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2021.01.14

美術館に乾杯! DIC川村記念美術館 その三

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        コーネルの‘無題(ラ・ベラ)’(1956年)

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     ブランクーシの‘眠れるミューズⅡ’(1922~76年)

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     ウェッセルマンの‘ベッドルーム・ペインテイングNo.6’(1968年)

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    フランシスの‘ワン・オーシャン、ワン・カップ’(1974年)

川村でロスコ、ステラに次いで忘れられないのはジョセフ・コーネル
(1903~1972)のコラージュ作品。小さな箱のなかに古典絵画にでて
くる女性のコピーが張られている‘無題(ラ・ベラ)’をみたとき、このア―テ
ィストは‘女性おたく’のイメージがぬぐいきれなかった。そして、それがさら
に強くなったのがNYのMoMAにある枯れ木に囲まれたフランス人形。同じよ
うに箱に人形が入っている。

ルーマニア出身のブランクーシ(1876~1957)のぴかぴかブロンズ像
‘眠れるミューズⅡ’が日本でみられるのは嬉しいかぎり。コロナ禍の今、ポンピ
ドーやグッゲンハイムを訪問できなくてもありがたいことに石製の‘接吻’(ア―
ティゾン)だけでなく、川村でもミューズシリーズのひとつにお目にかかれる。
日本もたいした美術大国である。

ウェッセルマン(1931~2004)のポップ調の‘ベッドルーム・ペインテ
ィング No.6’はマティスの切り絵をみているよう。違いはここに持ち込まれた
のはみな日常生活のなかで見慣れたもの、青のブラインド、オレンジ、ティッ
シュペーパー、赤ちゃんが大好きなお母さんの乳房。明るい色をつかってなん
でも自由に組み合わせアートを感じさせるところがスゴイ。

日本に滞在し水墨画の余白やにじみに開眼したサム・フランシス(1923~
1994)の抽象絵画を一度まとまった形でみたいと願っているが、回顧展が
なかなか実現しない。この人の作品を海外でしかとみたという記憶がはっきり
せず、出光、東京都現美、川村での思い出によって作風のイメージができあがっ
ている。‘ワン・オーシャン、ワン・カップ’は宗達の‘たらし込み’技法に色をつ
けるとこんな風景になるかもしれない。

抽象表現主義のなかでラインハート(1913~1969)の黒だけで描かれ
た‘抽象絵画’は異色の輝きを放っている。ぱっとみると黒一色にみえるが、じっ
とみていると細かくはとらえきれないが画面は縦横格子に分割され黒に微妙な
グラデ―ションが施されている。それに気づくと深い精神世界にひきこまれて
いくような気分になる。

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