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2024.04.07

ミューズにとどけ追っかけ絵画! フォーゲラー ルンゲ

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フォーゲラーの‘夢Ⅱ’(1912年 ゲルマン国立美)

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 ‘春’(1897年)

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ルンゲの‘朝’(1807年 ハンブルク市美)

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‘エジプト逃避途上の休息’(1805~06年 ハンブルク市美)

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‘ヒュルゼンベック家の子どもたち’(1806年 ハンブルク市美)

日本で開かれる西洋絵画関連の展覧会は海外の美術館が所蔵する名画を軸
に構成されるものと人気のある画家にスポットをあてた回顧展が大半を占め
る。もうひとつテーマをつくってそれにあう作品を集めてくるものもあるが、
この場合昨年の‘キュビスム展’のようにポンピドゥーのコレクションをベー
スにして企画されることが多い。もっとも楽しいのは回顧展だが、絵画の幅
を広げるのに役立つのは美術館名品展。たとえば、昨年はドイツの美術館が
久々に登場し、ケルンのルートヴィヒ美とベルリン国立ベルクグリューン美
のコレクションが披露された。

こういう機会にめぐりあったとき、もしかしたら出品されているかなと密か
に期待しているのが、名前は知っているが鑑賞した作品がとても少ないドイ
ツの画家。ブレーメン生まれのハインリヒ・フォーゲラー(1872~
1942)もそのひとり。美術本で知った‘夢Ⅱ’はみたくてしょうがない絵の
リストの第一列に並んでいる。イギリスのラファエロ前派を連想させるが、
装飾性に満ちメルヘンチックな作風は目に心地いい。この絵を所蔵している
のはロマンティック街道の街、ローテンブルクから東にそう遠くないところ
にあるニュルンベルクのゲルマン国立美。旅心をゆすぶられる。

白樺の林が印象深く横向きに立つ美しい女性に魅了される‘春’も大変惹かれ
る。フォーゲラーの芸術を民藝運動の柳宗悦(1889~1961)は讃え
‘愛と春の画家’と呼んでいた。そして、雑誌‘白樺’の表紙絵にでてくる白樺の
図案は柳の依頼でフォーゲラーによってつくられた。こういう話があるから、フォーゲラーの本物に数多く遭遇したいと思っているが、なかなかそのチャンスがめぐって来ない。これまでドイツはイタリアやスペインのように数多く出かけてないから、気分を変えてヨーロッパ旅行での優先順位をあげたほうがいいかもしれない。

以前よくみていたNHKの美術番組に‘世界の美術館巡り’いうのがあり、北ドイツのハンブルクの市立美術館がとりあげられた。スイスに住んでいたときクルマでハノーファーまではクルマを走らせたが、ブレーメンやハンブルクは縁がなかった。ハンブルク美市が所蔵する作品で画家の存在を知ったのがフィリップ・オットー・ルンゲ(1777~1870)。イタリアの宗教絵画を思い起こさせる‘朝’や‘エジプト逃避途上の休息’に視線が釘付けになった。そして、‘ヒュルゼンベック家の子どもたち’では肩の力がすっとぬけた。この美術館にはルンゲと同時代を生きたフリードリヒの有名な絵もある。いつか日本で名品展を開催してくれたら嬉しいが、果たして。東京都美とかBunkamuraに期待したい。 

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