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2024.05.02

ポール・エクマンの‘暴かれる嘘’&‘顔は口ほどに嘘をつく’!

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  顔面表情にみられる感情

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   ニューギニア人の顔の表情と感情

海外でつくられた映画を鑑賞するとき俳優がみせる顔の表情からすぐに内面
の感情がどんなものかはつかまえるのはなかなか難しい。日頃つきあいのな
い外国人だから、日本人のようには理解できないのは仕方がないのは当たり
前のことでもある。サスペンスや裁判もの映画などをみていると顔の表情と
か身振り手振りによりその人物が嘘をついているのがすぐわかるケースがあ
る一方で、心の動揺を微塵もみせず嘘をつき続け追及を逃れる犯人や悪党が
いろいろでてくる。

映画をみればみるほど俳優業というのは大変な仕事だなと思う。一体どうや
って監督が求めている演技をすることができるのか、いろんな人をただ観察
するだけではそう上手くは真似られないだろう。どんな訓練をしてるのか、
そんな関心事についてすこし応えてくれる本を最近読んだ。だいぶ前に手に
入れたのに積ん読のままだった‘暴かれる嘘 虚偽を見破る対人学’(1985
年)と‘顔は口ほどに嘘をつく’(2003年)。著者は感情研究の世界的権威
とみなされているアメリカ人のポール・エクマン。

読んでいるうちにこの2冊をマスターしたら、刑事や裁判官になれるかなと
思ったりした。‘暴かれ嘘’に演技法として有名なスタニスラフスキー演技術と
いうのがでてきた。感情が顔の表情にあらわれるが、これは筋肉が司ってい
る。この作用の仕方は悲しみ、恐怖、怒り、驚きで夫々異なる。筋肉がいろ
いろ組み合わされて表情が生まれてくるが、この動きを意識して行うのは
大変難しい。たとえば、実験に参加した人たちのなかで恐怖の表情をつくる
ことができたのは10%足らずだった。

スタニスラフスキー演技術は俳優にある感情を想起させ追体験させ、筋肉を
動かせるやり方を覚え込ませることによって、感情を正しく表現できるよう
にもっていく技法。こういうテクニックを俳優というのは訓練している。
俳優でなくても詐欺師や極悪人だって、これを身につければ偽りの表情をみ
せることができる。

2003年に書かれた‘顔は口ほどに嘘をつく’も小説を読んでいるようでと
てもおもしろいし役に立つ。大きな収穫は顔の表現が万国共通、普遍的であ
るということ。ニューギニアの人たちが装ってくれた4つの顔の表情をみる
と、どこに住んでいようと喜び、怒り、悲しみ、嫌悪の表情はそうかわらな
いなとつくづく思う。

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