2024.03.11

日本神話の楽しさ!

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神々の系図(鵜戸神宮の案内板より)

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Img_0002_20240311230401    青島神社の‘日向神話’の解説書より

日本の作家で愛蔵している本が多いのは司馬遼太郎と阿刀田高。今回、
神話の故郷宮崎県を旅行したので帰ってから阿刀田高の‘楽しい古事記’
(角川文庫 2000年)をまた読んでみた。この本を手に入れたのは
ずいぶん前だが、書かれていることで記憶に残っているのは一部の箇
所にとどまっているだけで、最初から終わりまで全部は頭に入ってな
かった。で、古事記の上中下巻の上巻にあたる‘国の始まり’、‘岩戸の
舞’、‘神々の恋’、‘領土問題ーオオクニヌシの治世’、‘海幸彦山幸彦’を
じっくり読んだ。

さらに神話の情報としてフルに活用したのが青島神社で100円を払
って手に入れた‘日向神話 誰でもわかる解説書’や高千穂でみつけた
‘高千穂の神話と伝説’。いずれもイラストや漫画を使ってわかりやすく
書かれているので神々の系図と物語の流れが整理されて理解できた。
とくに役立ったのが青島と鵜戸神宮の案内板に貼ってあった漫画で表
現された神々の系図。神々が急に人間くさくなり親しみが湧いてくる。

最初にでかけた青島でインプットされた‘海幸彦山幸彦’の物語に衝撃的なことがでてきた。それによりこれまで抱いてきたイメージががらっと変わった(しっかり読んでなかっただけのことだが)。それは山幸彦と恋に落ち子どもを産んだ豊玉姫はじつは鮫だったこと。青木繁の絵に登場するあの美形の豊玉姫の本当の姿は鮫だったとは!そんな話だったの!?

山幸彦は兄の海幸彦が大事にしていた釣針を海でなくしてしまうが、海の神様のアシストによりこれを鯛の口に見つけ取り戻した。そして、兄を制して豊玉姫が子どもを産むための部屋をつくった。さあー、これで子どもが産まれてくるぞという段になると、豊玉姫は‘私が赤ちゃんを産むときに絶対見たりしないでくださいよ’と懇願する。でも、山幸彦はこれが守れず、部屋のなかに入ってしまった。すると、なんとそこには赤ちゃんを産んでいる大きな鮫がいた! グロテスクな鮫とはねえ、豊玉姫は見られてしまった以上ここにはとどまれないので赤ちゃんを残して海の世界に帰っていった。これ、どこか似たような話がある。そう、日本昔話の‘鶴の恩返し’。約束を守らないと仰天することが起こる!赤ちゃんは豊玉姫の妹の玉依姫(たまよりひめ)が育てることになるが、豊玉姫は鵜戸神宮本殿のある岩窟に両乳房をくっつけることにした。日本神話もなかなかおもしろい。

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2024.03.10

鵜戸神宮と大迫力の奇岩!

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Img_0006_20240310224501    鵜戸神宮本殿

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Img_0004_20240310224501   本殿前の奇岩怪礁

Img_0005_20240310224501   飫肥藩出身の小村寿太郎

Img_0002_20240310224501    宮崎牛

Img_0001_20240310224501    宮崎県産マンゴージャムを使った人気No.1クッキー

3日目(最終日)にでかけた鵜戸神宮についての情報がまったくなく、あま
り期待してなかった。ところが、バスの駐車場から20分くらい歩いて到着
した本殿がある場所の前にサプライズの光景が広がっていた。日向灘に面し
た岩窟内に建てられた本殿に祭られている神様は海幸彦と豊玉姫命のあい
だにできた‘うがやふきあえずのみこと’(神武天皇の父親)。ぐるっと本殿を
まわると途中に‘おちちいわ’というのがあり、安産・育児を願う人々の信仰の
拠り所になっている。

‘おちちいわ’の由来がおもしろい。ここの主祭神の母親の豊玉姫が子どもの
育児のため、両乳房をご神窟につけられたという。添乗員さんに言われると
たしかに乳房にみえる。岩窟を出るとパワフルな姿をみせる奇岩の塊に目を
奪られた。白波がときおりどどーっと岩に砕け散る様を時が経つのを忘れて夢中になってみていた。こんな迫力のある自然の景観を宮崎でみれるとは。大収穫!

