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2020.10.17

美術館に乾杯! 出光美術館 その五

Img_20201017222001     池大雅の‘十二ヶ月離合山水図屏風’(重文 1769年)

Img_0004_20201017222101     与謝蕪村の‘山水図屏風’(重文 1763年)

Img_0002_20201017222101       伊藤若冲の‘紫陽花双鶏図’(18世紀)

Img_0003_20201017222101     浦上玉堂の‘籠煙惹滋図’(重文 19世紀)

Img_0001_20201017222101         田能村竹田の‘梅花書屋図’(重文 1832年)

昨年、アメリカの有名な日本画コレクター、プライス氏が所蔵する伊藤若冲
(1716~1800)の作品などがごっそり出光に売却されたというニュ
ースに接した。とてもいい話。これで出光は三の丸尚蔵館とともに若冲の
東京における一大拠点になったので‘紫陽花双鶏図’などが定期的にみれるよう
になる。今年そのお披露目が予定されていたが、コロナ禍のため中止になっ
た。今は再会を静かに待ちたい。

出光のスゴイところは日本画の色々なジャンルをまんべんなくカバーしてい
ること。江戸絵画もいいのが揃っている。池大雅(1723~1776)の
‘十二ヶ月離合山水図屏風’は2018年京博であった大回顧展で久しぶりに
みた。何度もここへは通っているのでミニ大雅展、蕪村展を通じて所蔵品は
おおよそ縁があった。与謝蕪村(1716~1783)の‘山水図屏風’は牡鹿
に哀愁を感じさせる‘寒林孤鹿図’とともにお気に入りの一枚。

最近、足が遠のいているので展示内容がどんなラインナップがなっているの
か疎遠になっているが、2011年に‘大雅・蕪村・玉堂と仙厓ー笑いのここ
ろ’展があり、浦上玉堂(1745~1820)の水墨画も‘籠煙惹滋図’などが
ずらっと飾られた。玉堂を出光がたくさんもっていることを確認したのは
この5年前、千葉市美で開かれた大規模な浦上玉堂展。個人が多くを所蔵し
ているなか美術館では22点と群を抜く多さだった。

美術全集といった企画でとりあげられる作家の作品が特定の美術館に集中して
いることがよくある。関心を寄せている洋画家の森本草介だと千葉のホキ美が
数多く所蔵している。大分出身の田能村竹田(1777~1835)の美術本
に載っている作品もその大半が出光。2015年に竹田の没後180年を回顧
する特別展があり18年ぶりに出光コレクションが公開された。大雅や蕪村
らによって大成された日本の文人画を継承し、独自の画風を生み出した竹田
とはそれまでなかなか縁がなく画集の図版をみるだけだった。それがようやく
思いの丈が叶えられた。期待値の高かった‘梅花書屋図’などを息を呑んでみて
いた。

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