“この映画はフェイク!私のオペラ人生は幻想じゃあなかった。真実だった!”と“カルメン”のお蔵入りをプロモーターに申し出る。

映画のなかでマリア・カラスはすばらしい歌声で大好きな曲を歌ってくれるので、もう上機嫌。“ある晴れた日に”(蝶々夫人)、“わたしのお父さん”(ジャンニ・スキッキ)、、、最後に歌うのが感動ものの“清らかな女神よ”(ノルマ)。これまでこの希代の名アリア“清らかな女神よ”はフィリッパ・ジョルダーノの歌声で楽しんでいたが、やっと本家本元のマリア・カラスの美声が聴けた。これほど嬉しいことはない。収穫の多いオペラ映画だった。

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2007.05.31

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」

866親しくしている知人の方から有難いことに今、話題の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」のチケットをいただいた。

気持ちの半分は劇場へでかけるつもりでいた映画を思わぬ展開で急に鑑賞することになったので、日曜日に放映された日本語吹き替えの第1作、「呪われた海賊たち」は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のおおよその流れ、キャラクターを頭に入れようと、目、耳に力が入る。

これで、この海賊映画が一級のエンターテイメント作品であることがわかったから、大スクリーンと最新鋭の音響施設のある専門シネマ館でみる完結編はさぞかし楽しいだろうなとワクワクしてきた。

さて、完結編「ワールド・エンド(世界の果て)」である。ネタばらしは禁じ手なので、これから見る人の興味をそがない範囲で感想を述べてみたい。2作目の「デッドマンズ・チェスト」ついては全くNO情報だったため、キャラクターのイメージ変化にちょっと面食らった。館を出るときに購入したパンフレットを読んで、“ああー、本当の悪役はキャプテン・バルボッサではなくて、タコのような顔をしたデイヴィ・ジョーンズだったのか!”。この猿とタコが一緒になったような特殊メイクは気持ちが悪い。

誰がこんな顔にしたのだろう。女神カリプソ?英雄オデュッセウスを8年間も島に引き止めた島のニンフ、カリプソの話しが下敷きになっているのかもしれない。復活したカリプソの体がみるみるうちに馬鹿デカクなり、やがて石膏の像が粉々に壊されるように内から爆発して肉体は無数の蟹になる。なぜ蟹なの?そういえば、前半でも蟹が登場する。

ラスト30分くらいの海賊たちと英国艦隊の戦闘シーンが圧巻。これはすごい迫力。海賊船と艦隊が女神カリプソがつくりだした大渦巻のなかをぐるぐる回りながら、戦闘を繰りひろげるというアイデアが面白い。海賊長になったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)と恋仲のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)は敵と戦いながら、永遠の愛を誓いあうという余裕の立ち回り。オーランド・ブルームは黒澤明監督がつくった傑作“7人の侍”における野武士との死闘シーンを研究したという。

この映画をみるまではジョニー・デップが演じる主人公キャプテン・ジャック・スパロウのウエートがもっと高いようにイメージしていたが、そうではなく、ジャック・スパロウ、ウィル・ターナー、エリザベス、バルボッサ、提督など各々の思惑が絡み合って場面が展開していく。ジャック・スパロウの女のような身のこなしと目の濃いメイクはオカマのキャラクター。本心を明かさず、いつもとぼけた振る舞いをする。だが、頭のなかはいつも回転している感じ。とくに腕がたつわけではないが、最後にはちゃんとデイヴィ・ジョーンズの心臓に剣を突き刺す。

“世界の果て”を目指して進む海賊船が滝に落ちていくシーンや巨大な氷河の間を通っていく場面などはスクリーンに釘付けになる。また、激しい戦闘の場面や雄大な自然を写す映像のバックに流れる交響曲風な音楽がシアター内に響き渡るので、気分がものすごく高揚する。エンターテイメント度200%、ご機嫌の映画であった。

