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2020.11.04

美術館に乾杯! 山種美術館 その一

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        速水御舟の‘炎舞’(重文 1925年)

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    奥村土牛の‘醍醐’(1972年)

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    森田曠平の‘出雲阿国’(1974年)

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    小林古径の‘清姫’(1930年)

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    東山魁夷の‘年暮る’(1968年)

明治以降に描かれた日本画を楽しむためにはどこの美術館へいけばいいか。
これはもう決まっている。ずばり東近美と山種美!このふたつが近代日本
画の殿堂。目を馴らす目安としては2年くらい通うと相当数の名画に遭遇
することができ、日本画のすばらしさにふれることができる。

山種のスゴイところは名の知れた画家の作品はだいたいそろっていること。
しかもそれが画家の主要作品であることが多い。どこの美術館でも自慢の
コレクションがあるが、山種の場合、速水御舟(1894~1935)と
奥村土牛(1889~1990)をごっそり所蔵している。だから、ここ
へでかけはじめたころはまず御舟の‘炎舞’と‘名樹散椿’(ともに重文)との
対面をはたすことだった。‘炎舞’はとても神秘的な絵で炎のまわりを蛾が
ぐるぐる飛んでいる姿が能舞台を鑑賞しているような錯覚にとらわれる。

土牛は山種の独占状態なのでほかの美術館でみたという記憶があまりない。
お気に入りは京都における桜の名所、醍醐寺を描いた‘醍醐’と渦潮で有名な
‘鳴門’。また、吉野の桜にも魅了され続けている。異色の作品はバレリーナ
の谷桃子を描いた‘踊り子’。

御舟同様、森田曠平(1916~1994)の‘出雲阿国’も気になってしょ
うがなかった一枚。江戸初期に描かれた風俗画の現代版という感じだが、
阿国の目力に一発でKOされた。これをみたあとも横浜美や京近美、横須賀
美でこの森田様式美人に会うたびにドキッとした。

小林古径(1883~1957)の‘清姫’も忘れられない物語絵。この絵を
みると恋に燃える女性の激しさを思い知らされる。安珍は意図して清姫を
じゃけんにしたのではないのに龍に化けられて焼き殺されるのだからたま
ったものではない。清姫から龍に変容する落差があまりに大きいのでショ
ックを受ける。

今年もあと2ヶ月、この時期になると思い浮かぶ絵が東山魁夷(1908
~1999)の‘年暮る’。山種にある魁夷は大きな絵ではないが、こんな
傑作があると胸が張れるだろう。

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