« 美術館に乾杯! 山形美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 山形美術館 その三 »

2021.02.16

美術館に乾杯! 山形美術館 その二

Img_0001_20210216221301
   セザンヌの‘サンタンリ村から見たマルセイユ湾’(1879年)

Img_0002_20210216220901
     ミロの‘シウラナ村’(1917年)

Img_20210216220901
        シャガールの‘パイプを持つ男’(1910年)

Img_0005_20210216220901
        キスリングの‘ジョゼット’(1934年)

海外旅行を再開するタイミングが一体いつになるのか、コロナ感染の収束が
読めないので難しい予想になるが漠然とではあるが来年後半くらいからとい
う気がしている。その時期はまだだいぶ先だが、美術館巡り計画を練り直す
にあたり、今は必見絵画のリストアップと順番付けを少しずつ行っている。

その作業をうまくやるために必要なのが画家の美術本やこれまで体験した
回顧展などの図録。2012年国立新美で開催されたセザンヌ(1839~
1906)の回顧展の図録をぱらぱらみていたら、山形美が所蔵する‘サン
タンリ村から見たマルセイユ湾’が目に飛び込んできた。徐々に当時の展示状
況が浮かんでくる。メトロポリタンやオルセーなどから出品された風景画と
いっしょになってセザンヌの世界をつくっているのだから、日本のコレクタ
ーもやるじゃないかという感じ。

ミロ(1893~1983)の‘シウラナ村’はシュルレアリスムに突き進み
少し前の風景画。一見するとフォーヴィスム流の色彩が強い磁力を放ってい
るが具象性を残している家々や山のフォルムが視線を安定させてくれる。
全体が骨太のイメージだが、これをちょっと繊細な線の流れにすると初期の
カンディンスキーと重なってくる。

シャガール(1887~1985)の‘パイプを持つ男’はハッとさせられる絵。
男の顔と髪の毛は赤紫にして首まわりは赤いスカーフか衣服を連想させる。
どうしてもここに視線が集中るため手に持っているパイプの存在感が弱くな
る。人物描写にとって顔の表現が一番の肝だということがよくわかる。この
絵では異色の色使いだが、顔が鼻と口の間でカットされ頭と目の部分が宙を
舞っているように描かれているものもある。

藤田嗣治とも仲が良くモンパルナスの人気者だったキスリング(1891~
1953)、ここにはチャイナドレスを着ている娘と勝手に思わせる‘ジョゼ
ット’とアングルの浴女を意識した‘背中を向けた裸婦’がある。これまで2度
回顧展を体験したが、日本の美術館には予想を上回る数のキスリングがある
ことが判明した。

|

« 美術館に乾杯! 山形美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 山形美術館 その三 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 山形美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 山形美術館 その三 »