最近は映画を見慣れていないせいか、大失敗。チケットを切るところにいた案内係が、“映画が終わっても、エンドロールの後またありますから!”と言っていたのに、スクリーンが暗くなり、俳優や製作スタッフの名前が流れているところで席を立ってしまった。なぜ、まわりの人は映画はもう終わったのに帰らないのかな?とちょっと思ったが、音楽と余韻に浸っているのだろうと気にもしなかった。

皆さん、そのあとのシーンを待っていたのである!パンフレットに記されたストーりーの最後に“10年後ー島の岬に、海賊の歌を口づさむ幼い少年とエリザベスがたたずむ。。。。”とある。“ええー?!まだ、映画は終わってなかったの!”。。こんなへまをなさらないように、くれぐれもご注意を!

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2005.09.01

映画「ショコラ」

156昨日のBS2で放映された映画“ショコラ”をみた。この映画は01年のアカデミー賞の5部門にノミネートされた作品として、よく覚えている。いつか見てみたいと思っていたので、BSに登場することを1ヶ月前に知り、楽しみにしていた。

最近、映画を見ないので、ここにでている主演女優や監督の名前は全く知らない。よく覚えているのは耳に心地よいラテンぽいテーマソング。チョコレートショップの話しがどうしてアカデミー賞に取り
上げられるほどのものなのか事前の関心は高い。

観ての感想はというと。。もう久しぶりに秀作を見たという感じ。実にうまく出来
ている。最後はハッピーエンドで終わるのだが、不思議と納得できる終わり方
になっている。四旬節の節食の時期に、見慣れぬ母娘がとあるフランスの村にやっ
てきて、チョコレートショップを開店する。お店の名前はマヤ。

母親ヴィアンヌは薬剤師であった父親が中央アメリカに仕事で行ったとき、恋して
結婚した現地の女性との間にできた子供。古代マヤ人は未精製のココアを聖なる儀
式に使い、カカオ(チョコレート)は欲望を解き放つ力が、また運命を啓示する力が
あると信じていた。このココアを飲んだ父親は、現地の女性チザをフランスに連れて
帰る。だが、長老はチザのことを“さすらい人、北風とともに村から村へと移動して、
古代の薬(カカオ)を売り歩く、決して定住しない、だから妻には相応しくない”と警告
する。はたして、父親がある日目をさますとチザとヴィアンヌは消えていた。

チョコレートが欲望を開放するというのがキーフレーズ。勤勉で自制的な人がまともで、
教会に出てこなかったり、懺悔をしないような人間は変人扱いされる。こんな欲望
を自虐的に押さえ、日々をすごしている人たちが新たに出来たチョコレート店にやって
きて、美味しそうなチョコレートを口にする。店主のヴィアンヌには客の好みが分かる
という特別の能力がある。商売人にはうってつけの資質を持ち合わせている。だから、
少しずつ客が増えていく。夫のドメステイック・バイオレンスにおびえるジョセフィーニ、
娘と断絶して絵の上手い孫坊やにも会わせてもらえない老女アルマンド、未亡人
を好きになる老人。。

チョコレートのとりこになった人たちは古い因習から開放され、生き生きとしてくる。
最後には、厳しい戒律に縛られていた村長までチョコレートを食べ、村の雰囲気が明る
く開放的になっていく。いつも説教の原稿を村長にチェックされていた若い神父が
自分の言葉でする説教が冴えている。“人間の価値とは、何かを禁じることでは
決まらない。何を否定し、拒み、排除するかでもありません。むしろ、何を受け入れ
るかで決まるのでは?何を創造し、誰を歓迎するかで。。。” 

村に北風が吹きだすが、ヴィアンヌはこれまでのように別の土地に行こうとせず、
川辺で知り合ったジプシーの男と結ばれ、娘のアヌークとともにこの村にとどまる。
長く記憶に残りそうないい映画をみた。収録したビデオは早速My映画ビデオコレク
ションに登録。

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