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2022.01.11

メトロポリタン美 VS ワシントン国立美!(7)

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 エル・グレコの‘トレド風景’(1597年 メトロポリタン美)

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  ‘枢機卿の肖像’(1600~01年 メトロポリタン美)

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  ‘羊飼いの礼拝’(1605~10年 メトロポリタン美)

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  ‘ラオコーン’(1610~14年 ワシントンナショナルギャラリー)

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  ‘聖マルティヌスと乞食’(1597~99年 ワシントンナショナルギャラリー)

海外旅行が趣味という人のなかには全世界オールラウンドに出かける人も
いれば、特定の地域、たとえばヨーロッパだけとか、アメリカしか興味が
ないとか、アフリカ大好きといった人もいる。ある芸能人はミュージカル
に嵌り毎年NYのブロードウェイに行くらしい。これまでアメリカよりヨ
ーロッパのほうに多く足を運んだので、新型コロナの感染騒動がおさまり
海外旅行が再開できたときはアメリカへシフトしようと思っている。

その場合、東部と西部は1:2ぐらいの割合になりそう。期待の都市は
まだ足を踏み入れてないロサンゼルスやサンフランシスコ。こうして西部
の街を体で感じながら、多少は目が慣れているNYを中心とした東部の街で
も美術館巡りをする。やはり、NYやワシントンで美術鑑賞をするのは大き
な楽しみだから、東部オプションはなくしたくない。昨日はヤン・ファン
・エイクの傑作をメトロポリタンとワシントンナショナルギャラリーでみ
た。今日のスポットはエル・グレコ(1541~1614)。この画家も
マドリードのプラドやトレドの大聖堂へ行かなくても存分に楽しめるすご
い絵が揃っている。

数はMETの方が多く9点くらいある。美術館のカタログに載っているのは
もっとも人気の高い‘トレド風景’、堂々とした‘枢機卿の肖像’、‘盲人を癒す
キリスト’の3点。ほかには画集に必ず載っている‘黙示録第五の封印’、
いくつかあるヴァージョンでは一番いいと言われている‘十字架を担うキリ
スト’、‘自画像’、‘聖ヒエロニムス’。そして、国立新美の‘メトロポリタン美
展’に出品される‘羊飼いの礼拝’と‘祝福するキリスト’。‘羊飼いの礼拝’は最晩
年のヴァージョンで激しい筆致で描かれている。

一方、ナショナルギャラリーにあるエル・グレコは5点くらい。とくに
有名なのは‘ラオコーン’。ローマにある彫刻とはまたちがった迫力満点の作
品で中央の巨大な蛇の首をつかむラオコーンに視線が集中する。死への恐
怖におののきながらと生き延びることへ執着する姿に釘づけになる。白馬
に跨るフランスの守護聖人を描いた‘聖マルティヌスと乞食’も忘れられない。
ローマの兵士だった聖マルティヌスは寒さに震える乞食に出会い自分のマン
トの半分を裂き与えた。すると、そのマントをまとったキリストが夢のなか
に現れたという。エル・グレコはこの場面をフランスのトゥールではなく
見晴らしのいいトレドを背景にして描いた。

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