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2021.01.10

美術館に乾杯! 千葉市美術館 その二

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     中村芳中の‘白梅図’(18世紀)

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     鈴木其一の‘芒野図屏風’(18世紀)

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     俵屋宗達の‘許由巣父図’(17世紀)

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     酒井抱一の‘老子図’(1819年)

ここ数年、ストックしている展覧会図録の大整理に取り組んでいる。複数の
図録にでてくる作品のダブりをなくしたり、美術本などからも頁をひっぱか
して空いているスペースにペタペタ貼っていくという作業を繰り返しMy図録
を完成させていく。やってることは雑誌の編集・レイアウト検討と同じだが、
結構時間がかかる。できあがったもので数が多いのは日本絵画関連では琳派、
伊藤若冲、円山応挙、浮世絵、横山大観、上村松園、鏑木清方、竹久夢二、
棟方志功、加山又造。

琳派展が開かれるというと心が浮き浮きするたちだから琳派の図録の編集は
楽しいし、どの絵画がどこの美術館にあるかはおおよそインプットされている。
千葉市美にある琳派で覚えるのが早かったのは中村芳中(?~1819)の
‘白梅図’、みどころはアクロバチックな幹の形と琳派特有の描き方である‘たら
し込み’。

鈴木其一(1796~1858)の‘芒野図屏風’も琳派展にはよくお呼びがかか
る一枚。意匠化されたような芒野(すすきの)の光景がなんだかモダンアート
をみているような気分にさせる。ワシントンのフリーア美で其一が描いたもう
ひとつの芒野のヴァージョンをみる幸運に恵まれたので、この絵には強い思い
入れがある。

日本画を趣味にしていると中国の故事の話も少なからず入ってくる。俵屋宗達
が題材にした‘許由巣父図’は中国の伝説的高士にまつわる話。左の岩の上にいる
のが許由で帝堯(ぎょう)から国を譲るとの申し出にたいして、耳が汚れたと
言って水で洗っているところ。右にいる巣父は汚れた川の水を牛に飲ませるわ
けにはいかないと連れ帰った。権力が大好きな人が大勢いるのに、高士はこれ
を汚らわしいとする。この二人にくらべると酒井抱一(1761~1828)
の‘老子図’はまあ馴染みがあるかもしれない。

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