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2021.01.19

美術館に乾杯! 川越市立美術館

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     橋本雅邦の‘渓山雲霧’(1897~1906年)

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     橋本雅邦の‘竹林七賢図’(1903~06年)

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        今村紫紅の‘蓬莱郷’(1915年)

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        小茂田青樹の‘梅花朧月’(1932年)

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     小茂田青樹の‘錦木に頬白’(1930年)

2008年に川越市美(2003年開館)で念願の橋本雅邦(1835~
1908)の回顧展があり、はじめて川越という街に足を踏み入れた。美術
館巡りをしているとなんだかんだと世界が広がっていく。池袋から久しぶり
の東武東上線に乗って川越まで行き、そこから美術館まではバス、車中か
ら観光客に人気のある小江戸、川越の街並みをきょろきょろながめていた。

館蔵の雅邦で出品されていた10点のなかで思わず足がとまったのがもっこ
りした雲の流れが印象深い‘渓山雲霧’。以前TVで中国の黄山を描いた水墨山
水画をみたことがあるが、雲海の広がる光景がこの絵と重なった。‘竹林七賢
図’はお馴染みの画題。濃淡をつけて描いた竹林の空間表現がなかなかいい。

今村紫紅(1880~1916)の南画に速水御舟(1894~1935)
は刺激を受け、御舟は川越市出身で3つ年上の小茂田青樹(1891~
1933)とうまがあい一緒に写実的な日本画を描き画壇に新風を吹きこん
だ。紫紅の‘蓬莱郷’に魅了されるのはMyカラーの緑で画面が埋め尽くされてい
るから。池大雅と紫紅の描く平板な南画には見る者の心を鎮める柔らかさが
ある。

青樹の‘梅花朧月’にぞっこん参っている。2015年世田谷美であった御舟
&青樹展でお目にかかり、息を呑んでみていた。川越市美でも小茂田青樹展が
あり図録をちらっとみたが、やはり本物をみないと絵のすばらしさは伝わらな
い。大収穫だった。また、花鳥画の‘錦木の頬白(ほおじろ)’の構図も秀逸。
視線がぱっと定着する絵というのは名画のひとつの条件。

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