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2020.10.19

美術館に乾杯! 出光美術館 その七 

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    酒井抱一の‘燕子花図屏風’(1801年)

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 尾形乾山の‘銹絵染付金銀白彩松波文蓋物’(重文 18世紀)

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    上村松園の‘青葉’(1945年)

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    小杉放菴の‘山中秋意’(1935年)

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    小杉放菴の‘天のうづめの命’(1951年)

出光の琳派コレクションは根津、畠山と同じく質の高いものが揃っている。
光悦、宗達、光琳、乾山、抱一、其一と琳派オールスターのものが並び目を
楽しませてくれる。数が多いのが酒井抱一(1761~1828)。風神雷
神図、銀地の屏風に描いた紅白梅図、お得意の四季花鳥図など進化した江戸
琳派の真髄をみせてくれる。そのなかでとくに気に入ってるのが構図のつく
り方に魅了される‘燕子花図屏風’。おもしろいのは葉先にとまるトンボ。燕子
花とトンボの組み合わせは気がつかなかった。

尾形乾山(1663~1743)のやきものも美術館自慢のひとつ。乾山は
まじめで学者肌のところがあり、角皿の絵付けのモチーフを藤原定家の和歌
にもとめ花や鳥を描いたものを複数ヴァージョンつくっている。まるで小さ
な画面の絵画をみているよう。重文に指定されている銹絵の蓋物は金銀白で
彩色された松と波の文様が心をとらえて離さない。

意外だったのは出光が上村松園(1875~1949)の美人画を所蔵して
いること。ある企画展で5点ぐらいお目にかかった。どれもこれまで出かけた
松園の回顧展でみたことがなかったので、一気にみるぞ!モードになった。
心がとろけそうになったのが‘青葉’に描かれている女性。松園の美人画をみて
いるといつもラファエロの聖母像が重なってくる。

出光の創業者である出光佐三は小杉放菴(1881~1964)とうまがあい、
パトロンになった。それでここに放菴の絵がたくさんある。洋画家として絵描
き人生をスタートさせた放菴は池大雅の南画と出会い、日本画に転向した。
この画家を知ったのは‘昭和の日本画100選’(1989年)に選ばれた‘山中
秋意’をみたから。

その後、もうひとつのサプライズがあった。それは1951年に描かれた‘天の
うづめの命’。この笑顔に親しみをおぼえる女は天の岩戸に身を隠した天照大御
神を誘い出そうとして踊る天(あめ)のうづめに命(みこと)。ブギの女王・
笠屋(かさぎ)しづ子がモデルなのはすぐ合点がいった。この歌手、わかる人
はわかる。

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