ラトル指揮ベルリンフィルの「展覧会の絵」
元旦未明、がんばってベルリンフィル恒例のジルベスター・コンサートを最後まで聴いた。
ここ数年、過去十分に楽しんだウィーンフィルのニューイヤーコンサートよりもこちらのほうを熱心に見ている。これは指揮するのがサイモン・ラトルというのも大きく影響している。
ところが、例年そうなのだが、手元のTV番組情報誌にも新聞のTV欄にも演奏される曲が載ってないので、演奏前の期待度はいつもあるような無いような感じ。
で、オープニングで紹介される曲目次第では、ベッドへ直行することもあるのだが、今回は願ってもないロシア音楽。なかなかいいのが並んでいる。その中にお気に入りの曲が3つあった。ボロディンの歌劇“イゴール公”から名曲“ダッタン人の踊り”、ムソルグスキーの歌劇“ホヴァンシチーナ”・前奏曲と組曲“展覧会の絵”。前二つの前菜のあとメインディッシュが“展覧会の絵”とくれば、これは極上のロシア音楽。存分に楽しんだ。
“ダッタン人の踊り”はオーボエが奏でる美しいメロディが心を和ませてくれる。最後の曲、“展覧会の絵”はなんと1/23にはCDが発売されるという(左の画像)。速い!ラトル指揮ベルリンフィルの“展覧会の絵”なら、かなり売れるのではなかろうか。実際、すばらしい演奏だった。この曲はこれまでショルティが指揮したシカゴ響のもの(10年くらい前の日本公演)をMyクラシックビデオで頻繁に聴いていたが、これで待望のベルリンフィルのものが加わり最強の演奏が2つになった。ご機嫌!
ご承知のようにムソルグスキーが作曲したこの曲は展覧会に飾られた10枚の絵が音楽的に描写され、絵と絵の間はトランペットによる“プロムナード”と称する短い間奏曲で結ばれている。その絵は“小人”、“古城”、“チュイレリー宮殿の花園”、“牛車”、“かえらぬ雛の舞踊”、“サムエル・ゴールデンベルクとシュミーレ”、“リモージュの市場”、“墓地”、“鶏の脚のついた小屋”、“キエフ市の大門”。
気分が最も高揚するのがラストの“キエフ市の大門”。カメラは終盤になり何回もでてくるシンバルの音を演奏者の後ろからとらえていた。自分で経験がないからわからないが、全神経を集中させてさせて目一杯シンバルを両手で打ち鳴らしている感じ。トランペットは鳴り響き、ドラやシンバルの音が腹にずしんずしんとこたえる演奏は最高!夜遅くまで起きていた甲斐があった。これからはショルティとラトルの名演奏を交互に聴こうと思う。
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