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2024.05.24

ミューズにとどけ追っかけ絵画! デ・キリコ

Img_0001_20240524225001    ‘街角の神秘と憂鬱’(1914年)

Img_0002_20240524225001    ‘晴れた日の憂鬱’(1913年)

Img_0005_20240524225001    ‘イタリア広場’(1915年)

Img_0003_20240524225001    

‘子どもの脳’(1914年 ストックホルム近美)

Img_20240524225001    ‘ヘクトルとアンドロマケ’(1918年頃)

今年の展覧会シーンの特徴は日本美術関連ものが多くあり、西洋美術の数が
相対的に少ないこと。このため、展示替えにより2度足を運んだ‘光悦‘や‘浮
世絵(鳥文斎栄之、大吉原、肉筆美人画)’、‘法然と極楽浄土’などが強く
印象付けられている。でも、西洋美術は質的にはいいのが揃っている。終了したものでは‘ウスター美‘、’マティス’、今開催中なのが‘北欧の神秘’、抽象彫刻の‘ブランクーシ’。

そして、‘デ・キリコ展’が4/27から東京都美で行われている。これは
8/29までの4ヶ月ロング興行。出動のタイミングをはかっているが、6月
に入ってからのお楽しみにしている。チラシで一部の出品作をみて、どの
プラスαが期待できそうか勝手に想像をめぐらせている。関心はやはり
1910年代に描かれたもの。MoMAにある最初期のマネキンが登場する
‘預言者’がよさそう。

2010年イタリア旅行を楽しんだとき、ローマで運よくデ・キリコ
(1888~1978)の大規模な回顧展に遭遇した。日本で2回みたデ・
キリコに比べると2倍も3倍も数、質ともにすばらしい特別展だった。ミュ
ージアムショップで購入した5000円くらいした大きくてがっちりした
図録(イタリア語)が大切なお宝になった。

そこに載っていたのが長年鑑賞を夢見ている代表作の‘街角の神秘と憂鬱’。
斜陽の街角を少女が輪まわしをして走っていく。右側の建物の向こうに広場
があり、影の様子から像が立っているらしい。ほかに人はおらず音が消えた
ような静寂な世界につつまれている。現実には存在しない街であるが、今
見ている光景がどこかで見たような‘デジャブ’(既視感)があるような気が
する。これをデ・キリコは形而上絵画と名付けた。

デ・キリコの作品は個人蔵が多く、どんなに望んでもお目にかかれる可能性はほとんどない。でも、何かの拍子に現れるかもしれないと思って待っているのがドイツの象徴主義のベックリンからの強い影響がみてとれる‘晴れた日の憂鬱’とお馴染みのモチーフである蒸気機関車や古代風の彫刻が描かれた‘イタリア広場’。そして、ストックホルムの近代美で改修工事のため見逃した‘子どもの脳’、さまざまなヴァリエーションとレプリカが制作されたマネキンシリーズの一枚‘ヘクトルとアンドロマケ’にも大変魅了されている。

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