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2020.11.05

美術館に乾杯! 山種美術館 その二

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         村上華岳の‘裸婦図’(重文 1920年)

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     竹内栖鳳の‘班猫’(重文 1924年)

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     上村松園の‘牡丹雪’(1944年)

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     安田靫彦の‘平泉の義経’(1965年)

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     前田青邨の‘異装行列の信長’(1969年)

村上華岳(1888~1939)の‘裸婦図’は観音様のイメージのままで裸婦
像をみているという印象はあまりいだかない。目に焼きつくのは真ん丸の顔
とお椀のような乳房。そして、ハッとさせるのは裸体にまとっている透明な
ヴェール、どこかでみたことがある。そう、華岳はクラナッハの描くヴィー
ナスを意識したにちがいない。

猫の絵ですぐ思い浮かべるのは歌川国芳のパロディー画と菱田春草の‘黒き猫’
、そして竹内栖鳳(1864~1942)の‘班猫’。体の柔らかい猫はアクロ
バット的に体を曲げる姿をよく目にする。だから、ふつうに歩く猫よりはこ
ういう動きをみせる猫のほうがおもしろい。くわえて、ズキンとくるのが見
上げるようにみつめる青緑の目。ふだんは犬派だが、この猫は特別な思いで
みてしまう。

ここは上村松園(1875~1949)も多く所蔵しているが、もっとも
魅了されているのは‘牡丹雪’。大粒の雪が降る中を傘をさした美形の女性が腰
をすこしかがめて歩いている。動きのある描写は鈴木春信や歌川国貞、国芳
の美人画が頭をよぎる。

小林古径は‘清姫’がお気に入りマーク付きだが、安田靫彦(1884~
1978)については‘平泉の義経’、前田青邨(1885~1977)は‘異装
行列の信長’が好みの第一列に位置している。ともに視線をちょっと斜めにむ
ける姿でとらえられている。信長の表情からは規格外れの男のイメージは感
じられないが、派手な衣裳の文様やアクセサリーの瓢箪や虎皮にはキャラの
強いところがでている。

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