鵜戸神宮に来る前、昼食をふくめて2時間くらいいたのが飫肥城下町(おび)。九州の小京都と呼ばれているらしい。飫肥藩の武家屋敷のなかに紛れ込んだ感じになるのは山口県の萩と似ている。立派な飫肥城大手門など城の跡をみたが、もっとも関心があったのは飫肥藩出身とは知らなかった小村寿太郎(1855~1911)。生まれた場所や小村記念館などをまわって、歴史の授業で習った日露戦争後のポーツマス条約の締結や条約改正に活躍した外交官、小村寿太郎の話がよみがえってきた。歴史好きだから、敏感に反応する。

最後に宮崎牛とお土産のことをすこしばかり。この旅行の楽しみは名所観光のほかにもうひとつあった。それは都城で宮崎牛を食べること。これまで宮崎牛にまったく縁がなかった。期待していたが、とても美味しいステーキだった。肉のオプションに加えることにした。旅行ツアーでは定番のお土産店まわりでいろいろ購入した。お薦めは人気のNo.1の宮崎産マンゴージャムを使ったクッキー。どこの店でもどさっと積んである。お菓子の全国コンテストで4年連続金賞をとったというだけあって、本当に美味しい。

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2024.03.09

神々の故郷 宮崎県! 天照大神 海幸彦・山幸彦

Img_0005_20240309223901      天岩戸神社 拝殿

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天安河原

Img_0003_20240309224001      天鈿女命像

Img_0006_20240309224001      手力男命像

Img_0001_20240309224001    小杉放菴の‘天のうづめの命’(1951年 出光美)

Img_0002_20240309224001    安田靫彦の‘木花之佐久夜毘売’(1953年)

Img_20240309224001    青木繁の‘わだつみのいろこの宮’(重文 1907年 アーティゾン美)

海外でも国内でも旅行中はでかけた名所観光地では案内パンフレットは必ず
手に取り、有料のガイド本や小冊子、絵葉書なども関心が深いものはぬかり
なく購入している。今回は神々の故郷、宮崎県にきたので‘日向神話 青島
神社’(100円)、‘高千穂の神話と伝説’(600円)、‘高千穂の昔ばなし
(漫画入り)’(550円)を手に入れた。

宮崎県の北部にある天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、天安河原(あまのやすかわら)、そして高千穂峡が近くなってきたとき、驚いたことがあった。それはこのあたりは谷がすごく深いこと。川は鋭く切り込まれたV字の遠い底を流れている感じ、ということはバスはとても高い所を走っていることになる。こういう光景をみたのははじめて。高千穂峡を堪能したあと向かったのは天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れてしまわれた天岩戸を御神体として奉っている天岩戸神社と八百万の神々がその対策を相談するために集った天安河原(強いパワースポットとしても知られている)。

神社の人の説明を聞きながら拝殿をみてそのあと遙拝殿に進む。ここからあの‘天岩戸’を川の向こうにみるのだが、写真撮影はNGとなっているので残念ながらその光景は案内パンフレットでしかリマインドできない。この天岩戸からどうして天照大神が出てくることになったかは、日本の神様の話に興味がある人は一度は聞いたことがあるにちがいない。岩戸のかげに一番の力持ちの天手力命(あまのたちからおのみこと)が身を隠したところで、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が登場して滑稽かつちょっと卑猥なふりも加えて踊りまくる。これが集まった神様たちにおお受けであちこちで高い笑い声がおきる。天照大神にしてみれば自分がいなくなり太陽の火が消えてみんな困っているはずなの一体何がおこったのか、とても気になる。で、大きな岩の扉をそっと開けたら、それを待ってましたとばかり、天手力命が一気に扉を押し開けた。作戦は大成功!

この現場を再現したような絵がある。今、NHKの朝ドラの主人公になっている笠置しづ子をモデルにして小杉放菴が描いた‘天のうづめの命’。以前から大好きな絵だったが、‘天岩戸’を実際にみたのでさらに惹かれることになった。駐車場の前にとても笑える愛嬌のある天鈿女命の石像が設置してあった。神話でもうひとつ興味深い話がでてくる。初日に行った青島では‘海幸彦・山幸彦’の話を添乗員さんがじつに上手を語ってくれた。それを聞きながら兄弟の母親である木花佐久夜姫(このはなさくやひめ)や山幸彦と豊玉姫(とよたまひめ)の恋物語を夫々描いた安田靫彦と青木繁の絵を思い出していた。

