« 美術館に乾杯! 中尊寺 瑞巌寺 | トップページ | 美術館に乾杯! 青森県立美術館 »

2021.02.20

美術館に乾杯! 棟方志功記念館

Img_0005_20210220223401

Img_20210220223401
       ‘花矢の柵’(1961年)

Img_0004_20210220223401
      ‘’華狩頌’(1954年)

Img_0001_20210220223501
     ‘宇宙頌 東西の柵’(1953年)

Img_0002_20210220223501
     ‘門世の柵’(1968年)

Img_0003_20210220223501
     ‘御鷹図’(1963年)

旅行に出かけるきっかけはいろいろあるが、‘思い立ったが吉日!’ということ
が作用して遠くまで行くことがある。2006年クルマで青森をめざしたと
きはこの気分だった。お陰で本州の一番北にある青森の県立美、棟方志功
記念館、三内丸山遺跡を訪問することができた。青森市生まれの棟方志功
(1903~1975)の板画に魅了され続けている。最近は回顧展に遭遇
しないが、棟方の情報が入ってくれば首都圏なら足を運ぶことは200%決
めている。

これまで棟方の版画を楽しんだのは日本民藝館、倉敷の大原美、鎌倉の棟方
板画館(現在は閉館)、そして青森の記念館。たびたび行われる回顧展に縁
があったので竹久夢二同様、図録の数が断トツに多い。版画という性質上同
じ作品をこれらの美術館が所蔵していることがあるが、そのほかにそこの館
にしかないものがある。背景の黄色によって黒で描かれた馬や人物が浮き上
がっている‘花矢の柵’は記念館でしかみれないもの。県庁舎玄関の上を飾って
いる壁画の原画で縦2.5m、横7.1mの大きな木版。本家の棟方館だから、いい
絵がある。モノクロの‘華狩頌’といっしょにみると馬の躍動感に感動する。

ボディペインティングというのは前衛芸術ではよくみられる手法。これを
連想させる‘宇宙頌’も女性の体の力をぐんと感じさせる作品。画面の上下に体
を密着させて飛んでいる二人の女性は白い顔に青や赤の模様をつけて楽しん
でいる。こういうのに外国人コレクターはとびつく。歌麿の大首絵のような
色香をふりまいているのが‘門世の柵’。色白の肌、大きな目、真っ赤なほっぺ、
棟方のヴィーナスに乾杯!

志功が好んで描いた生き物が鷹や鯉、岩にとまった鷹の横からみた姿はざざ
っと描いているのに猛禽類の鋭い嘴や足の爪の感じがよく伝わってくる。
モチーフをリアルに描写しないからこそ動きやパワーを表現することができ
る。これが絵画のもっている大きな力。

|

« 美術館に乾杯! 中尊寺 瑞巌寺 | トップページ | 美術館に乾杯! 青森県立美術館 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 中尊寺 瑞巌寺 | トップページ | 美術館に乾杯! 青森県立美術館 »