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2022.01.12

メトロポリタン美 VS ワシントン国立美!(8)

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 ルーベンスの‘ライオンの穴の中のダニエル’(1613年 ワシントンナショナルギャラリー)

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 ルーベンスの‘パエトンの墜落’(1605年 ワシントンナショナルギャラリー)

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 ルーベンスの‘ヴィーナスとアドニス’(17世紀 メトロポリタン美)

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 ヴァン・ダイクの‘王妃と小人’(1633年 ワシントンナショナルギャラリー)

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 ヴァン・ダイクの‘ジェイムズ・ステユワート公’(17世紀 メトロポリタン美)

ヨーロッパで美術館巡りをしていると大きな美術館でも邸宅美術館でも
ルーベンス(1577~1640)に遭遇することが多い。とくに圧倒され
るのがダイナミックな構図で激しい動きが表現された大画面のバロック絵画。
アメリカでもルーベンスはみられるが数は少なく、大きな絵は出くわすこと
ことはほとんどない。そのため、印象深かった作品は目に強く焼きつけられ
ている。

お気に入りの絵がワシントンのナショナルギャラリーにある。縦2.24m、
横3.3mの大きな画面に描かれた‘ライオンの穴の中にいるダニエル’。
2008年、ここで7点のルーベンスをみたがこの絵には度肝を抜かれた。
ダニエルのまわりにライオンがなんと10頭もいる。こんなに多くのライオ
ンがいる絵をみるのははじめて。ギリシャ神話を題材にした‘パエトンの墜落’
はそれほど大きくない絵だが、ヨーロッパの美術館でみるような大作だった
ら斜めに走る光線や大混乱を想像させる馬や人々の動的描写に相当な緊張感
を感じるかもしれない。これは日本で開催されたワシントンナショナルギャ
ラリー展に出品された記憶があるが?

メトロポリタンにあるルーベンスは手元の鑑賞記録によると10点。一番惹
かれているのは‘ヴィーナスとアドニス’。ティツィアーニの同名の絵が‘メト
ロポリタン美展’(国立新美)にやってくるが、好みとしてはルーベンスの方。
アドニスはヴィーナスだけでなくキューピッドにも強く引き留められている。
‘おじちゃん、行っちゃあダメ!’と言っているキューピッド坊やが可愛いこと。

ルーベンスがあるなら1632年イギリス王チャールズ1世の宮廷画家になっ
たヴァン・ダイク(1599~1641)も揃えたくなるのがコレクター心理。
こちらはナショナルギャラリーが13点とMETの9点を上回っている。思
わず足がとまったのが‘王妃ヘンリエッタ・マリアと小人’。ヴァン・ダイクは
女性を脚色して描くので実際の王妃はこんな美形とは違うかもしれないが、
じっとみつめてしまう。METにある‘ジェイムズ・ステュワート公’は見事な
肖像画、背の高いグレイハウンド犬が献身的に主人に身を寄せているのが印象
的だった。

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