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2024.05.08

河鍋暁斎の日本神話画!

Img_0002_20240508225501    ‘日本神話 島々の誕生’(1878年)

Img_0001_20240508225501    ‘須佐男命の追放’

Img_0004_20240508225501    ‘天孫降臨’

Img_20240508225501    ‘海幸と山幸’

Img_0003_20240508225501  

‘惺々狂斎画帖 日本武尊東夷征伐’(1870年以前 河鍋暁斎記念美)

長らく手掛けてきたMy‘浮世絵図録’が完成に近づきつつある。最後に残った
ピースが国芳のDNAをしっかり受け継いだ河鍋暁斎(1831~1889)。
これまで3回遭遇した回顧展で制作された図録をベースにしてダブりを排し
再編集する。そうしてできた余白に市販された河鍋本に掲載されている作品
や解説文をぺたぺた貼っていく。見栄えも気にするのでお化粧も必要で元の
図柄をインク消しや白紙を使ってみえなくする。こうしたことに結構時間
がかかり、エネルギーを消耗するから作業をしているときはクラシックの
ピアノソロとかバロック音楽のCDをずっと流している。

3冊の図録のうち核となるのは2008年京博で開催された大回顧展のとき
につくられたもの。ここに暁斎の描いた傑作がすべてといっていいくらい集
まっている。空白の頁は1頁もない。図版をどんどん追加していくと元の
図録に比べるとずしっと重くなっていくので、最後のほうにある作品の一覧
や英文の頁は削除し重さを調整している。

ここに並んだ作品をみてつくづく感心するのは暁斎がとにかく絵が上手いこ
と。国芳風の戯画も抜群におもしろいし、狩野派にならった技法で描かれた
物語絵なども見惚れてしまう。今回の集中作業でひとつ忘れていた作品がで
てきた。それは日本神話を描いたもの。明治10(1877)年、東京大学
化学教師として来日していたアトキンソンが直接暁斎を訪れて制作を依頼した。

古事記をテーマにした全10図が描かれたが、現在5図が確認されている。3月に神話のふるさと宮崎を旅行し、このあと古事記関連の本を読んだので、ここにとりあげた‘島々の誕生’、‘須佐男命の追放’、‘天孫降臨’、‘海幸と山幸’が物語のイメージをより立体的にしてくれる。もう一点ほかのシリーズのなかで‘日本武尊東夷征伐’が描かれている。これまで日本神話の絵画化は青木繁と安田靫彦ばかりに関心がいって、暁斎のパワフルな絵が消えていた。これで古事記の絵がコンプリートになった。

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