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2022.01.10

メトロポリタン美 VS ワシントン国立美!(6)

Img_0001_20220110222801  ファン・エイクの‘受胎告知’(1434~36年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_20220110222801 ファン・エイクの‘磔刑 最後の審判’(1425~30年 メトロポリタン美)

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クリストゥスの‘カルトウジオ会修道士の肖像’(1446年 メトロポリタン美)

Img_0003_20220110222801   ボスの‘守銭奴の死’(1485~90年 ワシントンナショナルギャラリー)

Img_0004_20220110222801  ブリューゲルの‘穀物の収穫’(1565年 メトロポリタン美)

15世紀フランドル絵画のもっとも偉大な画家であるヤン・ファン・エイク
(1390~1441)にいっぺん嵌るともうそこから抜け出せない。幸い
なことにベルギーを旅行する機会に恵まれたので画集に載っている主要な
作品はおおよそみることがでできた。体が震えるほどのインパクトをもって
いる色彩の輝きと超絶技巧を駆使した細密描写が目に焼きついている。

団体ツアーだとベルギーはオランダとセットになっているが、イタリアや
スペイン、パリ、ロンドンなどと比べると人気の点では及ばないからこうし
た北方ルネサンス美術を楽しむ順番が遅くなるかもしれない。こういうとき
お薦めなのがメトロポリタンとワシントンのナショナルギャラリー。旅行
会社が企画する‘アメリカ東部の旅’に参加すれば、極上のファン・エイクに
お目にかかれること請け合いである。すばらしいのが2点ある。‘受胎告知’
と‘キリストの磔刑、最後の審判’。緻密な描写をみたらダ・ヴィンチやラファ
エロが吹っ飛ぶかもしれない。

メトロポリタンで遭遇したファン・エイクの一世代後のクリストゥス(?~
1476)の‘カルトゥジオ会修道士の肖像’も忘れられない。視線が釘づけに
なるのは額縁にとまっている蠅。ええー!?こんなところに蠅をいるの?
だまし絵はこの蠅だけではない。額縁も本物ではなく描かれたもの。一見の
価値はある。

ボス(1450~1516)とブリューゲル(1525~159)はカラヴァ
ッジョと同じくコンプリートを狙っている画家でこれまで画集に載っている
作品を追っかけてきた。ワシントンにあるボスの‘守銭奴の死’は怪奇な世界が
描かれている。左の戸口には矢をもった髑髏の姿の悪魔がおり、ベッドのわき
では別の悪魔が金のつまった袋を守銭奴に差し出している。METが所蔵する
ブリューゲルの穀物の‘収穫’は現存する5枚の‘季節画’の1点。黄金色が目に沁
みる麦刈りの風景だから晩夏の8月を表している。ウィーン美術史美に行かな
くてもこんな名画がみられるのだからメトロポリタンは本当に楽しい。

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