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2020.11.26

美術館に乾杯! 平木浮世絵財団 その一

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         鳥居清倍の‘初代市川團十郎の暫’(重文 1701年)

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         石川豊信の‘花下美人’(重文 1744~48年)

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         鈴木春信の‘座鋪八景 あんとうの夕照’(1766年)

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     鳥居清長の‘六郷の渡し’(1784年)

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  歌川広重の‘江戸近郊八景之内 芝浦晴嵐’(重文 1838年)

平木浮世絵財団が所蔵する浮世絵コレクションは数の多さと質の高さでつと
に知られている。2006~13年まで豊洲のららぽーと豊洲のなかで展示
されていたときはよくでかけたが、現在は美術館としての場所は存在しない。
もうひとつ、このコレクションと縁があったのは2009年渋谷にあった
たばこと塩の博物館で開かれた‘平木コレクション展’。主要作品がどっと公開
され目を楽しませてくれた。

鳥居清倍(1697~1722)の‘初代市川團十郎の暫’はあの蜀山人大田
南畝が所蔵していた名品で重文に指定されている。派手な‘暫’の演技は歌舞伎
の醍醐味、これぞ團十郎という感じ。石川豊信(1711~1785)の
‘花下美人’にも魅了される。豊信の描く女性や子どもは丸ぽちゃの顔でとても
愛嬌があるので親しみが沸く。満開の桜に和歌を書いた短冊を結ぶ姿に動き
があるのもちょっと浮き浮きさせる。

浮世絵美人画で一生付き合っていこうと思っている絵師のひとりが鈴木春信
(1725~1770)。‘座鋪八景 あんとうの夕照’は中国の瀟湘八景図の
見立て絵で丸行燈の灯りを夕照に変えている。描かれている二人の女性は遊女
と禿、左奥の紅葉と流水にも風情がある。春信のあと人気を集めた美人画絵師
鳥居清長(1752~1815)のワイドスクリーン‘六郷の渡し’も自慢のコレ
クション、2007年千葉市美で開催された大規模な鳥居清長展に出品された。
背景に富士山を入れたこの美人風景画が心をとらえて離さない。

歌川広重(1797~1858)の‘江戸八景之内 芝浦晴嵐’で目が点になっ
たのは海の波しぶきが小さな白い点々で表現されたところ。藍のグラデーショ
ンも上々で息を呑んでみた。これまでこのシリーズは見る機会はあったが、
これほど摺りがいいものではなかった。だから、重文指定というのが即合点が
いった。

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