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2023.12.30

日本映画に使われた名画!

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   ルノワールの‘アンリ夫人’(1876年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー)

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 ターナーの‘雨、蒸気、速度ーグレート・ウエスタン鉄道’(1844年 ナショナル・ギャラリー)

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   橋本明治の‘石橋’(1961年 東近美)

ここ2年映画のDVDの蒐集に多くの時間と資金をつぎ込んできたが、求め
ていた作品がおおよそ揃ってきたので、今は新規作品の購入はペースダウ
ンさせもっぱらお気に入りの作品を繰り返しみて楽しんでいる。いい絵は
みる度に発見があるといわれるが、名作映画でもそれがあることに気づい
た。

今週は定番のMy図録づくりに精を出しているとき、森繫久彌主演の喜劇
‘社長シリーズ’の最初のころの作品を流していた。喜劇映画は笑いが絶え
ないので作業の効力がぐんと上がる。1956年に登場した記念すべき
第1弾‘へそくり社長’ははじめてみたときは気づかなかったシーンが目にと
まった。小林桂樹(秘書)の恋人司葉子(同僚)の自宅の部屋に掛けられ
ていたカレンダーにルノワールの女性画が使われていた。モノクロ映画だ
がワシントン・ナショナル・ギャラリーにある‘アンリ夫人’であることはす
ぐわかった。監督や美術担当がルノワール好きだったのだろうか。

別の監督が2年後に撮った‘社長三代記’でも喜劇映画にこの絵がでてくるの?
という場面があった。三代目社長を演じる加東大介のデスクの後ろをみると
なんとターナーの‘雨、蒸気、速度ーグレート・ウェスタン鉄道’が飾られて
いる。これも前はまったく気づかなかった。ほかの作品で川合玉堂の絵が
でてきたのは記憶しているが、有名なターナーの代表作が選ばれるとは。
これには200%驚いた。

今年は小津安二郎監督の映画を2本追加購入した。‘東京物語’(1953年)
同様、世界的に高く評価されている‘晩春’(1949年)と1962年に
製作された‘秋刀魚の味’。‘晩春‘は能舞台を堪能させてもらったが、‘秋刀魚
の味’では字幕意匠装画をてがけた橋本明治の‘石橋’が笠智衆の友人の重役の
部屋に掛けられていた。この絵ができたのは1961年なので一年後に映画
で採用されたことになる。小津安二郎は橋本明治の絵が気に入っていたのか
もしれない。

今年も拙ブログにおつきあいいただきありがとうございます。
皆様良いお年をお迎え下さい。

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コメント

大晦日、年越しの目途もたってきたので朝酒を飲みながら書いています。ほぼ毎日、いづつやさんから「はろるど・わーど」、「青い日記帳」をめぐるのが、日課になっています。青い日記帳さんは美術展の年間ベスト10を発表されていますが、いづつやさんはいかがでしたか。
ちなみに小生は焼物と日本美術がすきなので、勝手ながららここに記載します。(本来は青い日記帳にコメントすべきなのでしょうが。同ブログは「X」を経由しなければならないようですが、小生イーロン・マスクがきらいなので、こちらにコメントします。もちろんいづつやさんの見解を知りたいのが一番です)
さて小生のベスト10。
⓵古伊賀-破格の焼物 五島美術館10/21~12/3
 これだけ古伊賀が集められたのは初めてみました。破袋クラスが勢ぞろいでした。 
⓶安宅コレクション名品展 泉屋博古館3/18~5/21
 大阪の東洋陶磁美が改修中で巡回したようです。帰省した盆に九博でもやっていました。
⓷超絶技工未来へ 明治とそのDNA 三井美9/12~12/6
 明治はもちろん現代もすごい。
⓸やまと絵 東博10/11~12/3
 日本画ではもっとも印象にのこりました。前・後期いきました。
⓹青磁 出光美術館11/3~1/28
 出光にしては珍しく館蔵品だけでなく根津や東博からの出品もあります。おしむらくは汝窯がでてないことでした。
⓺宋磁と清朝官窯 静嘉堂10/7~12/17
 さすが静嘉堂。名品ぞろいでした。
⓻虫めずる日本の人々 サントリー美7/22~9/18
 若冲から工芸品まで堪能しました。
⓼春の江戸絵画展 府中市美3/11~5/7
 定番の江戸絵画、満開の桜の時期の楽しみです。
⓽片岡珠子展 そごう美術館1/1~1/29
 おなじみの「面構え」。期待を裏切らぬ迫力。
⓾皇室のみやび 三の丸尚蔵館11/3~12/24
 思ったほど大きくなっていませんでした。でも動植綵絵がゆっくりみられました。しかも70歳以上は無料で。
番外 北宋書画精華 根津美11/3~12/3
 始まってすぐ行ったのでその良さがあまりわからずに見てしまいました。日曜美術館を見てから行けばよかった。
以上長々と御託を並べ失礼しました。
来年」も貴ブログを楽しみにしています。

投稿: タカタ カズヒサ | 2023.12.31 10:13

to タカタ カズヒサさん
ここ数年は出かける展覧会の数が少ないので、
作品を中心にベスト10!を選んでます。
感動の大きかった展覧会を10あげるなら、
日本美術関連ではタカタさんと‘古伊賀’、
‘やまと絵’、‘北宋書画精華’で同じ
です。もうふたつは‘住友コレクション
中国青銅器名品選’と‘甲斐荘楠音展’です。

西洋美術のついては
‘ホックニー展’、‘キース・へリング展’
‘マリー・ローランサンとモード’
‘テート美術館展’、‘キュビスム展’

今年は充実した内容の特別展の連続でしたが、
この流れが来年も続く感じです。楽しみですね。
良いお年をお迎え下さい。

投稿: いづつや | 2023.12.31 23:17

あけましておめでとうございます。
コメントを見ていただいてありがとうございます。
一つ揚げ忘れていましたが、出光でプライスコレクションの展示が1/7~3/26にありました。内容は良かったのですが、思いのほか印象が薄かったのは期待ほど若冲作品が出てなかったせいでしょうか。コロナ下で人が集まるのを警戒したのかな。
出光は25年1月から建て替えのため休館になるようです。
どこかで譲り受けたコレクションの展示をして欲しいものです。

投稿: タカタ カズヒサ | 2024.01.01 16:32

いづつや様
 
私が、映画のなかで印象に残ってる絵画は、

タルコフスキー監督
惑星ソラリス
のなかの、
ブリューゲル 雪中の狩人 
です。

ソラリスの中の図書館に飾ってありました。

印象に残る と、いうより
これのみです・・・
何十年も前に映画館でみました・・

これからDVDを注文します。

投稿: Baroque | 2024.01.13 22:20

to Baroqueさん
映画は大好きなのですが、世の中に数多くおられ
る映画通にくらべるとまったくの素人なのでタル
コフスキー監督の‘惑星ソラリス’については
情報がありません。

そこにブリューゲルの‘雪中の狩人’が登場する
のですか、観賞欲を刺激しますね。今度ブック
オフにでかけたときはさがしてみます。

投稿: いづつや | 2024.01.14 20:18

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