ワシントン国立美にあるピカソ!
‘グルメ’(1901年)
ピカソはルネッサンスのダ・ヴィンチのように美術史における王様のような
存在だから、描かれた作品を手に入れようと世界各地にある美術館が目の色
を変えて蒐集している。そのため、美術本に載るような名画はヨーロッパ、
アメリカに分散されて美術館におさまっている。では、長い時間をかけて
どういう順番でその絵を追っかければいいのか。
個人旅行ではなく団体ツアーに参加して海外を旅行する場合、スタートは
どの旅行会社にもある‘アメリカ東海岸〇〇日!’を選ぶのがいいかもしれない。
そうするとNYのMoMAでキュビスムの代名詞のような作品‘アヴィニョンの娘
たち’、そしてメトロポリタン美では‘アルルカン’や‘ガートルード・スタインの
肖像’をみることができる。また、グッゲンハイム美では運がいいと‘ムーラン
・ド・ラ・ギャレット’にお目にかかれる。
絵画とのつきあいがまだ普通ころはNYにあるピカソで大満足なのだが、美術
鑑賞が本格的な趣味になるとワシントン国立美で遭遇したピカソも忘れられ
なくなる。ええー、こんなにぐっとくる絵がワシントンにあったの!全然知
らなかった、という感じ。これはピカソの作品だけでなく古典絵画や印象派、
現代アートの分野をみているとこの美術館のコレクションのすごいことがわ
かってくる。ここは超ブランド美術館なのである。
ピカソはこれまで4点縁があった。とくに惹かれるのは‘バラ色の時代’の‘サルタンバンクの一家’。サーカス団の一家がだれも互いに視線を交わすことなく思い々に立っている。左端の若いアルルカンはピカソの自画像といわれている。赤い衣装を着た太った道化はアポリネールがモデル。‘青の時代’に描かれた‘海辺の貧しい家族’もじーんとくる傑作。おもしろいことに少年のあげた手の形が‘扇子を持つ女’でも繰り返されている。さらに、横からの姿が同じ‘グルメ’はすぐ女の子の手に視線が向う。
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