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2021.02.02

美術館に乾杯! 茨城県陶芸美術館 その四

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          鈴木治の‘馬’(1978年)

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          伊勢崎淳の‘黒四方削花入’(2003年)

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          加守田章二の‘曲線彫文壺’(1970年)

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     深見陶治の‘瞬Ⅱ’(1998年)

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       中島晴美の‘苦闘する形態T-1’(2001年)

やきものの進化の形と彫刻の抽象化は形態的には似てくる。どちらもオブジ
ェのゾーンに同居している。やきものの世界で抽象的なアートのイメ
ージが強いのは鈴木治(1926~2001)と八木一夫。鈴木の‘馬’は
じっとみていると馬がいなないているようにもみえてくる。角々したフォル
ムという点では備前焼の伊勢崎淳(1936~)の‘黒四方削花入’も強く惹き
こまれる。これは花入だがア―ティザンにあるブランクーシの‘接吻’がオー
バーラップしてくる。

縄文時代にタイムスリップしたような錯覚をおぼえるのが加守田章二
(1933~1983)の‘曲線彫文壺’。2005年に東京駅ステーション
ギャラリーで回顧展があり、この鬼才に開眼した。そのなかで息を呑んでみ
ていたのが‘曲線彫文’シリーズ。リズミカルに波打つ曲線が壺の存在感を浮き
上がらせ原始日本に生きた人々が土器を使う姿がよみがえってくる。

深見陶治(1947~)の‘瞬Ⅱ’をみたときすぐ頭をよぎったのはアメリカの
‘ステルス戦闘機’。エッジをきかせた青白磁の薄い板がゆらゆらしながら
超スピードで飛んでいく感じ。挑発的で研ぎ澄まされたフォルムは海外でも高
く評価されているが、コレクターが手に入れたがる気持ちはよくわかる。

中島晴美(1950~)は女性ではなく男性の作家。‘苦闘する形態T-1’は
名前とは裏腹に見た目はじつに楽しい作品。トポロジーを連想させる柔らかい
球体からは水玉模様が連続して生成されている。現代絵画で水玉模様というと
草間彌生の代名詞だが、やきものでは中島がこれで一世を風靡した。

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