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2021.02.17

美術館に乾杯! 山形美術館 その三

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    与謝蕪村の‘奥の細道図屏風’(重文 1779年)

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         長澤芦雪の‘富士見西行図’(18世紀)

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         高橋由一の‘鮭’(1887年頃)

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     小松均の‘最上川源流’(1970年)

山形美の建物についての記憶はほとんど消えているが、日本画コレクション
は地下の展示室に飾ってあったことは覚えている。忘れられないのが
与謝蕪村(1716~1783)の‘奥の細道図屏風’。芭蕉の‘奥の細道’の
全文が書かれ、それに挿絵9図が添えられている。蕪村はこの紀行文をもと
に10点くらい描いているが大部分は京博にあるような巻物、ここで屏風仕
立てのヴァージョンがみれたのは大きな収穫だった。

長澤芦雪(1754~1799)が気になる絵師である一番の理由は
その画面のつくり方。モチーフの表現に動きがあり意表を突く画面構成には
特別のものがある。‘富士見西行図’にもその特徴がみてとれる。超縦長の掛け
軸に描かれているのは富士山。それを西行がひっくり返らんばかりに反り返
ってみている。横の画面の富士ならこんな人物描写はないのに、富士の雄大
さを強調するために頭を思いっきり上に向けている。描きたい塊が心のなか
にありそれを的確に表現するために描き方を工夫する。誰れにでもできる
芸当ではない。

美術の教科書に必ず載っている高橋由一(1828~1894)の‘鮭’。
重文に指定されているのは東芸大美にあり定期的に見る機会がある。ところ
が、もう3つある別ヴァージョンは回顧展が開催されたときくらいしかお目
にかかれない。その一枚が山形美にある。これをみたのがきっかけで鮭は全部
で4点あることを知った。そして、2012年の回顧展(東芸大美)で鮭シリ
ーズを堪能した。

尾花沢市の近くに位置する大石田町に生まれた小松均(1902~1989)
の代表作‘最上川源流’も美術館のお宝かもしれない。この絵は‘昭和の日本画
100選’に選ばれており、対面を願っていた。3面(各縦94㎝、横370㎝)
を使って深い抒情性をたたえた最上川が描かれている。これをみたら最上川
下り観光がしたくなる。

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