国宝 聖林寺十一面観音!
東京の新型コロナ感染者数が先週から再度増加し感染のリバウンドが明確に
なったので、23日から東博ではじまった特別展‘国宝聖林寺十一面観音
三輪山信仰のみほとけ’(9/22まで)を25日急遽みてきた。予約してないため当日券で入館した。入館時間(9時半)の30分前に着いたのが功を奏し一番先に購入できた。わずか30分で20人くらいの人たちが後ろに並んでいた。当日券は一体何枚発売しているのだろうか。
対面を心待ちにしていた国宝の聖林寺十一面観音は本館1階5室に飾られ
ている。今年の2月に放送されたNHKの‘歴史ヒストリア’でこの奈良時代の
最高傑作の仏像の鑑賞ポイントを教えてもらったので、それを意識して前
から後ろから、そして真横から時間をかけてみた。TVでみたときは大きな
観音菩薩像という印象だったが、本物はそのイメージとは異なり横のボリ
ュームがあまりなくバランスがとてもいい長身仏像という感じ。
横からみて確認したのは前に少し傾いた姿勢、確かに垂直に立ってなくそう
なっていた。だが、仏像がこちらに迫ってくる感覚というのはあるような無
いような。聖林寺で一人でみているとそういう気分になるのだろうが、複数
の人がいて空間の密度が高まる分心の状態は散漫になる。次に視線を集中さ
せたのが頭の上につくられた十一の顔。これによりあらゆる方向にいる多く
の人びとを救うことをできる。
光背の残欠が仏像を囲むまわりの展示ブースに飾られている。馴染みのある
光背は光や炎を形ったものが多いが、この十一面観音は葉や蔓などの植物。
これは薬草を光背にして病気に苦しむ人たちを癒そうとする思いが込められ
ている。
法隆寺から国宝の‘地蔵菩薩立像’(法隆寺)が出品されているのは、この仏像
が明治時代の神仏分離の前までは大神神社の境内にあった大御輪寺にまつら
れていたから。これらの仏像が150年ぶりに再会している。念願の聖林寺
十一面観音をみれたので感激もひとしお。聖林寺に感謝!
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