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2024.03.08

宮崎旅行で‘最高の瞬間!’ 青島 高千穂峡

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Img_0001_20240308224201   青島の‘鬼の洗濯板’

Img_0004_20240308224201    堀切峠からみえる絶景‘鬼の洗濯板’

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人気の観光スポット‘高千穂峡’

Img_0002_20240308224201    日本の滝百選に選ばれた‘真名井の滝’

Img_0003_20240308224201   圧倒的な存在感をみせる‘柱状節理’

はじめて宮崎県を訪れ、人気の観光スポット、青島や高千穂峡を楽しんでき
た。A社から送られてくる旅行案内にすぐ食いつき申し込んだのは、昨年放
送されたNHKの‘ブラタモリ’で高千穂峡の柱状節理や青島の有名な‘鬼の洗濯
板’がどのようしてできたかを知り宮崎への関心がぐんと深まっていたから。
果たして、成果はどうだったか、毎日感動の連続だった!

青島は宮崎空港からバスで15分くらいで着いた。岩の奇形に惹きつけられ
る俗称‘鬼の洗濯板’は堅さの違う砂岩と泥岩の堆積物が波の浸食により凸凹が
でき、これがずっと遠くまで平行に並んで洗濯板のようになっている。この
光景は最終日にでかけた青島から南へ少し行った所にある堀切峠からも
規模が大きなものとなって目にとびこんできた。こういうのはほかでみたこ
とがないから長く記憶にとどまりそう。

ここ10年くらいBSプレミアムの科学番組‘体感!グレートネイチャー’を毎月熱心にみたお陰で、火山活動の話がだいぶわかるようになった。そこで知ったのが‘柱状節理’。火山が大量の溶岩を噴き出し、大地を覆った火砕流は空気中で冷やされると体積が収縮するため縦に幾筋もの亀裂が入る。これが柱状節理。これを実際にみたことは過去でかけて名所観光地にもあったかもしれないが、知識不足のためおもしろい形をした岩にみえただけで終わりだったはず。その柱状節理を高千穂峡谷でみるチャンスがめぐってきた。

高千穂峡は阿蘇山が27万年前から9万年前までの間に4回にわたって大噴火したことによってできた。峡谷の高さは平均80m、高いところでは100mの断崖やV字峡谷が東西7㎞も続いている。1kmの遊歩道を存在感のある柱状節理の姿に感動しながら、30分くらい歩いた。最後のところにハイライトの‘真名井の滝’が現れた。‘最高の瞬間!’を味わえたのは生涯の思い出である。これから、まわりの知人・友人に会うたびに薦めることになりそう。

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2024.01.16

2023年 世界の観光都市ランキングTOP10!

Img_0002_20240116224501    1位 パリ

Img_0001_20240116224501   パリの美術館マップ

Img_0003_20240116224501    2位 マドリード

Img_20240116224501    マドリードの美術館マップ

国際的な市場調査会社、‘ユーロモニターインターナショナルが行った世界の
100都市の観光都市としての魅力度ランキングが発表され、‘TOP10’は次
の通りとなった。
1位 パリ(フランス)
2位 ドバイ(UAE)
3位 マドリード(スペイン)
4位 東京(日本)
5位 アムステルダム(オランダ)
6位 ベルリン(ドイツ)
7位 ローマ(イタリア)
8位 ニューヨーク(アメリカ)
9位 バルセロナ(スペイン)
10位  ロンドン(イギリス)

電通総研の解説によると、パリは3年連続で1位。美術好き
にとっては芸術都市パリは即納得。ご参考に載せたパリにある美術館のマッ
プをみてもわかるように、ワクワクする美術館がたくさんある。ご機嫌なの
がルーヴルの近くにいい美術館があって効率的にまわれること。オルセー、
オランジュリー、プティ・パレ美、そして運が良ければグラン・パレで人気
の画家の回顧展に巡り合うこともある。ルーヴルから東に進むと近現代美術
の殿堂、ポンピドゥー・センターとピカソ美がある。到着までにちょっと
時間がかかるが、ルーヴルの北に位置する邸宅美術館のモロー美やエッフェ
ル塔のからそう遠くないところにあるパリ市近美、モネの聖地マルモッタン
美もお薦め。彫刻好きはオルセーの南にあるロダン美やマイヨール美、モン
パルナス駅の近くのブールデル美に真っ先にでかけるかもしれない。

