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2022.01.13

メトロポリタン美 VS ワシントン国立美!(9)

Img_0001_20220113221901  レンブラントの‘ホメロスの胸像をみるアリストテレス’(1653年 メトロポリタン美)

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‘フローラ’(1654年 メトロポリタン美)

Img_0004_20220113221901  ‘旗手(フローリス・ソープ)’(1654年 メトロポリタン美)

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‘ルクレツィア’(1664年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_0002_20220113221901    ‘自画像’(1659年 ワシントンナショナルギャラリー)

レンブラント(1606~1669)の画集をみると主要な作品は世界中の
ブランド美術館に分散されて所蔵されていることがわかる。もっとも有名な
‘夜警’があるアムステルダム国立美だけに傑作が集中しているのではないの
である。ほかの美術館でレンブラントを数、質の点で堪能させてもらったの
はエルミタージュ、ロンドンのナショナルギャラリー、マウリッツハイス、
ルーヴル、ドレスデン国立絵画館、メトロポリタン。

メトロポリタンでみたレンブラントは全部で15点。そのなかで大変魅了さ
れているのが‘ホメロスの胸像をみつめるアリストテレス’。これは美術館ガ
イドに‘フローラ’とともに掲載されている。ひと目見てすごい絵だなと思う。
視線がむかうのが光をうけて黄金に輝くアリストテレスの両袖。カラヴァッ
ジョにしろレンブラントにしろ卓越した光の描写でみる者の心をとらえるの
が天才の証。

‘フローラ’は国立新美の‘メトロポリタン美展’に出品される。確か何年か前に
も披露されたような記憶があるが、どの展覧会だったか思い出せない。同じ
タイトルの絵をエルミタージュでみたが、こちらはこの絵の20年くらい前
に描かれたもので妻のサスキアをモデルにして古代ローマの花と春の女神に
見立てている。そして、2度目のフローラの役をつとめたのはサスキアが
死んだあとレンブラントが愛したヘンドリッキェ。どこか控えめで性格のよ
さそうな女性である。

‘旗手(フローリス・ソープ)’は2011年西洋美で開催されたレンブラント
展にやって来た。男性の肖像画にくらべると鑑賞のエネルギーの大半は女性
像に使われているが、レンブラントは例外でこういう立派な肖像画は息を呑
んでみてしまう。

ワシントンのナショナルギャラリーでもレンブラントは多く飾られており、
16点飾られていた。強い磁力によって惹き込まれたのは‘ルクレツィア’。
暴君ローマ王の息子セクストゥスに犯された貞女ルクレツィアが自害する直
前の決意の瞬間がとらえられている。まるで悲劇映画の一シーンをみている
よう。お馴染みの自画像はレンブラントが50歳のときのもの。自画像はど
れも近づきやすさがあり、街の一角で出会ったような感じ。‘やぁー、レンブ
ラントさん、お元気ですか’とつい声をかけたくなる。

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