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2021.02.05

美術館に乾杯! 小杉放菴記念日光美術館

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     ‘黄初平’(1915年)

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        ‘春風有詩’(1928年)

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     ‘静物’(1955年)

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      ‘泉’(1925年)

栃木県の宇都宮まで電車で出かけるとなると本をだいぶ読めるほど長く乗っ
ていなければならないが、ここからさらに北西にむかって日光をめざすと
所要時間はトータルで3時間くらいになる。小杉放菴記念日光美術館を訪問
したときは横浜からJR宇都宮線・東武日光線だったか、浅草まで行きそこ
から東武線に乗りこんだかよく覚えていない。

美術館は東武日光駅からでているバスで5分ほどのところにあるので
アクセスはいい。小杉放菴(1881~1964)は日光二荒山神社の神官
の家に生まれた。若い頃は西洋画を描いていたが、32歳のときヨーロッパ
に留学したおり池大雅の‘十便帖’(複製)をみて俄然日本画に目覚め、独自
の画風をつくりあげていく。

‘黄初平’は中国晋時代の仙人を描いたもの。あまり画題にのぼらないこの仙人
はおよそ中国人らしくなく西洋人っぽい。両手を上にあげたはっとする姿は
石を羊に変えているところ。これに対し、‘春風有詩’に登場するのは大酒飲み
の詩人李白(唐時代 701~762)。ぷくっと膨れた顔貌はとても漫画
チックでほっこりする。これは大雅の人物画と通じる。

西洋画から画業をスタートさせたことから74歳頃描いた静物画はお手のも
のかもしれない。平板なイメージにするかぼちゃなどの野菜は安定感があり
じわっと惹きこまれる。放菴はフランスのシャヴァンヌの画風に魅せられて
いたため、東京大学の安田講堂に飾る壁画(一般公開はなし)の制作を依頼
されるとパリのソルボンヌ大学の大講堂にあるシャヴァンヌの絵を参考して
‘泉’を完成させた。

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