予想外に高い評価だったのが3位のマドリード。前年の4位からひとつラン
クアップ。この街は以前ゴヤの絵をみるため地下鉄に乗ったり歩いたりし
て美術館をまわったので、主要道路や多くの人が集まる広場やショッピング
ストリート、王宮などモニュメンタルな建物の位置関係はおおよそつかめた。

マドリードはパリと同様に芸術の街のイメージが強い。名所観光で最初に行くのがベラスケスやゴヤがみれるプラド美、そのあとがピカソの‘ゲルニカ’が飾られている国立ソフィア王妃芸術センター。もうひとつプラドのすぐ隣にあるティッセン美でもすばらしいコレクションが目を楽しませてくれる。そして、2008年に開館した複合文化施設のアートスポット‘カイシャフォルム・マドリード’も見逃せない。この4つがとても近いところに集まっているので高揚した気分がずっと続く感じ。また出かけたい。

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2022.06.26

大阪雑感!

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大阪ステーションシテイのノースゲートビルディング

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本町製麺所 天の人気うどんメニュー

京都からJRに乗って大阪に着いたのが12時半ごろ。まず腹ごしらえをし
て中之島美のモディリアーニ展へ向かうというのは一応の段取り。
2017年北斎展をみるためあべのハルカス美に行ったとき、梅田のランド
マークとなっているこの大阪ステーションシティはできていた?と思うが、
ここは寄らず天王寺にむかった。だから、今回はここで昼食をとることにし
ていた。

電車を降りたあと、さてホテルグランヴィア大阪のあるサウスゲートビルデ
ィングがいいのか、ノースゲートがいいのか、駅員さんに聞くとノースゲー
トをすすめられたので改札を出てそちらへ進んだ。案内係り女性はルクア
(LUCUA)ダイニング(10F)の行き方を教えてくれたが、お昼は
いつも軽いのでB2Fのルクアバルチカに行くことにした。

エレベーターに乗り込む前、お店案内パネルで決めていた‘うどん・天ぷら 
本町製麺所 天’はすぐみつかった。大阪訪問は数少ないが、海外旅行で関空
を利用した際、無時帰国しパスポートチェックを終えたあと空港ビルで‘きつ
ねうどん’を美味しい々といいながら食べた。日本食に飢えているから格別の
味だった。これについては海外旅行経験者ならすぐ同意してもらえるはず。
こんな大阪うどんの体験があるので、お店に入ると隣の方と一緒に‘きつね
うどん’を注文した。まわりのお客のテーブルをみると画像のうどんと天ぷら
がセットになっているものを食べている人が多かった。でてきたきつねうど
んは麺のこしがありすぎるほどあり美味しかった。讃岐うどんの‘はなまる
うどん’や‘丸亀うどん’よりここの麺のほうがこしがある。そして、かつお節
でダシとったおつゆはまさに大阪うどん。次回はセットを食べるつもり。

お店をでたあとほかにどんな食べ物があるのかぐるっとまわってみた。
行列ができていた海鮮の店のキャッチコピーはおもしろい。‘インスタ映え
しないが、安いだけがとりえの店です!’こういうのは人気店になる。ちょっ
と驚いたのはあちこちで女性たちがビールやワインで盛り上がっている。
この活気はスゴイ。食べているのは和食、焼肉、スペインのパエリャ、中華
料理、、、ふと、よく仲間と飲む機会がある東京駅近くの八重洲地下街の居
酒屋やレストランの光景を思い浮かべてみた。昼時、こんな賑やかなお店が
集まった一角は心当たりがない。大阪にはイタリヤやスペインなどラテン的
な気風がある。これまで知っていた梅田の地下街に加え、こんな楽しい食事
スポットが出現していた。大阪に出かけるのが楽しくなりそう。

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2022.04.18

わくわくワールドツアー! ‘ポン・デュ・ガール’

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Img_0002_20220418223701   世界遺産 ‘ポン・デュ・ガール’(ローマの水道橋)

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高さ49m、長さ275mの三層アーチの水道橋

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一番上のアーチの上が水路

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水源はニームから25㎞離れた森にある‘ウールの泉’
 (上の4つはTBS番組‘世界遺産’より)

4/10のTBS番組‘世界遺産’でとりあげられた‘ポン・デュ・ガール’
(フランス・1985年登録)を興味深くみた。ビデオ収録の予定には入っ
ていなかったが、つい1週間前にひょいと現れてくれた。2000年前につ
くられたこの古代ローマの水道橋をいつか訪ねてみたいと思っているので、
本当に運が良かった。

