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2021.02.08

美術館に乾杯! 敦井美術館 その二

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         村上華岳の‘拈華観音’(1939年)

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     前田青邨の‘不二’(1963年)

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     速水御舟の‘白日夢(野の花)’(1934年)

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     小林古径の‘椿’(1933年)

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     奥村土牛の‘みかん’(1955年)

日本画家の回顧展がどこの美術館で開催されるかはもっとも大事な情報。それ
を見逃さないためにこれまでの体験で東近美、京近美はHPの定点観測をぬか
りなくやっている。京近美ではこれまで京都を主拠点にして制作活動をした
画家にスポットを当てることが多い。例えば、村上華岳(1888~1939)
、小野竹喬、土田麦僊、福田平八郎、いずれも日本画壇に新風を巻き起こした
画家たちである。2005年にあった華岳展に敦井から‘拈華観音’など3点が
出品された。またほかの展覧会でプラス2点お目にかかった。この美術館に
とっては縁の深い画家となっている。

前田青邨(1885~1977)の‘不二’はお馴染みのモチーフである富士山が
きわめてフラットに描かれている。見方によればマティスの切り紙絵のような
感じ。平板なのに魅了されるのは琳派を連想させるたらし込みの技法により装飾
性豊かに表現しているから。昨年フジヤマミュージアムでみた小倉遊亀の富士が
ちらっと頭をかすめる。

敦井にある日本画で最初に心に強く刻まれたのは速水御舟(1894~
1935)の‘白日夢(野の花)’。ここに登場するのは昼顔、蝶々、蜥蜴、、上の
白い雲はなんだか蛙が空を飛んでいるようにみえなくもない。幻想の雰囲気をつ
くって草花や小さな生きものを写実的に描写するのは御舟の得意芸。立ち上る炎
のなかをぐるぐる回る蛾が描かれた‘炎舞’の静的ヴァージョンにもなっている。

新潟県のなかでは富山県に近い方にある上越市に生まれた小林古径(1883~
1957)は郷土の画家だからしっかりコレクションされている。強い赤と青緑
のコントラストが印象深い‘椿’、‘柘榴’、栗とイチジクが描かれた‘久里’の3点に
遭遇した。奥村土牛(1889~1990)の‘みかん’は一見子どものお絵描き
風だが、じっとみていると橙色のみかんにふくらみがでてくる。

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