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2020.11.15

美術館に乾杯! 東京都現代美術館 その三

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    ウッセルマンの‘浴槽コラージュ#2’(1963年)

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    ローゼンクイストの‘バンディーニのために’(1968年)

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    篠原有司男の‘思考するマルセル・デュシャン’(1963年)

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    高松次郎の‘扉の影’(1968年)

日本の美術館でアメリカの現代ア―ティストの作品を楽しめる場所は限られ
る。最も有名なのは川村記念美にあるロスコとステラ。ニューマンの‘アンナ
の光’もあったが、これは2013年100億円超で売却された。東現美で
強く印象に残っているのはウッセルマン(1931~2004)の‘浴槽コラ
ージュ#2’。ウッセルマンはポップアートを代表する作家の一人。この作品
はTVのホームコメディーに出てきそうな場面。日常のイメージがそのまま
目の前に出現したという感じだから、とっつきはいいいし気楽にみれる。

ローゼンクイスト(1933~2017)の‘バンディーニのために’もウッセ
ルマン同様、作品にすっと入っていける。この作家は見慣れた広告やロゴ、
ポスターの断片を意表を突く構成でみせるのが得意。クローズアップした部分
は明快なフォルムで色彩も明るいため鮮明なイメージは消えないが、その
コラージュの解釈は簡単ではない。逆さになったものもあるから謎は深まる。

通常展示にあてられている広い部屋をぐるっとまわると名前を知っている
日本人作家に遭遇することがある。頻繁に足を運んでいるわけではないので
どういう頻度で作品が展示されているのかわからないが、運よくでくわした
ものということがあるかもしれない。いつみたかは忘れたが篠原有司男
(1932~)の‘思考するマルセル・デュシャン’は笑える作品。この人
は昔TVによくでていた頃は鋼鉄を材料にして重量感のあるオブジェをつく
っていたから破天荒な怪人芸術家のイメージだが、デュシャンにも刺激され
手の込んだ表現による創作も行っている。

ものの影がでてくる絵画はどうしても強く目に焼きつく。浮世絵にも影がで
てくるし、デ・キリコの形而上絵画でも道端に映る長い影は忘れられない。
高松次郎(1936~1998)は影のア―ティスト。‘扉の影’はまるでヒッ
チコック映画のワンシーンをみているよう。

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