水道橋がかかるのはフランス南部、ガルドン渓谷を流れるガルドン川。若い
頃スイスのジュネーブに住んでいて、休暇を利用してクルマでスペインの
バルセロナに行ったが、途中アヴィニョンに立ち寄りあの有名な橋をみた。
‘ポン・デュ・ガール’はここから20㎞のところにあるのに当時この水道橋
のことはまったく知らなかった。ローマにでかけても水道橋をみる余裕がな
いから、あのときみておけばよかったと悔やまれる。

今回の放送で多くの情報が入ってきた。この水道橋は橋の南西の街、ニーム
に大量の水を運ぶためにつくられた。水源は25㎞離れた森にある‘ウールの泉’、硬い岩盤や大地の起伏を避けるため大きく迂回するルートが計画されたので全長は50kmになった。水源から街までの高低差は12m、1kmにつき平均25㎝の傾斜を保ってつくられている。

9割が地下水路で最大の難所がガルドン渓谷。水路の傾斜を保つためには高さ
49mが必要だった。これを可能にしたのが古代ローマが得意としたアーチ
工法。三層の構造にし高さ180㎝の水路を完成させた。これにより1日平均
200万リットルもの水が流れていった。使われている石材は橋の下流600
mのところで採掘された良質の石灰岩。これをアーチ工法で上へ上へと組み上
げていき、最後に中央に要石を打ち込みアーチを安定させた。この工法が橋を
2000年も支えている。

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2018.12.29

わくわくワールドツアー! ベリーズの‘ブルーホール’

Img_0003    中南米を合わせると35の国と地域が取り囲むカリブ海

Img_0002_2 BSプレミアム ‘体感!グレートネイチャー’(2018年10月)より

Img     ベリーズの‘ブルーホール’ 

Img_0001     バルバドスの‘褶曲’

10月に放送されたBSプレミアム‘体感!グレートネイチャー’ではカリブ海の絶景が登場した。大リーグに親しんでいるので名選手を多く輩出しているキューバやドミニカ、ジャマイカなどの国はアバウトにカリブ海に浮かぶ島だということは知っている。でも、この番組をみるまで島々の正確な場所は頭の中に入っていなかった。

カリブ海をとりかこむ国や地域は中南米を合わせると35もある。そのカリブ海の西の端にあるのがベリーズ、中米に属するこの小さな国はその人口36万人に対して観光客は年間100万人以上。白いビーチと穏やかな波を求めて世界中からやってくる。

静かな海が続いているのはサンゴ礁の広がるバリアリーフ(世界2番目)が外洋の荒波から守ってくれているから。ここにあるのが濃い青色をした直径300mの穴、‘ブルーホール’、小さい頃海で泳いでいたとき、こういう濃い青の海に出くわし不安なったことがある。

穴のまわりは水深2mくらいの透明度の高い海なのに、ここだけは100mをこえる深さになっており、鍾乳洞が残っている。ここはもともとは海の上にあり、海面が低かったころ鍾乳洞がつくられた。その後地殻変動などにより天井が崩落し巨大な穴になった。そして氷河期が終わると海面が上昇し穴が海に沈み‘ブルーホール’となった。

ほかの科学番組でもこの‘ブルーホール’はとりあげられたことはあるが、どのようにして出来上がったかまでは掘り下げていなかった。‘グレートネイチャー’はチャレンジ精神が旺盛なところが番組を売りだから、好感度は高くなる。われわれにとって中米は遠いパラダイスの国だがアメリカにとっては自分の庭みたいなところだから、ベリーズの海岸でのんびりバカンスをすごすアメリカ人は多いのだろう。羨ましい!

番組にはもうひとつ目を見張らせる自然の光景がでてきた。それはカリブ海の東の端にあるバルバドスで紹介された‘褶曲’。地学に詳しいタモリ同様、地層が大きな圧力をうけていろんな形に不規則に曲がっている褶曲に強い関心をもっている。ぐにゃっと曲がり大きなパワーを感じさせる地層はカリブプレートによる地殻変動によってもたらされた。カリブ海の島々にこんな荒々しい光景があったとは思ってもみなかった。

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2018.12.28

わくわくワールドツアー! トルクメニスタン ヤンギカラ

Img_0002NHKのBSプレミアム‘体感!グレートネイチャー’(2018年6月より)

Img_0003     カスピ海の近くにあるヤンギカラ(炎の城塞)

