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2024.04.06

ミューズにとどけ追っかけ絵画! ヒュースリ

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‘夢魔’(1781年 ゲーテ博)

Img_0003_20240406225801   ‘驢馬の頭を愛撫するタイタニア’(1793~94年 チューリヒ美)

Img_0001_20240406225701   ‘ケートの狂気’(1806~07年 ゲーテ博)

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‘魔法の指輪を見つけるタイタニア’(1804~05年 チューリヒ美)

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‘息子をののしるオイディプス’(1786年 ワシントン国立美)

ここ数年映画を楽しんでいる時間が長くなった。現在DVDが380本くら
いたまり、まだ観てないものを連続的にみる週を意識的につくっている。ジャンルとしてはサスペンスや刑事物のように夢中になってみるものがある一方で、あまりみないのもある。それはホラー映画。‘ミザリー’や‘シャイニング’は手元にもっておくつもりで購入したが、恐怖の余韻が尾をひき観たあと売却した。だから、今あるのはエドガー・アラン・ポー原作の‘アッシャー家の末裔’だけ。

西洋絵画にもホラー映画を連想させるものがある。すぐ思い浮かぶのは
ブレイク(1757~1827)。‘羊たちの沈黙’にブレイクの絵が出てく
るので、この画家はいつも緊張してみるようになった。ほかにはベックリーン
やシュトゥックもかなり怖くて不気味。そして、もうひとりいる。本籍スイス、現住所イギリスのヨハン・ハインリヒ・ヒュースリ(1741~1825)。生まれたのはチューリヒで父親は画家だった。はじめは聖職者をこころざしていたが、やがて画家に転向し、24歳のときロンドンに渡り以後の生涯はイギリスで過ごした。当時の画壇の大御所レノルズに画才を認められ、ロイヤル・アカデミーのメンバーにも選ばれている。

ブレイクにも影響を与えたヒュースリは生まれながらの幻想画家で恐怖、絶望、不安、苦痛などをモチーフにしてイギリス絵画に新風を吹き込んだ。これまでお目にかかった作品はきわめて少ない。はじめてみた‘短剣を奪い取るマクベス夫人’(テート美)ですぐ頭をよぎったのはブレイク、そのあと縁があったのは‘タイタニア’と‘羊飼いの夢’(ともにテート美)。これだけではヒュースリはまだまだ遠い存在。

怖いもの見たさの気分があり、本物をいつかこの目でと願うのはホラー映画とちがって、少しは長くみれるという思いがあるから。でも、恐怖度MAXの‘夢魔’の前では思わず後ずさりすることになるかもしれない。同じくフランクフルトのゲーテ博にある‘ケートの狂気’も怖いし、‘驢馬の頭を愛撫するタイタニア’では下でうごめくブレイクの絵にでてくるような怪人に足がすくむ感じ。これらに比べれば‘海辺で魔法の指輪を見つけるタイタニア’やワシントン国立美ではまったく姿をみせてくれない‘息子をののしるオイディプス’は心はザワザワするものの画面のなかに入れそう。   

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