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2021.02.07

美術館に乾杯! 敦井美術館 その一

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     池大雅の‘渭城柳色図’(1744年)

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         横山大観の‘黄昏 夏日四題の内’(1899年)

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         菱田春草の‘荒磯’(1907年)

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         川合玉堂の‘湖山首夏’(1921年)

美術館の評判というのは展覧会に出かける回数が増えるにつれてだんだんわ
かってくる。日本画ならどこの美術館がいい絵をたくさん持っている、やきも
のならこの美術館にいいのが揃っている。西洋絵画ならこことここが充実して
いるといった具合。新潟にある敦井美は近代日本画と板谷波山や富本憲吉らの
コレクションでその名が知られている。単なる勘違いだがはじめ敦井という
名前が敦賀と重なって福井県のイメージができていた。

2018年、京博で池大雅(1723~1776)の大回顧展があり‘渭城柳色
図’にようやくお目にかかることができた。大雅は越後の画家が郷里へ帰るとき、
この絵を餞別として贈っている。こういう作品を所蔵するというのは流石だな
と思う。中国の文人画の精神をくみとったうえで柔らかい色彩を施し画面全体
をやさしく装飾しているのが大雅の真骨頂。この画風に200%嵌っている。

横山大観(1868~1958)の‘黄昏 夏日四題の内’と菱田春草(1874
~1911)の‘荒磯’は二人の回顧展にはよくお呼びがかかる、いわゆる展覧会
を盛りあげるために欠かせないワンピース。大観の絵はもともと四題あったが、
残りの3点は不明となっている。‘黄昏’はよくみると竹林と雲のもこもこ感が
とても新鮮。‘荒磯’は春草の風景画のなかではもっとも荒々しいもの。岩にぶち
当たる波がこれほど上昇するかと思うくらいのダイナミズムをみせている。岩
のてっぺんにとまっている鳥の群れは足もとが騒々しいのに平然とした姿で描
かれており、動と静の対比を表現している。

川合玉堂(1873~1957)の同じく縦長の掛け軸‘湖山首夏’は手間でそび
えたつ木々と岩山のインパクトが半端ではない。それを中和してくれるのが橋を
わたる馬と農夫。そして、斜め上に視線を移動させると大雅の絵のように帆船が
小さく描かれている。この構図の妙があるため空間が目に見えないところまで広
がっていく。

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