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Img   目を奪われる交互に重なりあう紅白の地層

ここ数年NHKのBSプレミアムの‘コズミックフロント’と‘体感!グレートネイチャー’(月一回)を欠かさずみている。毎週木曜放送の‘コズミックフロント’については宇宙の話にだいぶ慣れてきたので熱の入るテーマが連続するということもなくリラックスしてみれるものがでてきた。

これに対し1時間半と長い‘体感!グレートネイチャー’(土曜)のほうは毎回目の前に映しだされる絶景を息を呑んでみている。今年200%感動したのはトルクメ二スタンにある‘ヤンギカラ’(炎の城塞)、赤と白の地層が交互に重なる光景はまるでアメリカのグランドキャニオンを彷彿とさせる絶景だった。その衝撃はマグニチュード7級で潜在的に大きな観光資源となる可能性を秘めている。隣の方とは即‘行ってみたいね!’で意見が一致。

この‘ヤンギカラ’があるのは豊富な天然ガスで発展している‘謎の国’トルクメニスタン、首都のアシガバード(人口100万)から北西800㎞のところに位置しカスピ海のすぐ近く。こういう赤と白の地層が100㎞にわたって広がっている。番組スタッフも‘スゴイ々’を連発し感動を抑えきれない様子。

ここはまだ一般の人は入れてない感じだが、旅行会社はトルクメニスタン側の受け入れ態勢が整えばツアーを組みたいと思っているかもしれない。われわれだって現地へ出かけようという気になっているのだから、ここの存在を知ったら同じように旅心をいたく刺激される人は多いはず。

ひょっとしたらグランドキャニオンより感動する?望みが実現する可能性は低いが旅先のオプションにしっかり登録しておいた。

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2018.06.14

ストックホルム(2)

Img     旧市街の大広場にあるノーベル博物館

Img_0002   歴代受賞者のパネル 大村智博士(左)、ディラック(右)

Img_0003     アインシュタインのブース

Img_0001   山中伸弥博士のサインがしてあるカフェの椅子

Img_0004    お土産にもってこいのメダルチョコ

旧市街をざっと散策したあとガイドさんが最後に連れて行ってくれたのが大広場。その正面にあるのが2001年ノーベル賞100周年を記念して開館したノーベル博物館。11時にオープンし、普通は100スウェーデンクローネ(1600円)を払うのだが、ガイドさんがお得な案内をしてくれた。ミュージアムショップでお土産を買うと係員に言うと無料にしてくれるという。

多くの日本人観光客が買い求めるお土産とは何か、それは旅の話のネタにはもってこいのメダルチョコ! これをゲットするために扉が開くとミュージアムショップに急いだ。10個入りが130SEKr(2000円)、これがどんどん売れていく。わが家は2箱買った。ガイドさんの話ではある日本人受賞者は3万個(600万円)購入されたそうだ。

館内にはアルフレッド・ノーベル(1833~1896)関連のものと歴代のノーベル賞受賞者の業績や関連資料などが展示されている。また、授賞式や晩餐会の様子を撮ったパネル写真もあり晩餐会でふるまわれた食事に使われた食器(本物)なども陳列されている。

天井から垂れ下がった受賞者を紹介する肖像写真のパネルが機械仕掛けでぐるっとまわっており、じっとみていると小柴昌俊博士(2002年 物理学賞)、大村智博士(2015年 医学生理学賞)が登場してきた。どうやって受賞者をセレクトしているのかわからないが、どうもショップでお金をたくさん使ってくれる日本人の心をくすぐるため日本人受賞者が頻繁にまわってくるようにセットされているのかもしれない。

今は宇宙論の虜になっているのでイギリスの天才物理学者ディラック(1933年 物理学賞)がでてきたり、アインシュタイン(1921年 物理学賞)のブースをみつけるとだんだん大きくなりつつあるサイエンスマインドに火がつく。しばらく科学者物語に没頭しようと思っている。

館内にはカフェがあり晩餐会でだされたアイスクリームが食べられる。そして、カフェの入口のところにiPS細胞の発見で受賞した山中伸弥博士(2012年 医学生理学賞)のサインが入った椅子が飾ってある。これをみると日本人として誇らしい気分になる。


これで北欧旅行記は終わりです。壮大なフィヨルドの風景やムンク、ゴーギャン、マティス、クールベたちの名画を皆さんと共有できたことを心から喜んでいます。

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