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2020.11.08

美術館に乾杯! 山種美術館 その五

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    横山操の‘越路十景 蒲原落雁’(1968年)

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    加山又造の‘波濤’(1979年)

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    平福百穂の‘竹林幽棲’(1923年)

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    奥田元宋の‘玄溟’(1974年)

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    岩崎英遠の‘北の海’(1980年)

世の中に多く存在する日曜画家で腕のいい人なら肖像画や裸婦図に挑戦する
が、自分の才能を買いかぶってない人は無難な風景画に精を出す。だが、
風景画も簡単には描けない。これはプロの画家でも同じこと。見る人の心を
ゆすぶる作品はほんの一握りの画家の絵筆からしか生まれてこない。
横山操(1920~1973)の‘越路十景’を山種で全部みたときは200%
痺れた。操の故郷の新潟の風景を中国の‘瀟湘八景図’にならって描いている。
とくに惹かれているのは‘蒲原落雁’と‘親不知夜雨’。こういう傑作をみると
現地に足を運びたくなる。

横山操とうまがあった加山又造(1927~2004)の‘波濤’もスゴイ絵。
これは同じ名前で描かれた大作の小型版。サイズは小さくても岩のてっぺ
んから流れ落ちる水の筋や荒れ狂う龍を想像させる波濤から飛び散る水
しぶきに圧倒される。また加山又造展が開催されることを強く願っている。

竹林とくれば風で曲がる竹をイメージするが、その光景が墨の濃淡を使って
見事に表現されているのが平福百穂(1877~1933)の‘竹林幽棲’。
昨年かその前の年だったか茨城県の五浦記念館で回顧展があったことは知っ
ていたが、遠いので行きそびれた。ちょっと後悔している。

東山魁夷が‘青の風景画’なら奥田元宋(1912~2003)は‘赤に染まる
風景画’。‘玄溟’は‘昭和の日本画100選’(1989年)に選ばれた作品。
元宋の故郷である広島県の三次市に奥田元宋・小由女美術館がある。奥さん
の人形作家・小由女さんは今年の文化勲章を受章した。夫婦そろって文化勲
章をもらたのだからこれほど目出度いことはない。

北海道出身の岩崎英遠(1903~1999)の回顧展を長いこと待ってい
るがまだ実現していない。英遠の作品をもっとたくさん見たいと思うように
なったのは山種で‘北の海’に出会ったから。この陽が沈む光景は絶景。これ
なら感激する。

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