« 美術館に乾杯! サントリー美術館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 永青文庫 その二 »

2020.10.28

美術館に乾杯! 永青文庫 その一

Img_0005_20201028223901

Img_0001_20201028223901      国宝‘時雨螺鈿鞍’(鎌倉・13世紀)

Img_20201028223901      国宝‘金銀錯狩猟文鏡’(中国 戦国・前3~4世紀)
    
Img_0003_20201029000301 ‘三彩宝相華文三足盤’(重文 唐・7~8世紀)

Img_0004_20201028224001     

‘唐物尻膨茶入 利休尻ふくれ’(南宋・13世紀)

Img_0002_20201028224001    

林又七の‘桜に破扇図鍔’(重文 江戸・17世紀)

文京区目白台にある永青文庫はJR目白駅から新宿行きのバスに乗ると10分
くらいで到着する。このところご無沙汰しているが、以前は定期的にでかけ
ていた。夏の季節は何度も通っているうちに蚊に刺されないように館内に急
いで入ることを心掛けた。ここは海外なら邸宅美術館といえる典型的なお屋
敷美術館。展示室は3つくらいあるが、こじんまりとした広さなので30分も
あれば展示品はみることができる。

ここの所蔵品を美術本でチェックしている際もっとも興味をそそられたのが
国宝の‘時雨螺鈿鞍’と‘柏木菟螺鈿鞍’。そして、本物との対面が実現したとき
はその見事な螺鈿細工を夢中になってみた。‘時雨’で目を凝らしてみたのは
松と蔦の文様のなかに隠されている文字。この和歌を暗示する歌文字が書か
れた葦手絵はとても刺激的だった。鞍に螺鈿を使って文字をデザイン化する
発想がスゴイ。

中国の戦国時代につくられた‘金銀錯狩猟文鏡’、これは青銅の鏡でその装飾
のために金銀を象嵌したり、メッキを施している。目を惹く図柄は中央上に
みられる馬に乗った人物と虎の戦う場面。この激しいバトルの様子が強く
印象づけられている。

忘れられない中国のやきものがふたつある。鮮やかな色彩が器を引き立てる
唐三彩‘三彩宝相華文三足盤’と南宋時代につくられた‘唐物尻膨茶入 利休尻
ふくれ’。日本にある唐三彩で一番ぐっときたのがこの三足盤。そして、利休
が所持していた尻が膨らんだ茶入。こういう形の茶入はお目にかかったこと
がなかったのでニヤニヤしながらみていた。

刀の鍔をみる機会があるのは東博の平常展示くらいなもので、永青文庫で数
が揃ったコレクションと遭遇したのはエポック的な鑑賞体験となった。‘桜に
破扇図鍔’をつくった林又七は細川家のお抱え工でこの鍔を肥後鍔という。
この意匠にすぐズキンときた。これは重文に指定されているが、ほかに重文
の鍔があるのだろうか。

|

« 美術館に乾杯! サントリー美術館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 永青文庫 その二 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! サントリー美術館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 永青文庫 その二 »