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2020.10.03

美術館に乾杯! 静嘉堂文庫美術館 その一

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   俵屋宗達の国宝‘源氏物語関屋・澪標図屏風’(江戸・17世紀)

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        尾形光琳の‘鵜船図’(江戸・18世紀)

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    酒井抱一の‘波図屏風’(右隻 1815年)

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    鈴木其一の‘雪月花三美人図’(江戸・19世紀)

静嘉堂文庫美へいくときの交通ルートは東急田園都市線あるいは東急大井町
線で二子玉川駅まで行き、そこからはバスに乗り静嘉堂文庫で下車。降りて
からは5分も歩くと到着するがちょっと坂道なのでで少しおっくう。このと
ころ足が遠のいているが、五島美同様、以前はよく通った。

この美術館の最大のお宝は俵屋宗達の‘源氏物語関屋・澪標図屏風’とやきもの
好きにはたまらない魅力を秘めた‘曜変天目茶碗’。展示される頻度は曜変天目
のほうが多く、関屋・澪標はここではまだ2回くらいしかみていない。
宗達の描いた屏風で国宝に指定されているのは‘風神雷神図’と‘関屋澪標’の2点。
琳派狂いとしてはこういう傑作は何度でもみたいが、残念なことに尾形光琳
(1658~1716)の2点の国宝‘紅白梅図’と‘燕子花図’とくらべると目にふ
れる機会はぐんと下がる。東京の美術館にある‘関屋・澪標’は公開の回数が増
えることを切に願っている。

‘関屋・澪標図’に大変魅了されるのは伊勢物語図色紙の拡大版といった感じで、
人物描写や牛の描き方がかわいくてどこかもっこりとしているところ。浮世絵
の美人画でいうと鈴木春信的な子供っぽさがある。そして、平板に描かれてい
るが目を惹く構図と緑と金色の明快なコントラストも心をとらえて離さない。

ここも根津、五島、畠山と同様、琳派コレクションの一大拠点。光琳、酒井
抱一(1761~1828)、鈴木其一(1796~1858)のいい絵を揃
えている。お気に入りは光琳の‘鵜船図’、波が上下に大きく動きそれに呼応する
ように鵜も船も鵜匠もゆらゆらしている。せかせかしている鵜飼の様子を瞬間
的にみせるのだから光琳はたいした表現力をもっている。

この水の数倍も激しく揺れうごく波濤を銀で描いた抱一の‘波図屏風’も忘れら
れない一枚。展覧会にはあまりでてこないが、この波の怪物が荒れ狂っている
ようなイメージは装飾的な琳派の描き方では異色の部類に入る。其一の‘雪月花
三美人図’は寛永のころの美人画を連想させる。    

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コメント

いづつやさん、こんにちは。
テレビ朝日「じゅん散歩」10/8朝9:55から放送で、静嘉堂文庫美術館が登場します。
10/13〜12/6「能をめぐる美の世界」では120年間 門外不出の能面を初公開だそうです。
美術館が22年に東京駅前へ引っ越すそうなので、もう1回行きたいなあ。

投稿: みどりがめ。 | 2020.10.05 11:36

to みどりがめさん
じゅん散歩はときどきみています。情報ありが
とうございます。静嘉堂へは逸翁美とのコラボ
展があった2018年10月以降、出かけてま
せん。能面の初公開は興味がありますね。

2年後に東京駅前へ移転ですか!それはいい話で
すね。曜変天目や宗達の関屋澪標が毎年みれる
といいのですが。アーチゾン、三井記念、出光
、静嘉堂、三菱一号館(静嘉堂と合体?)、
これはすごい美術館群になりますね。

投稿: いづつや | 2020.10.05 23:56

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