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2020.10.08

美術館に乾杯! 畠山記念館 その一

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    牧谿の国宝‘煙寺晩鐘図’(南宋時代・13世紀)

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    夏珪の‘山水図’(重文 南宋時代・13世紀)

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    因陀羅の国宝‘禅機図断簡’(元時代・14世紀)

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    趙昌の国宝‘林檎花図’(南宋時代・13世紀)

白金台にある畠山記念館は以前よく通い牧谿、琳派、やきものなどを楽しま
せてもらった。おかげで図録に載っている主要な美術工芸品はおおよそ目の
なかに入った。美術館へは地下鉄浅草線の高輪台駅で下車し10分くらい歩
くと到着する。2階の展示室では畳が敷いてあるところで掛物をじっくりみ
れるようになっている。まさに美術コレクターの家へお邪魔してみせてもら
っている感じ。今年はコロナ禍で展示のスケジュールがくるっているが、
通常は年4回の展観となっている。

当初、ここへ出かける目的は牧谿の‘瀟湘八景図 煙寺晩鐘図’をみることだ
ったが、なかなか対面できなかった。瀟湘八景図は4点あり‘漁村夕照図’
(国宝 根津美)と‘遠浦帰帆図’(重文 京博)は画面全体に靄がかかって
いるがモチーフの輪郭や配置状況はだいだいつかめる水墨風景画になって
いるのに対し、この‘煙寺晩鐘図’と‘平沙落雁図'(重文 出光美)はさらに靄
がかかりどこに寺があり雁がいるのかぱっとみただけではわからない。目が
慣れてくると靄のなかにさすかすかな光によって寺の屋根がとらえられて
くる。もうどっぷり靄の世界につつまれているから精神状態は普通ではなく
なっている。鐘の音が聞こえてきた。これが牧谿マジック。

牧谿に較べると画院画家の夏珪の‘山水図'はバランスがよく安心してみられ
る。雪舟の‘山水長巻'に似たような構図がでてくるので、雪舟は夏珪を意識
したにちがいない。因陀羅の‘禅機図断簡'のひとつが畠山にもおさまってい
る。禅師が教えを請う人物に悟りの機略を説いている場面が描かれている。
‘分別心を断ち切れば自由自在にものがみえてくるぞ'と笑い顔で言っている。

趙昌の‘林檎花図'は中国絵画で知られる花鳥画の名品のひとつ。団扇形の小
さな画面に描かれているのは緑の葉が目に焼きつく一枝の林檎花。中国の
花鳥画もとても魅力的。

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コメント

いづつやさん、こんにちは。
畠山記念館、去年の3月から大規模改築工事で休館しています。いつ完成するのかは未定のままです。

以前、ダイアナ妃が来日したとき訪れた写真が飾ってありました。何を御覧になったのでしょうか。
秋になると庭園の紅葉が美しかったので、変わらず見られたらと思います。

投稿: みどりがめ。 | 2020.10.11 20:56

to みどりがめさん
畠山は今休館中ですか、大改築の話はちら
っと聞いたことがありますが、まだ終了し
てないのですね。だいぶ前になりますが
記念館の前の地区がホテル?レストラン
?に変わったことまでは知っているので
すが。早くニュー畠山が完成するといい
ですね。庭園などもつくり変えてるのでし
ょうか。

ダイアナ妃の来館はうかつにも見逃して
ます。茶席を楽しんだあとは庭園も散策
されたのでしょうね。

投稿: いづつや | 2020.10.13 00:03

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