« 美術館に乾杯! 福島県立美術館 その三 | トップページ | 美術館に乾杯! 米沢市上杉博物館 »

2021.02.13

美術館に乾杯! 諸橋近代美術館

Img_0002_20210213222901

Img_0001_20210213223001      ダリの‘ビキニの3つのスフィンクス’(1947年)

Img_0003_20210213223001      ‘ダンス’(1957年)

Img_20210213223001      ‘アン・ウッドワードの肖像’(1953年)

Img_0005_20210213223001          ‘時間のプロフィール’(1977~84年)

Img_0004_20210213223001       ‘回顧的女性胸像’(1977年)

裏磐梯の五色沼近くにある諸橋近美はダリ(1904~1989)のファン
なら一度は訪問したい美術館かもしれない。東北への旅はあまり多くないた
め、方向感覚が定まらずどのルートでクルマを走らせ到着したかよく覚えて
いない。手元にある館の図録で記憶をたぐりよせると美術館というよりは豪
華なホテルのイメージが蘇ってくる。

ダリの絵画が400点、彫刻が40点くらい所蔵しているから堂々たるダリ
専門の美術館。ピカソ同様、人気の高いダリのシュールな作品はコレクター
は前のめりで手に入れたがる。アメリカのセント・ピータースバーグ(フロ
リダ州)にはサルバドール・ダリ美があり、パリのモンマルトルの丘にも
小さなダリ美が建っている。そして、本家フィゲラスの劇場美と諸橋美。

諸橋のダリで最も惹かれているのは‘ビキニの3つのスフィンクス’。手前と
一番向こうのスフィンクスは女性の肩から上の後ろ姿。手前の女性の白い髪
をよくるとアインシュタインの黒のシルエットがダブルイメージで登場する。
女性の間にあるのは大きな木のイメージ、右の緑の部分をじっとみていると
大きなおでこと鼻が印象的なフロイトの顔がみえる。

この絵と地平線の描写が似ている‘アン・ウッドワードの肖像’で描かれて
いるのはアメリカの上流階級の女性。一見ハリウッドの女優かとみまがう
美貌の持ち主なのでちょっと緊張する。腰に巻かれた青いベルトと海の青の
面が重なっているのがダリ流のシュルレアリスム。

全開したダリのシュール精神が皮膚に突き刺さってくるのが‘ダンス(ロック
ンロールの七つの芸術)’と彫刻作品の‘時間のプロフィール’と‘回顧的女性胸
像’。病的に痩せた男女が狂ったようにダンスをし、顔に蟻をたくさん遊ばせ
ている裸婦は頭にバケットをのせ肩からトウモロコシをたらしている。意表を
突く組み合わせにより頭がパンクしそう。そのため、時間が酔っぱらいのよ
うに体をくねくねさせて異常な進み方をしている。

|

« 美術館に乾杯! 福島県立美術館 その三 | トップページ | 美術館に乾杯! 米沢市上杉博物館 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 福島県立美術館 その三 | トップページ | 美術館に乾杯! 米沢市上杉博物館 »