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2021.01.21

美術館に乾杯! 遠山記念館 その二

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     安田靫彦の‘風神雷神’(1929年)

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        上村松園の‘むしの音’(1915年)

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     小林古径の‘柿図’(1934年)

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     浦上玉堂の‘水亭多愁図’(18世紀)

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        橋本雅邦の‘雪中金閣寺図’(1900年)

琳派狂にとって‘風神雷神図’は心が踊るモチーフ。だから、歴史画を得意とす
る安田靫彦(1884~1978)が描いたとしても驚きはしない。だが、
この風神雷神はどちらも青年なのでパワー不足は否めない。まるで小学校の
学芸会で演じられている風神雷神の芝居をみているよう。仏像好きの人なら
興福寺にある天龍八部衆を思い出すにちがいない。このユニークな風神雷神
図は一蝶の‘布晒舞図’同様、遠山記念館の名前と強く結びついている。

大観や夢二とともにわが家の図録コレクションのなかで数が多いのが上村松園
(1875~1949)。そのため、図録再編集に多くのエネルギーが注がれ
今は3冊に集約された。‘むしの音’は勝手に名づけた‘御簾美人’の一枚。この
タイプの作品は数多くあるが、注目は御簾の間からみられる右手の薬指。よく
みると指輪をはめている。松園は現代的な演出で美人画を描きたかったのかも
しれない。

昨年の秋も柿をよく食べた。以前は食後の果物としてはマイナーは位置づけだ
ったのに2年前から秋の定番になっている。そうなるとこの時期小林古径
(1883~1957)の‘柿図’をみる頻度が増えてくる。古径の柿の絵は3点
みているが、ほかの2点は山種とポーラにある。

遠山には風景画のいいのもある。浦上玉堂(1745~1820)の‘水亭多愁
図’と橋本雅邦(1835~1908)の‘雪中金閣寺図’。玉堂の水墨山水画なら
模写を何度も繰り返していたら多少はみれるものが描けるようになるかも、と
つい錯覚する。黒のサインペンでがさがさやってみるものの細部にいくとまるで
ダメ。雪の金閣寺は一見の価値がありそうだが、じっさいには実現しそうにない
ので雅邦の絵でその深い情趣の一部を感じている。

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