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2022.01.18

メトロポリタン美 VS ワシントン国立美!(14)

Img_0001_20220118222701  ゴーギャンの‘アベ・マリア’(1891年 メトロポリタン美)

Img_0004_20220118222701   ‘光輪のある自画像’(1889年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_20220118222701    ‘海辺’(1892年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_0002_20220118222701  ‘悪魔の言葉’(1892年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_0005_20220118222701   ‘赤い花と乳房’(1897年 メトロポリタン美)

絵画が好きになると作品についていろんなことを考える。画家が生涯
に描いた作品のなかでどれが最高傑作か、それはどこの美術館にあるのか。
NO.1の絵でなくてもトップ5くらいに評価される絵を所蔵している美術
館というのは足を運ぶ価値のある美術館といえる。これは美術館の規模の大
きさとは関係ない。大きな美術館だとそういう自慢の作品が複数あるという
のが強みであり、絵画ファンを呼び込む最大の武器になる。こういう視点で
メトロポリタンとワシントンのナショナルギャラリーをみたとき、美術館を
輝かせる画家としてすぐ思いつくのがゴーギャン(1848~1903)。

メトロポリタンにある‘アベ・マリア(イア・オラナ・マリア)’はエルミタ
ージュ蔵の‘果実を持つ女’とともにMy好きなゴーギャンの1位をずっと維持
している。だから、この美術館にでかけるときはこの絵との対面が楽しみの
ひとつになっている。ここにはゴッホの糸杉など傑作があるが、ほかの美術
館、たとえばMoMAでもクレラー=ミュラーにも糸杉のいいのがあるから、
この絵によってメトロポリタンへの愛着度が高まるというものでもない。
METにあるゴーギャンはいつも所蔵作品を全部展示してはいないのが実情。
2008年のときは5点でていたが、2013年は‘アベ・マリア’のみで、
2015年は画集に載ってないタヒチの絵などが3点並んでいた。二人のタ
ヒチ女性がどんと描かれた‘赤い花と乳房’も大変魅了されているが、どういう
わけはまだ一度しかお目にかかってない。

2010年の10月、ロンドンのテート・モダンで開かれていた‘ゴーギャン
展’に運よく遭遇したのは生涯の喜び。長年の夢であったスコットランド国立
美にある‘説教のあとの幻影’がみれ、エルミタージュの‘果実を持つ女’とも再
会できたので天にも昇るような気分だった。この大回顧展は翌年ワシントン
のナショナルギャラリーにも巡回した。こういう大きな回顧展が開催できる
のは自分のところにもゴーギャンが多くあるから、ナショナルギャラリーは
全部で10点も出品している。じっさい2008年に訪問したときは8点、
2013年は7点も楽しませてもらった。

‘光輪のある自画像’は画集で必須のピースとなっている有名な絵。黄色と薄赤
の平板な色面と首だけが浮き上がって見えるようなゴーギャンが目に焼きつ
いている。‘海辺’はゴーギャンがよく使う紫に惹き込まれる。画面の下半分で
装飾的な紫で波の動きをイメージさせている。‘悪魔の言葉’にも‘海辺’と同じ
ような紫の模様がみられる。はっとさせられるのは二人の女性のすごい目力。
タイトルの感じがよくでている。

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